伝説の通訳  「パク・ジュンギュ」のサハリンと極東ロシア情報
   
 (2005.07)

サハリーンのエコロジストたち:サケマス類の産卵が危険に

 サハリーンでは、コルサーコフ地区の住民とエコロジストたちが、今年の7月から9月までのサケマス類の産卵の時期のアーニヴァ湾における建設作業に反対している。
 社会団体“サハリーンのエロコジーの湾”のオフィスで、会社“サハリーン・エネルギー”が、コルサーコフ市の住民との会合を開き、液化天然ガスの積み出しのバースを設営する作業の開始について通知した。“作業は、大掛かりに行われる。底の深化、鉄筋コンクリートの基礎の設置および敷設、全長805メートルのバースのプラットフォームおよびスペースの設置。2005年6月から8月までの期間におよそ26隻の船が用いられる。水上クレーン、浮橋、タグボート、錨設置用の船”、と“サハリーンのエロコジーの湾”の幹部、ドミートリイ・リシツィーン氏は語った。
 同氏の話しによれば、作業は、水中でのものを含む騒音、振動、船からの生活用水による水の汚染、燃料および潤滑油の不可避的な流出を伴う。すべてこれは海洋環境に否定的な作用を及ぼすものであるが、いちばん肝心なのは、作業がサケマス類の魚群の産卵のための移動の全時期に行われる予定であるということである。コルサーコフで、人々は、アーニヴァ湾におけるバースの建設のエコロジー面の影響について質した。
 カラフトマスの群来の時期のメレヤ川へのまさに入り口における建設活動、騒音、汚濁が、海洋環境におけるあらゆる変化に敏感なこの魚の群れを追い払い、工場建設地区の沿岸へのサケマス類の群来に破滅的な影響をおよぼすのでは、との懸念が、表明された。
 一方、“サハリーン・エネルギー”の代表たちは、この作業の実施は国家機関からの許可を受けており、このことが湾にとってのバースの建設の完全な無害性の証明となっている、と述べました。会社には何かを変更するつもりはありませんが、コルサーコフ地区の住民たちは、正式の一般公聴会の義務的な実施を伴うバースのワーキング・プロジェクトの国家によるエコロジー審査の義務的な実施の必要性に関する項目を会議の議事録に盛り込むよう求めました。
情報源:通信社“RIAN” 25.07.2005

サハリーンにおける平均賃金は13600ルーブリ

 昨日、サハリーン州行政府の会議で、2005年上半期の州の予算の執行および社会的・経済的発展の結果が検討された。
 サハリーンでは、石油の採掘が減少した。主な原因は、困難な氷の条件。プロジェクト“サハリーン-2”の枠内での大陸棚における採掘は、6月半ばにようやく開始された。建設作業は加速されたテンポで行われており、それらの大部分は、輸送、エネルギー経済、公益事業の施設において遂行された。石炭の採掘の量は、全体で、2004年を8パーセント上回る174万トンであった。天候条件に関連した木材調達漁の減少は、材木および用材の生産の減少をもたらした。漁業企業の質の高い系統的な準備は、14パーセントアップの15万6千トンの魚および海産物の採取を確保することを可能にした。
 勤労者一人当たりの月平均の賃金は、13600ルーブリ(およそ420ドル)で、昨年の水準と比べて29パーセントアップした。住民一人当たり平均の現金収入の増加が生じた。住民の生活水準の向上は、昨年と比べて加速された小売商業および外食産業の流通量の増加に見て取れる。上半期、州の予算には、52億ルーブリの額の税金その他の支払いが収められた。収入は、昨年の同時期と比べ、10パーセント増加した。
情報源:SAKH.COM  26.07.2005

Чжецзянская корпорация "Синьчжоу" построит в Южно-Сахалинске новый микрорайон中国人がユジノサハリンスクで、新しい団地を建設する

 ユジノサハリンスクのV・ゴミレフスキー副市長とサハリン州行政機関のE・レヴィツキー主任建築家(ロシア側)、そしてサフインチジョウという中国のシンジョウ社の支部(中国側)は、同社が、ユジノサハリンスクにおいて、新しい団地を建設する計画を作成した。シンジョウ社は、全世界において建設した経験がある。ユジノサハリンスク市役所の側は、建設用地を提供する予定である。
 その候補地は、ジマ川、レニン通り、ミラ大通り(北、西と東の方)に区切られ、サフインチジョウ社の側は、4階建ての住宅、及び、喫茶店、スーパー、娯楽施設を建設して、ジェレズノドロジナヤ通りも再建する予定である。2年前にサハリン州に登録された同社は、ユジノサハリンスク市にあるサハリンスカヤ通りにて、5階建ての商売センターを建設し始めて、現在、その建設中である。
2005年7月6日のユジノサハリンスク市役所のプレスセンター

