2005.03.14

賃金カーブ維持と格差是正(民間)
労使関係を明確化(公務員)
いじめに負けない労働運動(パート)
確信もって社会を変える(峯後事務局長)
「毅然たる闘いを」(渡部本部長)


春闘全道総決起集会を開催

 05春闘の闘いの幕を切って落とす「春闘全道総決起集会」が、3月11日、北海道厚生年金ホールに2,000名の参加で開かれた。
 集会は、アトラクションとして、闘いの景気を付ける「日ハムガールズ」の応援チアーズで始められた。会場は彼女らの「YMCA」に乗せられ、舞台と会場が一体となったパフォーマンスで元気づけられ、「シンジョウ」「オガサワラ」とひいきの日ハム選手の名前が出るたびに、大きな拍手がわいた。
 一転ののち、集会は村田副事務局長の司会で進行され、主催者のあいさつに立った渡部俊弘闘争本部長(連合北海道会長)は「16日からいよいよ中央の山場、22日から地場の山場となる。賃金闘争とともに、小泉内閣の進める競争万能主義で世相があれるなか、社会制度の抜本改革はじめ、格差是正・均等待遇、公務員の基本権確保など5つの課題の実現めざして闘おう。道経営者協会と合意した雇用と公正なワークルール作りを協力して実現しよう。そのために、毅然とした闘いをしよう」と決意と呼びかけを行った。
 次に峯後事務局長が、闘いの提起として「道内労組の大半が要求を提出し闘いに向かっている。16日には30単組が先行し、22日からは約60が決戦を予定している。今月中に90が決着をめざす。連合北海道が取り組んできた“地場集中決戦”が全国で取り組まれる年でもある。政治的には自民党の危機感がカウンター勢力である労組攻撃の激化になっている。その延長に公務員バッシングもあり、官民分断を許すことなく、労働条件を自ら決められるという当たり前の権利確保をみんなでめざそう。“組合が変わる。社会が変わる”を合い言葉に確信を持って闘い抜こう」と力説した。

 産別・単組の決意表明では、まずフード連合、雪印乳業労組の藤井さんが「賃金カーブ維持と格差是正をもとめ5,500円以上の目標で闘う。規模・地域の格差を縮小させることも重点だ。食品産業は少子化やWTO(世界貿易機構)問題で大変だが、国民の食の安全を守るために結集して闘う。」、次に全財務の田口さんが「“民間準拠”といわれ、賃金の引き下げが続いている。自分の労働条件は自分で闘って決めようを合い言葉に、労使関係を明確にして、バッシングに負けず闘う。理解と支援を」と訴えた。最後に、札幌地域ユニオンの東京キタイチユニオン木村さんが、「パートは勤務経験が長くなると、会社から追い出が掛けられる。私も悪人呼ばわりされて追い出されようとした。そのとき頼りになったのが地域ユニオンの人たち。社長と直接話をすることもできた。今日も皆さんの話を聞いて励みになった。がんばる」と厳しい職場のなかで組合を続けている人たちの決意を明らかにした。

 集会は、@労使協議に基づく公務員給与決定のための決議、A定率減税の半減・廃止反対決議、労働運動の総力で安心して暮らせる北海道を実現するという集会アピール(闘争宣言)を採択し、終了した。