第38回地方委員会
 
組織組合づくり・第4次アクションプラン21
2007〜2009年組織拡大 第1期報告について(案)
 
1.はじめに
 連合本部は、連合結成20周年を大きな節目と捉え、2010年度までに連合組合員の純増を達成し、組織率20%の回復、「700万人連合」を目指すことを大会決定しました。また、具体的な目標として12月4日開催の第51回中央委員会において、向こう2年間の組織拡大目標を65万人(構成産別479,393人、地方連合会142,747人、本部20,000人)とすることを決定しました。
 連合北海道も、10月30〜31日に開催された第20回定期大会において、全ての働く者の連帯とともに働き暮らす社会の実現に向け、組織拡大が重要課題であることを確認し、拡大に向け取り組むことを決定しました。
 具体的な拡大目標として、大会で確認された各構成組織人員の10%増を目安に目標を設定し、構成組織・地協・地区連合が一体となって取り組みを進めています。
 こうした大会方針や連合本部の組織拡大目標などを踏まえて、
  @本道の組織拡大の具体的取り組み
  A組織拡大に対する産別と地域組織の役割と連携
  B組織拡大を担う活動家の育成と手法の開発
  C重点分野、業種の組織化に対する指針の作成
などについて、執行委員会・組織拡大特別推進委員会などで確認し取り組んでいます。
 
2.「2008〜2009組織拡大目標」(2007年11月〜2009年10月)について
 連合本部の「組合づくり、第4次アクションプラン21」に基づき、向こう2年間で構成組織、連合北海道、地協、地区連合が組織化対象として取り組む組織拡大目標数を27,000人。(産別拡大 20,000人、連合北海道 7,000人)
【産別拡大】 20,000人
  産別中央で設定した目標にしたがって取り組むこととしますが、北海道における独自目標を設定するなど、その実現に向け取り組むこととします。
【連合北海道、地協、地区連合(含む地域ユニオン)の拡大目標】7,000名
 
3.第1期における取り組み(2007年10月〜2008年3月31日)
 連合本部第52回中央委員会(5月27日開催)で報告された、第1期における組織拡大実績は、32,992人(達成率5.08%)となっています。その内パート・派遣・契約労働者等の組織化は10,854人となっています。また、地方連合会の拡大実績は、地域ユニオンで19連合会、47組合1,328人が報告されています。
 連合北海道においては、産別10組合1094名、地域ユニオン551名となっています。
 <産別>
  ・UIゼンセン同盟
ツルヤ労働組合(283)、加ト吉ユニオン(59)、三井物産ユニオン(18)
・地域公共連合
苫小牧市体育協会労働組合(26)、厚沢部町職員組合(26)
・自動車総連
再編 北海道中央自動車学校労働組合(9)
・電力総連
再編 ほくでんサービス労働組合(620)
・私鉄総連
札幌観光バス労組(23)
・サービス連合
ツーリストサービス北海道労働組合(26)
・全労金
既存 北海道労働金庫労働組合(4)
 <地域ユニオン>
  石狩(42)、空知(509・・・木の城たいせつ)
 
<UIゼンセン同盟メガネスーパー労働組合>
 1月30日、連合北海道地域ユニオンメガネスーパー北海道支部が結成されました。(組合員27名)同時期にUIゼンセン同盟メガネスーパー労働組合が結成されましたが、連合本部を中心とする産別結集の取り組みによって、統合準備委員会が組織され(4回開催)、4月2日合併大会として躍進大会が開催されました。 
 躍進大会には北海道から、浅田明廣非正規労働センター局長、村上俊雅さん(旧連合北海道地域ユニオンメガネスーパー委員長、統一後、UIゼンセン同盟メガネスーパー労働組合執行委員)が参加しました。
 
<木の城たいせつ地域ユニオン>
 北海道夕張郡栗山町に所在する 竃リの城たいせつ(代表取締役、山口 昭、従業員173人)、鰍スいせつ構証(代表取締役、佐藤義礼、従業員156人)、 鰹一(代表取締役、玉熊幸美、従業員136人)及び、北海道札幌市北区に所在する竃k匠(代表取締役、三浦清司、従業員119人)の木の城たいせつグループ4社は、3月10日札幌地方裁判所に破産手続開始の申立を行い、3月21日破産手続開始の決定と合わせて、破産管財人が選任されました。また、その間3月15日に従業員全員が解雇となりました。
 連合北海道は、本社所在の空知地協と連携をし、相談ダイヤルの開設・組合員の募集、組合員説明会を実施しました。組合には、509名という多数の方が加入しました。合わせて、道や労働局などへの要請行動、労働債権確保の取り組みを行いました。
 現在、未払い賃金の労働者健康福祉機構に対する「未払い賃金の立替払請求」、再就職対策、優先労働債権の確保に向けて取り組んでいます。
 
 この間の組織拡大に向けた取り組みとして、
 ・組織拡大担当者会議(1月17日(木)〜24日(木)4部門開催)
 ・組織拡大特別推進委員会(2月26日)
 ・ユニオンスクール(オルガナイザーの育成)4月16日(水)に実施(入門編)
 ・ステップアップオルグ研修会
  (「NPO法人 職場の権利教育ネットワーク」と連携)5月〜6月に4講座実施
 ・なんでも相談ダイヤル
 ・格差是正キャンペーン全道キャラバン行動 5月26日〜29日
 などの運動を展開してきました。
 
4.今後の取り組み
 連合北海道は、第20回定期大会において連合北海道非正規労働センターを設置し、「なんでも相談活動」や全道キャラバンなどの運動を通して、組合づくりに取り組んでいます。
 今後も非正規労働センターと連携し、
(1)戦略分野における組織化指針の作成
(2)ターゲット企業の拡大とプレ組合員対策
(3)北海道地域ユニオンへの結集対策
(4)連合本部加盟、連合北海道未加盟産別対策
(5)産別中央加盟、産別道組織、連合北海道未加盟単組対策
(6)労働団体に参加していない純中立組合対策
(7)組織拡大集中月間の目標と行動計画の策定
などの取り組みを展開します。
 私たちを取り巻く環境は、組織された労働者の減少、無権利労働者の増加、賃金・労働条件の社会的水準の低下など大変厳しい状況となっています。
 すべての働く者に信頼され、頼りがいのある労働組合を構築するため、組織拡大を最重要課題と位置付け、連合北海道、全産別・単組、地協・地区連合が連携を図りながら取り組むことが重要です。
 
 
以 上