原住民の援助プログラムの実現費は、973万9,000ルーブル

 2005年に、サハリン州の北地方の少数原住民のサハリン州の特別融資の援助プログラムの実現費は、973万9,000ルーブルとなる、と北地方の少数原住民局のN・ライグン局長が述べた。
 同援助プログラムの目標は、3つとなった。それは、少数原住民の雇用率を増加すること、社会インフラを作成すること、及びに、少数原住民の教育・文化的な活動することである。サハリンにおいて、少数原住民の情報センターを開発する予定である。サハリン・エナジー社は、少数原住民・サハリン州行政機関・石油ガス社会の代表者によりサインした三者協定に従って、州の特別融資の援助プログラムの融資に参加する予定である。
2005年7月21日のユジノサハリンスク市役所の情報局

イギリスのボーリング施設が届けられた

 サハリンに、シンガポールから、イギリスの「レゲンダボーリング施設」が来た。同施設は、北極地方で特別なボーリング作業を行なうために、20年以上前に日本にて作られた。「レゲンダ」は、サハリン大陸棚にて、2,800メートルの探査ボーリング孔を作るために届けられた。探査ボーリング孔を作る作業には、1億2,800万ドルの保険がかけてある。
2005年7月20日のSAKH.COM情報通信

失われたポジションを回復すること

 連邦漁業局は、世界の海洋における生物資源の採取の失われたポジションを回復する計画である。これについては、同局のスタニスラーフ・イリヤーソフ長官が、モスクヴァで行われた記者会見で述べた。
- ソ連崩壊後、私たちは、事実上、世界の海洋から去った。かつては、魚資源の量のおよそ80パーセントを、私たちは、世界の海洋で得ていた。現在、私たちは、それらをおよそ10%得ている。8月には、世界の海洋の開発に関する全ロシヤ会議を開催する計画で、11月には、私たちの国で、この問題に関する学術・実践会議がその際に行われる30カ国の参加を伴う国際博覧会が開かれる。- と、スタニスラーフ・イリヤーソフ氏は、強調した。
 すでに、韓国、日本、中国、アメリカ合衆国、イギリス、ノルウェーが、会議への参加に同意した。ホスト国、ロシヤは、世界の生物資源のストックの探査および利用の問題における貴重な成果を内容とするソヴェート時代の自国のアーカイヴ資料を提供する用意がある。失われたポジションの回復のために、私たちの国には、資金供与も国際機関との合意もある。これは、多くの買い手を対象にした余すところのない品目の海産物をロシヤの市場に保障する可能性を与えるものである。
情報源:REGNUM 15.07.2005

漁民の日おめでとう

 今回の漁民の日を、漁業部門は、昨年と比べてよりよい指標とともに迎えている。これについては、国の漁業の発展の肯定的な動態をうらづける数字がものがたっている。沿海地方では、たとえば、2004年の漁業企業による納税その他の義務的支払いの総額が、2倍以上に増えた。同部門で働いている一人当たりの平均賃金の水準は、37パーセント増加した。
 沿海地方では、古い沿岸魚加工設備が再生しつつあり、新しい沿岸魚加工設備が始動しつつある。これらの肯定的な傾向は、同部門における状況は徐々に安定しつつありと結論づけることを可能とするもので、長引く危機の克服についていうことができる。どのような大きな分析的な法的な組織的な作業が同部門の幹部によって行われているかは、知られている。ロシヤ連邦国家協議会のための沿海地方知事の報告は、その方面での重要な一歩となった。
 もちろん、漁業部門における問題はまだひじょうに多い。たとえば、ロシヤの企業の低い競争力、密漁、船団の老朽化、まったく明らかな輸出的方向性。ちなみに、今年9月に、太平洋漁業海洋学研究所が、創設80周年を迎える。創設以来ずっと極東における漁業科学の前衛であり続けているこの学術センターにとって、意義深い節目である。そして、私たちの国の職業別の祝日をまえに太平洋漁業海洋学研究所センターの学者たちの開発について漁民たちにものがたることは相応しい。
 というのも、私たちは、漁民たちのために働いており、漁民たちは、私たちの国の住民一人一人のために働いているのだから。漁民の日をまえに、極東の科学の代表たちは、海産物の加工のユニークな工業テクノロジーのプレゼンテーションを行った。地方行政府の建物では、博覧会“科学、漁民たちへ”が催された。科学は期待を裏切らなかった。それだけの量の魚介類や海草を原料にした独特な製品の品目は、もっとも大きなスーパーマーケットでさえ、提供できまい。
 たとえば、缶詰の“二枚貝と魚のペースト”、“天然のウバガイホッキガイ”、“オイルづけの熱湯処理されたキンコ”。けれども、缶詰ではもはや消費者を驚かせることが難しいとすれば、魚料理の復活は太平洋漁業海洋学研究所の専門家たちによってもっともの将来有望なもののひとつとみなされている。それゆえ、博覧会では、魚料理の個別の対象が紹介された。
 白子をもとにした製品は、すばらしい前菜であり、料理である。原則的に新しい調理法が開発された。それは、“白子と海草のごった煮”、“ネギと蒸し煮した白子”。白子の料理の生産は、時代の傾向である。最近まで、スケソウダラの白子は、漁業会社にとって価値を持っていなかった。船は、漁粉用にまわすものとして、それらを冷凍すらしなかった。それらから消費者に需要のある製品を生産することを可能とするテクノロジーが現れた今では、それらにたいする需要が著しく増大した。
情報源:REGNUM 15.07.2005

