その10
情報発信・情報共有に向けた広報活動と
平和友好の国際連帯活動を進めます
【取り組みの総括と課題】
【広報活動】
@ 迅速な情報を組織や内外に発信するツールとして連合北海道ホームページ(以下、HP)の役割はますます高くなっており、春闘ニュースをはじめ連合北海道の各種の取り組みを、迅速に周知・公開しました。また、HPの更新体制を強化し、読まれるHPを目指し、地協の取り組みもHPに掲載するなどの努力もしてきましたが、HPへのアクセス本数は必ずしも増えていません。引き続く課題です。連合北海道と産別、地協、組合員がネットワークを通じて結ばれれ、情報を共有し、共通の認識で問題に対応できるようにするため、記事の作成、編集体制を強化するとともにHPのリニューアルも検討します。

A 機関紙「マンスリーれんごう」(月一回定期発行、第3種郵便物)は、 HPに掲載された記事のダイジェスト版として定期発行しました。情報発信で速報性が求められる事項はホームページに適し、一方、「機関紙」は、資料的役割を有する媒体と位置付け、政策資料の提供、重要課題に関する見解などを掲載し、引き続き、紙面の充実に努めます。

【国際友好活動】
 連合北海道は、中国黒竜江省総工会及びロシアサハリン州連合との間で平和・友好・親善と両地域の労働運動の前進を目的に交流を続けています。今年度の交流は、以下の通りです。
(1)中国黒竜江省総工会(労働組合)
 昨年9月に新たな交流協定を連合北海道と黒竜江省総工会との間で締結し、その第1回目の訪中団を7月23日〜27日(4泊5日)まで派遣(5名)しました。
 訪問団は温かく迎えられ、@黒竜江省総工会への表敬訪問、A四川省大地震の被災者への義援金の贈呈、Bハルビン第3発電所、大慶油田などを視察し、関係労働組合(工会)と意見交換を行うなど相互理解のための交流となりました。
 両国の関係は経済を軸に強化されていますが、植民地支配など不幸な歴史をはさみ、いまも両国には溝があるのが現実です。今後とも、連合北海道は、労働組合の立場から、両地域の労働組合の相互理解を深めるとともに、友好・平和の活動として交流を続けます。

(2)ロシア連邦サハリン州労働組合連合との定期交流
 善隣関係にあるサハリン州労働組合連合と連合北海道は隔年毎に相互に交流団を行っています。今年度は、連合北海道が訪問することになっていましたが、日程が都合で中止しました。

(3)国際友好組織との連携
 日ロ協会、日中友好道民運動連絡会をはじめ道内の国際友好組織と日頃より連携し、各種の活動にも協力してきました。今後とも連携・協力を行います。

【文化活動・調査研究活動・その他】
 北海道労働文化協会の諸活動(全道勤労者総合文化祭、文学散歩)、北海道労働協会(セミナー)、北海道対外文化協会(講演会)などの活動に協力しました。
 
 
【重点課題】
1.広報・宣伝活動
@ 連合北海道ホームページは、産別、地協、地区連合、組合員をつなぐ情報ネットワークであり、速報性を重視する情報媒体です。また、それは連合北海道の内外に向けた情報発信力であり、多くの皆さんに読まれ、産別・地協が利活用できるホームページとなるよう今後とも充実に努めます。
 今後は、特徴ある産別や地域の取り組みの掲載や、組合員参加型のホームページとなるように工夫します。
A 一方、機関紙「マンスリーれんごう」は、月一回定期発行しています。今後も、読みやすい紙面づくりと資料的価値のある情報については号外で発行するなど充実に努めます。ホームページとの関連では、ホームページは速報記事とし、当面、機関紙はインターネットで行き渡らない部分を補う、HPのダイジェスト版と位置付けます。
 また、「機関紙」と「ホームページ」の役割、位置付け、それぞれの特性をふまえ、連合北海道、構成産別、単組、組合員に至るまで情報伝達の効率的、効果的な広報活動に努めます。
 
2.国際友好活動
@ 1994年から続いた中華全国総工会との交流については、発展的に黒龍江省総工会との間で調印した「交流協定書」(2007年9月10日)に引き継がれ、新しい交流がスタートしました。交流協定では隔年ごとに5名が相互訪問することとしていますので、09年には黒竜江省総工会から5名を受け入れます。日本・中国の関係は経済的には年々強まっています。日中には不幸な歴史があります。交流を通じて、相互理解と平和・友好の増進に努めることとします。
A ロシア・サハリン州は最も北海道から近く、また、交流の歴史も深い関係にあります。市場経済が定着したロシアでの労働運動の課題では、格差の拡大など共通点も拡がっています。幅広い人材が訪問し合い交流することが、労働運動の前進と友好親善に繋がります。その点に留意しながら今後とも交流を続けます。
 
 
【継続課題】
@ 北海道労働文化協会の諸活動(全道勤労者総合文化祭、文学散歩)に協力するとともに、北海道対外文化協会などの活動・組織・その企画のあり方の改革検討を行います。そのため組織財政特別委員会に関与団体との関わりについての検討を諮問しましたので、その結論に基づき対応します。
A 連合本部の海外視察、ILO海外労働事情視察などに参加し、諸外国の雇用・社会制度などの研究・調査を行います。