伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

ようこそおいでくださいました。
「パク・ジュンギュ」さんは病院も卒業し、元気を取り戻して、連合北海道のためにロシア情報をUPDATEでお送り下さることになりました。ぜひ「近くて遠い国ロシア」のタイムリーな情報に、ご期待下さい。

パクさんはしばらくサハリンに行ってましたが、元気に戻られました。また情報をお送りします。

社会政治新聞「ソビエトサハリン」紙 No.16 2002/1/26

沿海地方の軍施設に対する送電停止問題

 沿海地方のエネルギー企業は、太平洋艦隊の地上施設に料金未納で停止していた送電を再開した。海軍の司令部は梶uダリエネルゴ」に、エネルギー使用料の未払い額債務の返済として、2億ルーブルを納入する用意があることについての保証書を提出したことで、送電スイッチが入った。
 しかし今度はこれと同様な理由で、空軍施設への送電開閉器が閉鎖されることになった。

サハリン州の交通事情

 昨年の交通事故件数は867件で、118人が死亡し、1,107人が負傷した。件数と負傷者数は増加している。
 V.ポリャコフ州交通警察局長は、内務省次官の「働かない警察員はいらない。近いうちに人員を削減しそれによって警察員の給与を増加させる」の方針に対しては、「サハリンにとっては悲劇だ」「なぜならば、今でも必要数の5分の1にすぎず、削減は道路上の状況を深刻化させるだけだ。大変な努力で最近20人の定員追加経費を確保したばかりなのに現状の有様である」とコメントした。

2002年 ロシアテレビRTR 1月10日

サハリン南部の猛吹雪

 サハリン州の南部を中心に猛吹雪にみまわれている。大陸からきた嵐によりサハリン州は、ロシア本土から切り離された。暴風圏は現在カムチャツカへ移動しつつある。
 サハリンは8日から猛吠雪にみまわれて、大陸との間にある間宮海峡沿いにある地域に特に大きな被害がでており、車道が数10キロにわたり雪にうもれ、石炭を選ぶトラック13台、乗用者6台が立ち往生している。大陸とサハリンをつなぐ輸送路も完全にストップしていた。しかし9日の夕方になって州都ユジノ・サハリンスクの空港が使えるようになった。
 一方ホルムスクと沿海州のワニノを結ぶフェリーほまだ運行していない。
 道路の除雪は簡単にはいかず、除雪車が使えるのはまだ大きな通りだけである。現在10台の除雪車が病院や救急車センター付近を中心に作業をおこなっている。除雪作業の出場は人や車の少ない夜間である。雪だけでなく、風も風速30メートル近くに達し、電力供給に支障がでている。サハリン全部で16か所供給ラインが絶たれた。
 サハリンに住む人たちは自然災害を哲学的に受け入れている。天気は仕方ないが、行政には不満があるという見かたである。気象台では、猛吹雪が去るのは11日頃だとのことである。

2002年 ロシアテレビRTR 1月4日

新しい給与体系について

 公務員である教員、医師、文化関係職員は、去年の12月の給与から引き上げられることになった。
 第1級の基本額は132ルーブルから450ルーブルに引き上げられる。色々の等級が公務員にはあるが、最高450ルーブルまでにおさえてある。
 今回の引き上げで最も恩恵を受けるのは中間層で、殆どの教員文士が含まれる。第6級から14級がここに属する。この人たちの給料は約2倍以上になるであろう。全体を平均すると1.8倍のあげ率になる。これはかなりの昇給になるが、これで満足できるものではないと思う。
 特に、生産分野にたずさわっている人々に比べるとかなり遅れをとっている。
 ロシア全体でみると、現在、給与の未払いはない。遅れることはあっても、10日以内におさえられている。ただ、地方によっては、その自治体が、2〜3か月遅れて支払われているケースもあるようである。このような危機的状況が、ウリヤノフ州、沿海地方にあり、財政状態がよいのにスヴェルドロフ州にもみられる。
 今回、思い切って引さ上げにふみきったことで、公務員のありかたの見直しにも取り組まなければならない。公務員の定数の問題もある。教師、医師、文化関係者の今の数が、果して適切か、どうかを考えるべきである。
 インフレが続いたら給与のスライド制は導入されるであろうか? まず、2002年のインフレはすでに予測された規模以上にならないということで、インフレを見込んだ給与の引き上げをおこなった。