大げさな言明

 グリーン党のサハリン州支所のアンドレイ・ナギビン支所長は、ハバロフスク市に行なった同都市にグリーン党の活動の開発に関する記者会見において、大げさな言明した。というのは、アンドレイ・ナギビン支所長は、ユジノサハリンスク市長選挙に、市長侯補者として参加する予定である。その決定の理由は、ユジノサハリンスク市の環境問題を解決しなければならないことであるとのこと。この数年間、ユジノサハリンスクは、ロシア連邦のもっとも汚れた10か都市の1つである。グリーン党とそのサハリン州支所の活動の目的は、環境汚染によって惹き起こされた環境問題を解決して、環境に対する違反・犯罪を摘発することにある。これからは、グリーン党の新しく創立したハバロフスク市支所は、同じような活動を行う予定である。アムール川の水が、人間健康のために危険であることなどは、ハバロフスク市支所を創立する必要性を証明する。
2005年7月15日の国営テレビ・ラジオ企業サハリンの放送網

ユジノサハリンスク・エトロフ島定期便の出発を、10日間待つ

 ユジノサハリンスク空港において、10日間、ユジノサハリンスク・エトロフ島定期便の旅客は、その出発を待った。SAT 航空運輸会社は、その原因として千嶋列島のエトロフ島の悪い天気を挙げたが、それは本当でない、とエトロフ島に住んでいる旅客が述べた。
 SAT 航空運輸会社の代表者は、ユジノサハリンスク空港において待っている同便の旅客にどんな説明も補償もすることが断った。同便の航空券は、1枚3,000ルーブルで、それにホテルは、1人一泊は、250〜400ルーブルであるから、長い時間、飛行機の出発を待つことは、かなり高くなった。同便の旅客、SAT 航空運輸会社を告訴する予定である。
2005年7月15日の国営テレビ・ラジオ企業サハリンの放送網

不意の客

 ミツバチ約80万匹がユジノサハリンスク市民のアンナ・ミチナ氏の別荘に突然に来て、別荘の庭にある木に落ち着いた。アンナ・ミチナ氏は、びっくりして、養蜂家を呼んだ。マルキール・アヴェチャン養蜂家は、ミツバチを箱に入れて、その生態の理由を説明した。というのは、年寄りの女王バチは、若い女王バチに負けて、どこか近くにあるミツバチの巣箱を、みんなのミツバチ群を連れて出たのである。今は、ミツバチの巣箱を逃げたミツバチ群は、マルキール・アヴェチャン養蜂家においての新しい巣箱にあるそうである。
2005年7月15日の国営テレビ・ラジオ企業サハリンの放送網

