沿海地方議会議員らは、極東でポピュラーな数種類の生物資源(スケソウ、タラ、ニシン、オヒョウ、ホッケ、コマイ、カラフトマス、シロザケ、サンマ、イカ)の採取にたいする納税を軽減するよう提案している。魚にたいする納税に関するロシヤ連邦税法典の条項を修正するよう求めたのは、漁業コルホーズ“ヴォストーク”の幹部アレクサーンドル・ペレドニャー氏である。議員の言葉によれば、税の軽減は、燃料価格の高騰でも苦しむ漁業部門の採算性および競争力の向上を可能とする“燃料の価格は2002年に200ドルから300ドルに、2005年には600ドルに上昇した。そうした燃料価格の高騰は、魚および魚製品の原価を急激に引きあげた。一連の漁業企業ではスケソウを原料とする魚製品の原価がこの3年間で2倍に、タラのそれが2,4倍に、オヒョウのそれが2,5倍に上昇したが、国内市場における魚製品の市場価格は、スケソウ製品が1%、タラ製品およびオヒョウ製品が17%上昇したにすぎない。販売市場における魚商品の価格と原価のあいだの不均衡は、漁業部門を袋小路に追いやる。魚商品の価格の上昇は、住民の需要によって限定されるものであるので、非現実的である”と議員は付け足した。議員らは、その議員の提案を検討し、国家会議および極東連邦管区連邦構成主体に差し向けるための決定の案を準備して月末にこの問題の協議にもどることを決めた。議員らは、ほかの極東の連邦構成主体の議員らが発意を支持することを期待している。
情報源:新聞ゾロトーイ・ローグ25.10.2005
マガダーンの女性の住人が、納税を逃れて、アメリカ合衆国に50トンのカニを発送した。とくべつ大きな額の脱税の刑事事件の手続きが開始された。
2005年1月末、工業加工用のカニの足50トンのアメリカ合衆国への輸出のための貨物税関申告書がマガダーン税関に提出された。その際、申告書には、この製品が食用の使用に適さないことを示す商品コードがマークされた。そうして、女性企業家によって支払われた税金の額は、税関手続き料金のみの7500ルーブリ(250ドル)であった。申告された商品コードには、ロシヤ連邦領内からの輸出の際の関税が適用されなかった。カニは無事に発送され、荷送人の女性は金を受取り、このときマガダーン税関は取調べを開始した。掲示鑑定書によれば貨物税関申告書の提出の際には商品が良質の製品にたいして発給される品質および安全性の指標に関する技術基準文書に完全に合致していたことが、明らかとなった。これは、信頼のおける申告の際には納税額が150万ルーブリ以上とならねばならないことを意味している。まさにそれだけの額を女性企業家は節約しようと思ったのである。この額は、ロシヤ連邦刑事法典によって定められているとくべつ大きな額を上回っている。こうした違法行為にたいしては、5年以下の自由剥奪もしくは10万から15万ルーブリの罰金という制裁が見込まれている。このほか、未納の税金を国家に支払わなくてはならない。
情報源:ヴォストーク・メディア25.10.2005
2005年1月から10月にかけての極東連邦管区で摘発された犯罪の件数は8%、とくべつ大きな額で行われた犯罪のそれは46,2%増加した。これについては、ロシヤ内務省極東連邦管区総管理局で行われたブリーフィング“作戦“漁期-2005”で述べられた。ブリーフィングでは、水産生物資源の採取および加工の分野における犯罪を摘発する極東の内務機関の活動の結果がまとめられた。
情報源:ヴォストーク・メディア25.10.2005
先週の休日、ユジノサハリンスクから200キロにあるマカロフ地方にて、限界クラブの公式ではない開発が行なわれた。限界を好む10人は、カプロン製のロープを使いながら山中の滝を下りた。滝の高さは、50メートル、ロープの太さは、11ミリメートルである。限界クラブは、ユジノサハリンスク市のブーメラング公共団体の発議で設立された。、ロッククライミング、氷山クライミング、海上旅行、冬の森林での一泊などがクラブの活動のプログラムにいれる予定である。新しいクラブの公式的な開発は、11月に行なう見込みである、とブーメラング公共団体員が述べた。
2005年10月13日のSAKH.COM情報通信
ロシア鉄道株式会社のウラジーミル・ヤクニン社長によると、サハリン鉄道の再建は、ロシア鉄道株式会社によって行なわれている5つの有名な事業の1つで、国家的な投資を受けざるを得ないとのことである。サハリン鉄道の再建費は452億ルーブルで、そのなかの219億ルーブルは基本建設に当たる。同再建プロジェクトはすごく高いものであるが、社会的にとても効果がある。
