第94回全道メーデー大会開催 -150団体、3,000名結集-
5月1日、晴れ渡る青空に暖かな日差しの中、札幌大通公園8丁目広場に4年振りに組合員・市民など150団体・約3,000人が集結し、労働者の祭典・第94回全道メーデーが開催された。
式典開始前のオープニングアトラクションでは、仮装コンクールと産別から提供いただいた景品や道内旅行ファミリー券などを抽選する「お楽しみ抽選会」が行われ、参加者は大いに盛り上がった。
式典は砂長副大会長が開会を宣言。杉山大会長の挨拶より始まった。
杉山大会長は「4年振りに多くの仲間に結集いただき開催できた。1886年に米国の労働者が1日8時間労働を求めてゼネストに立ち上がったことがメーデーの起源。日本では1920年から開催され、本日94回目を迎える」とし、次にロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「このような暴挙は許されない。『平和なくして労働運動なし』のもと働く者の立場から平和を希求し続けていこう」と参加者へ呼びかけた。
また、2023春闘については「高水準で賃金改定の回答を引き出した組合も多数ある。一方、エントリーした半数の組合が闘争を継続中にある。今春闘は今季限りの闘いではなく、持続的な賃上げに向けたターニングポイントの年との位置づけ、以降の闘いにつなげる『未来づくり春闘』。未解決組合の解決促進、労働条件の改善を勝ち取ることを全体で誓い合いたい」と訴えた。
続いて、第20回統一地方選挙の感謝とお礼の後、「池田知事の誕生は実現できなかったが、池田さんは、『あたたかい道政へ、誰一人置いてきぼりにしない』をスローガンとする政策を正々堂々と最後まで訴え続け、政治家『池田まき』の信念と北海道に対する思いを道民の皆さんに示すことができた。池田さんの今後の活躍に期待し、変らぬご支援を御願いする」と述べた。
最後に杉山大会長は「私たち労働組合は『自由と平等』の基本的人権を求める運動から誕生した。しかし、私たちが希求する基本的人権、そして立憲主義・民主主義が最大の危機にある。今こそ、私たちが強い決意をもって『団結』と『連帯』の絆を強め、力強く行動する時。景気を好転させるべく闘い、組織を大きくすべく闘い、平和・人権・環境、そして労働を守るために断固として闘い抜こう。メーデー万歳。共に頑張ろう」とした。
メーデー会場には道議会議員や札幌市議会議員も駆けつけ、またステージ壇上には来賓として北海道をはじめとする行政や政党、国会議員、道農民連盟などの友誼・協力団体の方々が登壇。来賓を代表し、土屋北海道副知事、秋元札幌市長、連合北海道国会議員団会議会長の徳永参議、そして北海道知事選挙を共に闘った池田前衆議から御挨拶をいただいた。
続いて式典は、メーデースローガンが須間副大会長、メーデー宣言が藤盛大会事務局長、特別決議の「ロシアのウクライナ軍事侵攻の即時中止・撤退など恒久平和と軍縮を求める決議」が高久保副大会長、「性的指向・性自認に関する差別を禁止する法律の早期制定を求める決議」が金子大会委員より提案され、全て全体の拍手を持って採択された。
最後に森下副大会長の閉会挨拶をもって式典は終了。杉山大会長のガンバロー三唱の後、3グループに分かれて札幌市内のパレード行進を行い、シュプレヒコールを響かせ、市民にアピールした。