日本人たちはロシヤ産ウニの輸入禁止を促している

 6月25日、沿海地方で、ウニを獲る漁船が繋留された。原因は、この海の珍味の日本市場への密輸があらゆる考えられる限度を上回ったことだ。価格は、操業の採算性が無に帰するほどにまで下落した。損失を最小限に抑えるために、会社幹部は、自社の船長たちに波止場での思わしくない状況が過ぎ去るのを待つよう指令した。
 しかし、この措置が密漁に対して有効となるチャンスは事実上ない。沿海地方の会社の行動は、経済的観点から考えるべきではなく、このすてばちの行為は一般社会の注意を惹く試みととらえるべきである。今日、密漁の勢いを止める可能性を有しているのは、漁業社会の目から見ると、国家だけである。しかし、公式当局は、今のところ、このことに目をつぶろうとしており、毎年何千万ドルをも国家から盗んで原料ベースを容赦なく根絶やしにする可能性を密漁者たちに与えてしまっている。
 ウニを獲るようになった会社は、よい収益を得ていた。これももっともなことで、日本側は、沿海地方からのウニの供給にとても大きな関心を抱いている。日本の市場では、ウニの卵はたいへん需要があるのである。会社“モリャーク・ルィボローフ”の監視評議会議長のヂェニース・コンドラチューク氏は、“私たちが日本へウニを供給し始めたとき、その価格は1キロ当たり10ドルを下回らなかった。今では、そんなことは夢みるばかりだ”と話している。
 ウニを獲る者たちにとっての最初の警鐘が鳴りひびいたのは、2000年の初めである。ウニ漁の採算性が高いことが知られるようになると、猫も杓子もこの種類の生物資源を獲りはじめた。2002年初めまでに、ウニ漁は密漁だらけになってしまった。沿海地方では、漁区が147あったが、用益権者の数は100を上回った。とうぜん、国家サイドからの管理については問題になり得なかった。
 沿海地方漁業企業協会会長のドミートリイ・グロートフ氏は、次のように話している。密漁は、合法的な会社の活動に作用を及ぼすようになった。この種類の生物資源へのアクセスを有する会社の数を減らすことが必要であった。それらの会社の一部は、数トンの枠しかもっていないのに、数十倍多く日本へ不法に供給していた。沿海地方だけで、ウニ漁に従事する24の会社があったが、協会および地方行政府がそれらの会社の活動を検査したのちに操業の権利を得たのは14社に過ぎなかった。
 すべてそれらは、まともな用益権者であることを証明することができた。この作業が行われたのち、地元の海域には比較的静かな状態が訪れ、会社は上首尾に活動し、収益をもたらし、新しい働き口を作り出し、税金を支払い、この種類の生物資源の許容漁獲量を増やすのも悪くないと考えていた。
 しかし、予期せぬ方向から災難が訪れた。沿海地方で海の漁区に警備をしいて不審船に関する情報の交換を組織してウニの密漁を根絶することができても、サハリーンおよびクリールで真のウニの巡礼が始まってしまったのである。すでに昨年のウニの漁期の過程で、沿海地方の会社は、サハリーンおよびクリールで真の“行き過ぎ”が行われていることに苦言を呈していた。でなくて、日本側の資料によればその地域から日本の市場に7000トン以上のウニが供給されたことをどうやって説明できようか。サハリーン州に割り当てられている枠は、1500トン以下なのである。一隻の船は1ロット100トンを運んでいくことができる。それが寄港すると、日本人たちは価格をぎりぎりまで値切る。密漁したものを供給する船には国境を開く必要はなく、そのため今年は平均で1キロ当たりの価格が400-600円の水準となった。市場は崩壊した。
情報源:http://www.zrpress.ru 08.07.2005

大統領は、知事にメダル授与

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、大祖国戦争の勝利の60年記念日の準備、及び、国民の心に愛国心を植えつけることに活動的な参加に報いて、サハリン州のイワン・マラホフ知事に1941年〜1945年大祖国戦争の勝利の60年周年記念メダルを授与した。
2005年7月4日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

サハリンにおいて、ロシア連邦異常事件省の演習

 7月13日から15日まで、サハリン州において、ロシア連邦異常事件省の演習を行なう予定である。同演習の内容は、石油の海中流出の非常な事件に対するサハリン州の異常事件局の活動ということとなる。14日に、コルサコフ港において、及びにプリゴロドノエ村の近くに、同演習の実習部分を行なう見込みである。実習のために、ヘリコプター、BE-200CH・S水陸両用飛行機などの近代的な技術を使用する予定である。演習では、事の成行きを監視する者のなかに、コンスタンチン・プリコフスキー極東管区大統領全権代表、及びにビクトル・カプカヌシコフ極東異常事件局長がいる見込みである。
2005年7月4日のIA・SAKH.COM情報通信

サハリンに韓国の領事館が開設するか?

