解散総選挙に勝利し、政権交代を目指す決議(案)
 
 7月12日公示、7月29日投票日で実施された第21回参議院選挙で、民主党が躍進し、自民党は歴史的大敗を喫し、与野党逆転が実現した。自公政権に対する明確な民意が示されたものである。
 
 先の参院選は、市場原理万能に基づく政治理念と憲法改正等「戦後レジームからの脱却」を掲げ、強引な政権運営を進めてきた安倍首相の政治と自公政権を問う選挙であった。これに対する民主党・小沢代表は「生活が第一」を掲げ、この参議院選挙をステップに政権選択を国民に訴える選挙として戦われた。
 
 年金問題や政治とカネの問題、そして、国民生活や地域社会に対する将来への不安、現状の政治に対する批判や国民の怒りが、民主党に勝利をもたらした。国民は政治の転換を求めたのである。しかし、自民党は歴史的大敗北という結果を無視し、安倍首相の続投、その後の政権「放り投げ」など、前代未聞の醜態を国民の前にさらけ出した末に、たらい回しで福田政権を誕生させた。
 
 福田首相が行った臨時国会の所信表明演説では、「戦後レジ−ムからの脱却」や憲法改正に触れず、脱・安倍路線への軌道修正を伺わせたが、具体的政策、ビジョンは全く不透明である。福田内閣には、民意が反映されておらず、早急に、解散・総選挙を行い、国民の審判を受けるべきである。
 
 次期の解散総選挙こそが政権選択の選挙そのものであり、小泉、安倍、そして、福田へと引き継がれる「市場万能主義の強者の政治」路線の転換に向け、民主党を基軸に与野党逆転を勝ち取り政権交代の実現をめざす。労働の尊厳をないがしろにする自公政権の政策を転換し、「まじめに働く私たちのための政治」を実現する。政権交代こそが、「生活が第一」の政治実現の近道である。
 連合北海道に結集する、構成組織、組合員、家族、退職者は総力で、解散総選挙を戦い抜こう!
 連合北海道の底力を発揮し、政権交代を実現しよう!
 
 以上、決議する。
2007年10月31日
連合北海道 第20回定期大会