その2
 労働組合の機能と役割を再確認し、
      産別と連合運動との有機的連携を促進します
 
現状と課題]
@ 連合北海道に加盟の産別組織は、昨年大会時点で48産別組織、4直加盟組織、1特別加盟組織でしたが、炭労の解散と炭労会議の結成、釧路市役所ユニオンの自治労加盟により、47産別組織、4直加盟組織、1特別加盟組織となっています。
A 産業別組織は、当該産業の労働組合を結集・拡大し、同一産業労働者の共通基盤に立ち、職種や雇用形態の違いを超え、企業別労働組合の弱点を克服し、賃金、労働時間をはじめとする労働条件および産業の健全な発展、雇用の確保、労働環境の改善、環境保全、企業倫理の確立を中心とする産業政策の実現のため、統一行動・闘争を柱とする運動を進める組織です。各産別組織中央は、運動の強化と組織拡大に不可欠である産業別組織の再編・統合を進めています。北海道段階においても、未加盟組合の産別結集、関連企業や非正規労働者の組織化や中小組合への指導・援助、青年・退職者組織の結成を担うなど、組織の強化を図る必要があります。
 
一、重点課題
 
[産別組織の強化と役割発揮]
 
連合北海道を構成する産業別組織の役割は、道内における同一産業に働く労働者を総結集し、統一要求と統一行動により賃金、労働条件等の改善を図るとともに、雇用確保を中心とする産業政策を実施することにあります。
このため、第一に同一産業の未組織労働者の組織化、第二にパート・契約・下請け関係労働者の結集、第三に企業規模間格差の是正を中心とする中小零細企業への支援等の一層強化に取り組むこととします。
また、連合北海道・地協・地区連合を通じた共闘課題に積極的に参画し、地域労働運動を支え、発展強化を図ります。
 
二、継続して強化する課題
 
産別道組織の確立について]
 
連合本部段階に加盟し、道段階の産別組織が未確立で連合北海道に未加盟にある産別として生保労連、損保労連、全国農団労、ヘルスケア労協、全信労連、全国ユニオンなどがあります。
これら産別の連合北海道への参画を促進するため、連合本部、産別中央組織と連携し、春季生活闘争等などへのオブ参加や産別道組織体制確立に向けた意見交換などを実施し結集を図ります。
また、産別中央に結集していながら、道段階の産別に結集していない単組の加盟に向けたオルグを実施し、解消に努めます。
 
産業別部門連絡会の機能強化について]
 
6部門で結成している産業別部門連絡会は、@春季生活闘争での情報交換・共闘づくり、A産業政策の確立と実現、B未加盟・未組織の連合加盟の促進など、その役割と機能の強化に努めてきました。
産業部門連絡会のうち「金属・機械部門」や「交通・運輸部門」「公務労協」の3部門については通年活動や産業政策活動の定着・拡大が図られてきていますが、その他の3部門の「資源・化学・エネルギー部門」「流通・食品・建設・一般部門」「情報・サービス・金融・保険部門」については、活動が停滞しています。このため、これら3部門の運営を担う責任産別、事務局産別を設けるなど活動の強化を図ります。
 
青年・退職者組織の強化について]
労働運動の活性化、持続的発展を図るには、青年の連合運動への積極的な参画が欠かせません。
このため、連合北海道は、各産別に青年委員会などの組織を確立するとともに、地協・地区連合段階にも青年の地域組織を結成、育成することに取り組んできました。
今後とも、労働運動の活性化、次代を担うリーダーの育成に努めるとともに、青年組織の結成と活動の強化に努めていくこととします。
退職者組織については、この一年間で新たに室蘭、八雲地区が組織化され、北海道高齢・退職者連合は、27産別61,174名、29地区組織41,996名となりました。
引き続き、全構成産別、全地協、主要地区連合における退職者会の組織化を目指し、未結成産別の調査やオルグを実施します。