 サハリン韓国政府委員会は、韓国にかえる予定がある韓国系のサハリン州民のリストの作成をし終えた。韓国系のサハリン州民の総数は、約3万人で、そのなかに、4,000人ぐらい、韓国にかえる見込みであるとのこと。サハリン州において、韓国の領事館もなく、ビザを受けるのに、ウラジオストック韓国の領事館へ行かなければならない。それで、サハリンの韓国人会議は、サハリン韓国の領事館の開設でサハリン韓国政府委員会に陳情した、とニコライ・パック会長が述べた。
2005年7月5日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

リューシャというライカ犬が空港を歩き回る

 リューシャ呼び名があるライカ犬は、モスクワ行き便の飛行機からこっそり逃げだした。リューシャの主は、小荷物扱いにして航空便で犬が入っているかごを送る予定であった。しかし、リューシャは、飛行機を逃げだして、離着陸地域を走ったりした。空港の安全技術指示書によると、犬は、離着陸の邪魔として、殺さなければならないが、空港の安全課長は、殺さないで捕まえてから、主に返すことを指示した。リューシャは、わずか3ヶ月の子犬である、とその主が知らせた。
2005年7月5日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

ロシヤ連邦会計検査院の報告

 セルゲーイ・スチェパーシン氏を議長とするロシヤ連邦会計検査院の幹部会議は、政府の決定にもとづいて用益権者のあいだで分配された水産生物資源の漁獲枠の利用の効率、漁業組織の財政状態および2004年のすべてのレヴェルの予算の収入部分への財政収入の充実に対する、それらの分配の妥当性の作用の検査の結果を検討した。
 検査は、カムチャートカとマガダーンの両州、コリャークおよびチュコートカの両自治管区の連邦漁業局で2005年の会計検査院の活動計画にもとづいて行われた。会計検査院の監査役であるアレクサーンドル・ナザーロフ氏が発表を行った。
 資料では、その政府の決定が国家管理の改善を目的に採択された点が指摘されている。たとえば、その領域が海岸に接している連邦構成主体は、大陸棚における生物資源の漁獲の営業枠の大部分の分配への参加から事実上退けられていることが分かった。2004年の枠分配の新しい規則の適用の状況での漁業コンプレックスの生産的・経済的指標は悪化した。
 魚およびその他の海産物の漁獲量は、290万トンをやや上回るもので、2003年の水準に比べて10,7パーセント減少した。缶詰をふくむ商品用食品用魚製品の生産は、12パーセント減少した。漁業部門の組織からのすべてのレヴェルの予算への支払いは、2001年から毎年減少している。2004年にはそれらは102億ルーブリで、2003年の水準を30パーセント下回った。
情報源:ロシヤ会計検査院対外関係局www.ach.gov.ru 01.07.2005

サハリーンにおける魚の年

 サハリーンでは年頭から昨年の同時期を50パーセント上回る量の魚が獲られた。これについては、漁民の日の祝賀40周年にちなんだ記者会見で、ヴィークトル・ナゴールヌイ・サハリーン州副知事が明らかにした。
 同氏は、商品用製品の生産が43パーセント増加した点を指摘した。部門における給与も増している。科学的予想によれば、今年は魚の年になるはずである。明確なゲームの規則の欠如に起因した漁業部門の活動における不況の時期は、法的基礎の形成のおかげで終了しつつある。
 《漁民たちのクラブ》の書記であるヴィークトル・フォカーノフ氏は、ユージノ・サハリーンスクにおける漁民の栄誉の辻公園の創出のプロジェクトに関し語った。海で非業の死を遂げた漁民たちの死を悼む小礼拝堂が建立される計画である。
 同氏は、サハリーン州のすべての漁民たちに辻公園の創出にさかんに参加するよう呼びかけた。辻公園の整備に関するおもな作業は、ユージノ・サハリーンスク解放60周年の祝賀までに終えられる。
情報源:ヴォストーク・メディア01.07.2005

ナマコ再生産プログラム

 サハリーンで、ナマコの人工再生産のプログラムの実施が始まった。島の南部のブーッセ潟で、幼いナマコがそこに定着する特別のコレクターの設置が開始された。
 “ブーッセ潟は人々のあいだで“海のキュウリ”と呼ばれているナマコの自然の棲息地である”けれども、その資源は密漁者たちによる乱獲のために危機的なまでに枯渇している、と同州漁業コンプレックス局で述べられた。
 格子状のコレクターの助けでシーズン中にナマコの人工再生産場の生産力が規定される。また、再生産場での人工個体群の再生産のための性的に成熟したナマコの収集の案が検討されている。
 棘皮動物門の無脊椎動物種のナマコは、ロシヤでは需要がないが、日本では食用および伝統的東洋医学に用いられている。中国では、たとえば、乾燥させたナマコ1キログラムの価格は220アメリカドルである。
情報源:ロシヤ通信ノーヴォスチWWW.RIAN.RU 01.07.2005