2005年10月20日のMFD.RU情報通信
今年の漁期のためにすべてを準備態勢においていた348の漁業企業のなかで、わずか235企業が漁業許可を受けた。漁期にわたっての漁の総量は13万3,700トンとなった。その予想は、13万5,500トンであった。
南千島列島においては、今も漁業が続いている。学者の提案にしたがって、サハリンの南西の海岸において、漁業割り当て量は減少された。サケ漁期の完成後、イカ、スケトウダラ、ホッケなどの漁期が始まる。サハリンにいおいては、魚加工工場からのホッケ需要が多くなってきている。
2005年10月20日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム
サハリン州の2005年度第3四半期の最低生活費について、サハリン州行政機関の政令が発表された。それにしたがうと、州民の平均最低生活費は5,084ルーブルである。労働可能人口の最低生活費は5,436ルーブル、年金受給者のは3,895ルーブル、子供は、4,741ルーブルである。
フ・カジドイ・ドム新聞、#42(110)、2005年10月21日
ロシヤ会計検査院の監査役、アレクサーンドル・ナザーロフ氏は、月曜日「私たちの考えでは、非効率的な国家の保護のシステムという状況、ならびに、ルール違反に対する責任追及の措置および得られる不法収入を何倍も下回る罰金制裁の額という原因により、密漁が可能となった」と述べた。
同氏は、水産資源の採取にあてられる連邦予算の資金、および、国家所有の利用の効率に関する連邦会議の円卓会議で発言した。
現在、不法操業の船舶および用具の没収といった、漁業ルール違反に対して見込まれている措置はまったく講じられていない。
監査役の言葉によれば、不法に採取される海産物のロシヤの排他的経済水域からの密輸の額は、日本にたいするものだけでも、年間、ロシヤの漁業部門の製品の価格の3分の1に匹敵する8億2600万ドルにのぼっている。
ロシヤ会計検査院の検査は、カニの密漁および日本への密輸の量が2001年に漁獲許容量を3万1300トン、すなわち、1.5倍上回ったことを明るみにした。会計検査院によって行われた検査は、ロシヤの漁業部門におけるほかの問題の存在も明らかにした。
1996年からこの分野は赤字となった。企業総数に占める赤字企業の割合は、2003年には60%で、増大し続けている。また、2004年には水産生物資源の採取枠が131万2000トン利用されず、そのために、350億ルーブリ以上分の製品と10億ルーブリ以上の税金が得られなかった。
情報源:RIAノーヴォスチ18.10.2005
全体としてサハリーン州予算の支出は2005年を24%上回る230億ルーブリと予想されている。経済政策予算委員会の会議で、2006年の予算の予想における気がかりな傾向が明らかにされた。
まず第一に、搬入の期間が限定された、地方における住民への供給のための燃料購入の国家支援補助金が、わずか20%しか増大しない。この増加分は、うたがいなく、全体的なインフレばかりでなく石油製品の価格の高騰によっても食われてしまう。石油産業従事者たちの増大する収入は、予算分野における支出の増加と化す。
第ニに。州内の輸送にたいする支出は18%、道路事業にたいするそれは27%も削減される。
第三に。住宅公益事業にたいする州の支出は、1億9100万ルーブリ分削減される予定である。ユージノサハリーンスクの整備にこれ以上資金を割り当てる予定はない、と声明された。
第四の気がかりな傾向は、環境保護への割り当てが28%削減されるというもの。国会に“緑の”議員がいてほしいところだ。
教育への支出の増大が20%では不十分である。これは、全体的な支出の増大にも、宣言された教育改革にも、この分野における有名な過去数年の給与の未払いにも、合致しない。必要はもはや教育者たちを10月12日にロシヤで行われた抗議集会へと駆り立てた。
権力は、何も起こっていないような振りをして目をつぶるのではなく、その行為に迅速に対応すべきである。経済予算委員会の議員たちは、事実上全会一致で、州行政府に、2006年の輸送、道路事業、住宅公益事業、環境保護の分野における事業への資金供与のための支出、とりわけ、“サハリーン州における教育に関する”、“文化に関する”、“サハリーン州における図書館事業に関する”、“サハリーン州における結核拡散の予防および住民にたいする結核予防支援に関する”ものを含む、サハリーン州の社会的意義を有する法律の実現のための支出の削減をゆるすべきではないものとみなすよう求めた。
