被爆80年 高校生被爆ピアノコンサートの開催

2025年は被爆80年です。日本被団協のノーベル平和賞受賞の反面、3月末をもって北海道被爆者協会が解散しました。被爆の実相を知り自分ごとと感じ、そして平和を考え「つなぐ・継承する」ために、北海道高校生平和大使を中心とした高校生9人が今回の被爆ピアノコンサートに向け、実行委員会を立ち上げました。自ら企画・運営・主催し、多くの高校生も参加する「被爆80年 高校生被爆ピアノコンサート」を札幌・6ヶ所、新千歳空港で3月29日~4月1日の4日間で開催しました。 開催資金としてクラウドファンディングを開始し、全国の産別・地協・退職者など多くの皆様からのご支援により、合計1,888,000円を集めることができました。 ご協力いただきありがとうございました。 被爆ピアノは1945年8月に広島や長崎への原爆投下で爆心地から約3キロ以内の民家などにあったもので、被爆2世の調律師矢川光則さんが修復し、全国で演奏会を開き、日本では映画化もされています。 2010年にはアメリカ同時多発テロ慰霊祭のニューヨークで、2017年にはノルウェー・オスロでの「ノーベル平和賞コンサート」で演奏され、その存在が世界的にも知られるようになりました。道内開催は3年ぶりです。 ストリートピアノによる「被爆ピアノ紹介と体験演奏」、コンサートでは、札幌のジャズピアニスト豊口健さんと東京のサックス奏者池田篤さんが「イマジン」や高校生と一緒に「ハナミズキ」などを披露。さらには「高校生平和大使 国連欧州本部訪問 報告 公式スライド映像」テーマ曲、池田さんのオリジナル曲 「Flame of Peace ・平和の灯」を演奏いただきました。 また合唱や軽音楽で「被爆ピアノ」と札幌の多くの高校生がコラボしました。 30日は札幌中央区民センター区民ホールの公演で共催者挨拶として連合北海道の須間会長は「クラウドファンディングで多くの皆様にご支援をいただき感謝申しあげます。主催している高校生の皆さんの平和な世界そして核兵器廃絶に向けた思いを込めたピアノコンサートとなりますのでぜひご堪能いただきたい。平和な社会を目指していきましょう」と来場者に呼びかけました。 4月1日には北海道の空の玄関口「新千歳空港」で追加公演が決まり、この日は沖縄の地上戦から80年を迎えるため北海道から広島・長崎・沖縄に想いを馳せ、平和への想いをつなぐ・つながるの意を込めて被爆ピアノと沖縄出身のTONNYさんによるサンシン(歌ふくむ)のコラボを一部取り入れて開催しました。 全公演終了後に矢川さんは「平和というのは誰かが与えてくれるものではなく、1人1人がみんなで作り上げていくもの。しっかり平和の種まきができた」と話しました。 開催前から多くの報道もあり、各会場とも連合北海道や退職者連合以外にも、たくさんの市民の方々が「被爆ピアノ」の音色に耳を傾け、戦争がない平和な世界が実現することを願い、平和を「つなぐ」「つながる」コンサートになりました。 お力添えをいただいた皆様に重ねて感謝申し上げます。   各会場の内容・来場数などは次の通りです。
  • 3月29日
    • Sapporo55ビル 「インナーガーデン」 来場数110人
      • 出演高校/北星学園女子中学高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
    • 札幌駅前通地下歩行空間 「北三条交差点広場」 来場数150人
      • 出演高校/北星学園女子中学高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
  • 3月30日
    • コープさっぽろ 「ルーシー店」 来場数250人
      • 出演高校/北星学園女子中学高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
    • 札幌中央区民センター 「区民ホール」 来場数200人
      • 出演高校/北星学園女子中学高等学校、市立札幌旭丘高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
  • 3月31日
    • 札幌市役所ロビーホール 来場数250人
      • 出演高校/藤女子中学高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
    • さっぽろ創世スクエア オフィスエントランス1階 来場数150人
      • 出演/森唯菜HTBアナウンサー
      • 出演高校/藤女子中学高等学校
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
  • 4月1日
    • 新千歳空港2階センタープラザ 来場数500人
      • 出演/TONNYさん
      • 撮影/札幌日本大学中学高等学校
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