2002年 ロシアテレビRTR 1月2日

ロシアにおける新しい年金支給額

 ロシアには80才以上の年金生活者が250万人いる。
 新しい年金支給額によると、80才以上の年金生活者は260ルーブルの追加支給を受ける。最小限度額は1,110ルーブルで、2002年1月1日から導入が実施される。
 過去数年に放棄されて、山積となっている問題の解決のため、法律の改定がおこなわれている。今後は、現在働いている年金生活者も年金全額を受けることになる。つまり年金を受けることによって仕事をやめる必要はない。
 物価スライド指数については、今のところ正確な数字は言えない。4になるか、2になるかも知れない。資金の上昇率とインフレ率に左右されるからである。はっきり言えることは、今年も必ず増額されることてある。昨年と同じように絶対増加幅があり、昨年は平均年金額に対する追加分353ルーブルであったが、それが356ルーブルになる。山岳地方では、基礎年金のほかに地域割増がつくことがあるが、2002年には何事もおきないとのことである。

2001年 ロシアテレビRTR 12月28日

 今年最後の閣議と総括
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 27日、石油と国際市場における石油価格について、今年最後の閣議で話し合われた。
 カシヤノフ首相ほ、今年のロシア経済は最も安定した年であったと述べた。閣議は楽観的雰囲気のなかでおこなわれたが、幾人かの閣僚は抱えている諸問題についても述べさるをえなかった。フリステンコ副首相がプーチン大統領のサンクト・ペテルブルグ行きに同行したため、エネルギー問題については触れられなかった。
 今年の国内総生産は5.5%成長であった。カシヤノフ首相は、「今年はかなり高い成長率となった。この数字は、昨年と比べて僅かに低い数字ではあるが、ロシアはインド、中国と並んで高い経済成長率を示した、世界の3つの国の1つとなった。国家統計委員会はこの5%の数字に闇経済分野の指数も含まれているという。これは非常に重要な傾向である。税金分野の改革、行政による規制の緩和などの処置をとり続けるならば、この闇経済の割合が減少するという傾向が今後より強まってゆくと確信している」と述ペた。
 27日の報告では、落ち込みという言葉はほとんど聴かれなかった。いたるところ、すべて増加であった。投資については8%の増加、生産については5.2、国民の実質所得については6%の増加となっている。政府が唯一残念とした指数は、インフレ率であった。インフレ率は目標の14.5%を大きく上回り、18.5%となった。
 社会保障担当のマトヴィエンコ副首相も、年金の増大、国益上への重要支払い、失業率の低下など今年の大きな成果について報告した。しかし、出生率の低下など課題は多く残されている。ロシア国民の人口は、今年72万人減少する。2002年前半では、出生率に関する1連のプログラムを準備することになっている。
 カシヤノフ首相は、ロシア予算からみて、適当とする石油価格は、1バレル当たり18ドルから18ドル50セントである。この安定したレベルを保てば、産油も安定し、税政策の引さ締めも必要とならないと述べた。
 今日は世界的に石油価格が高騰した。ロンドン市場ではロシア原油は1ドル17セント上昇と、ブランドによりバレル当たり19ドル43セントから20ドルまで上下した。東京市場、ニューヨーク市場でも油価の高騰がみられ、これは明日からカイロで開かれるEC石油輸出機構会議で、1日当たりの原油生産を150万バレル削減することをきめる可能性がある。