情報源:IA SAKH.COM 18.10.2005
ロシア連邦の政府は、千島列島にて、大規模な改革を行なう予定である。計画する経済発展テンポを実現するために、2007年から2010年までの期間に、毎年、20億~25億ルーブルを割り当てる予定である。それに加えて、2006年に、建設し終えない施設の建設作業を終えるために、35億ルーブルを割り当てる見込みである。
発展プログラムの大切な部分は、密漁の防止の政策システムを改善すること、企業や港などの発展である。メンデレエボ空港の再建、北クリル港とクリル港とマロクリルルスキー港の建設、それに自宅、学校と病院の建設の建設は。同計画の常用なポイントとなる。千島列島の道路の8キロしかアスファルトで舗装しないから、新しい道路も建設しなかればならない。
2011年から2015年までの期間に、発展プログラムの実現の結果として、生物製薬工場の建設、自然資源・原材料の採掘を工場生産の軌道の乗せること、観光分野を発展が現われる見込みである。
2005年10月13日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム
ユジノサハリンスク市の中央部にある「サハリン」と呼ばれるデパートの中央入り口の上に、ワイドスクリーンをつける予定である。その縦は、3メートル、横は、2.5メートルである。ワイドスクリーンは、小さいスクリーンをモザイク模様に組み合わせて作る。組み合わせたスクリーンの縦は、20センチメートル、横は、15センチメートルである。ユーリー・カシタノフ店長によると、ワイドスクリーンで商業広告などを中継放送する予定である。
2005年10月13日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム
奨学金は、今の600ルーブル(普通の)と900ルーブル(普通の加える社会的なと呼ばれる奨学金)の替わりに、1,500ルーブルと2,000ルーブルとなるといい、とロシア連邦のアンドレイ・フルセンコ教育大臣は、モスクワ大学生との会見に述べた。学生にちって、それは楽な暮らしとなる見込みである。「少なくとも、食費には十分です」、と大臣が結論をより正確にした。
2005年10月13日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム
木曜日に、I・マラホフ知事は、新しい行政任命を知らせた。ニコライ・コジンスキー氏は、サハリン州の北の地方知事全権代表任命、アレクサンドル・カシアノフ氏は、州の北の地方知事全権代表任命となる。F・シドレンコ前市長は、モスクワ勤務を命ぜられ、これからシドレンコ氏は、副知事とモスクワからサハリン州代表部の副部長の職を得た。
2005年10月6日のサハリン州行政機関の情報局
ユジノサハリンスク市の中央部にあるアムルスカヤ通りにおいて、大祖国戦争の時から残った不発弾が見つけられた。被害はない、とサハリン州の非常事件局のプレスセンターが述べた。
2005年10月6日のSAKH.COM情報通信
ユジノサハリンスク市において登録された水産企業の総数は、254。そのなかで、漁業企業は、184、水産加工工場は、70である。登録した企業のなかに、大企業は8つある(Sisafico,
Binom, Ostrov Sakhalin, Pilenga, Ekarma, Pallada, IDK, Yuzhnosakhalinskiy
Rybozavod)。
船の総数は、189。そのなかで、大型トン数は11船、中型トン数は90船、小型は70船、輸送船は10船、整備船は1船である。水産加工工場の最大加工総量は、盛魚期の一昼夜に1,300トンである。1年間の最小漁業加工総量は、15万4,000トンである。冷凍室の総量は、一昼夜に1,000トンである。水産加工工場の最大食品生産総量のなかに、魚料理は、2トン、塩漬けにした魚は、17トン、高級食品は、28トン、魚の干物は、4トン、イクラは、30トンである。ユジノサハリンスク市において、魚缶詰工場は、8つある。その生産量は、一昼夜に720チューブである。2005年10月のビジネス・テクノロジー月刊誌
