労働ビッグバンに反対し、人間の尊厳を守るワークルールの確立を求める決議 (案)
 
 今国会は、格差是正国会、労働国会と位置づけられ、日々論戦が展開されている。
 パート労働法、最低賃金法、時間外割増率などに関する労働基準法、雇用対策法など重要法案が目白押しであり、労働時間規制のホワイトカラー・イグゼンプションこそ先送りされたものの、いずれも働き方や労働条件に深く関わる法案である。
 
 超長時間労働か不安定雇用かという働き方の二極化が進むなかで、働く者のためのワークルールを確立することは、雇用労働者にとってのみならず、安心して将来が見通せる社会、安心して子どもを生み育てられる社会にとって不可欠の課題となっている。
 
 われわれは、今国会を通じて、最低賃金の大幅引き上げ、すべてのパート労働者を対象とした均等待遇の法制化、時間外割増率の50%への引き上げ、すべての労働者に対する社会保険適用などを強く求める。ホワイトカラー・イグゼンプション導入に断固として反対していくことはいうまでもない。
 
 いま問われているのは、この格差社会、二極化社会のなかで、労働組合がどこに位置するのか、大多数の不安定雇用労働者、未組織労働者にとって、労働組合が本当に頼りになっているか、ということである。
 
 今や行動あるのみだ。職場から、地域から、すべての労働者の声を結集し、働く者のためのワークルールを実現させよう。この春の取り組みを、逆転をめざす参院選の勝利に結びつけよう。
 以上、決議する。
 
2007年5月1日
第78回全道メーデ大会