ロシアがWTOに加入を目前にひかえて、生産物分与協定によって定められた70%の請負仕事のロシアの参加の部分は、廃止する予定である。
2005年10月7日のDerrick.ru情報通信
ユジノサハリンスク市は、「金のルーブル」第4全ロシアの経済発展コンクール(「極東の一番発展した都市」というノミネート)の勝者となった。
2005年10月7日のユジノサハリンスク市役所のプレスセンター
アムール中流域でサケマス類の漁期が始まったにもかかわらず、河で魚を捕りたいと思う者は事実上いない。ほとんど全ての魚が深い潰瘍に覆われている。漁師たちが言うには、そうした魚は、ときには薬局の、ときには石油製品の匂いがする。そうした魚を消費するリスクを冒す者はいない。
アムール流域の住民たちは、冒された魚を家畜の餌にしようとしたが、悲しい結果に終わり、ある漁師のもとではそうした餌を食べた愛犬が死んでしまった。アムールの魚にフェノールの匂いがするのは、ふつうは水中の有害物質の濃度が急激に高まる冬である。
アムール河では今年は異常な年となった。ここでは8月から9月にかけてみられる例年の増水の場所では、水位が基準値をかなり下回っている。お隣の中国の浄化設備での大事故が状況を深刻化した。毎年、中国人たちは、何十万トンもの浄化されていない排水をアムール河に廃棄している。
中国の大都市での公共設備の事故の結果に最初に気づいたのは、ハバーロフスクの浄化設備の従業員たちであった。有害な混入物の濃度は許容値を数百倍上回っている。中国のゴミは市の取水施設のフィルターを文字通りふさいでいる。アムール河の中国の岸辺にはおよそ8000万人が住んでいる。中国の北部の省では数十の工業企業や化学工場が開かれている。しかし、ロシヤの学者たちがみなしているところでは、全てこの建設は環境基準に甚だしく違反して行われている。今年中国の当局は初めてロシヤの専門家たちに中国の内水でのサンプルの採取を許可した。現在、極東の水文学者たちは、スンガリ河の調査点で活動している。ところが、この中国の河がアムール河に流入する場所で、専門家たちは、すでに汚染を評価した。7段階で6という数値である。評価7は死んだ河を意味する。
情報源:テレヴィ会社NTV02.10.2005
アムール湾の水域で採取された水のサンプルの分析は、石油製品の濃度が許容値を数百倍上回っていることを示した。ヴラヂヴォストーク海洋港の管理部によって、トカレフスキイ岬から“ピェールヴァヤ・レーチカ”河口までのアムール湾の水域の状態の調査が実施された。
アムール湾およびその構成下にある小さな入り江の海岸線で、ラーゲルヌイ岬、クズネツォーフ岬、ボブローフ岬、フョードロフ湾の地区を含め、石油製品による汚染が見つかった。9月26日に採取された水のサンプルの分析は、石油製品に関する許容基準を上回っていることを示した。汚染源から800メートルの地点で採取されたサンプルは220倍、河口から6キロメートルの地点で採取されたサンプルは110倍、イルカ水族館付近では2,8倍上回っていた。
9月27日、フョードロフ湾およびスポルチーヴナヤ湾における石油製品流出の処理作業が行われた。アムール湾の水域から52立方メートルの石油混合物、500平方メートルの沿岸地帯から133立方メートルの石油製品によって汚染された土が集められた。
アムール水域局の専門家たちが参加してヴラヂヴォストーク市行政府で行われたアムール湾汚染処理本部の会議では、沿岸地域の浄化の作業の終了まで非常事態体制を撤廃しない決定がとられた。
9月24日、ヴラヂヴォストークの太平洋艦隊の軍の倉庫で事故が発生し、その結果、水源からおよそ1キロの地点で“ピェールヴァヤ・レーチカ”に石油製品が流れ込んだ。公式の資料によれば、48トンの石油製品の流出が起こりった。同じ日、公開株式会社《プリモルスクネフチェプロドゥクト》によっておよそ80立方メートルの石油水混合物が集められた。“ピェールヴァヤ・レーチカ”地区のヴラヂヴォストークの石油基地の地域に浄化用の障害物が設置されていたおかげで、石油製品の流出は部分的に局地化することができた。しかし、すでにある2列の障害物と追加的に設けられた第3列の障害物では不十分で、川の流れによって石油製品がアムール湾の水域に運ばれ始めた。湾への損害の額は、800万ルーブリと評価されている。
情報源:ヴォストーク・メディア02.10.2005