伝説の通訳  サハリンと極東の「パク・ジュンギュ」のロシア情報
   
 (2005.03)



サハリン州の水と食料品の試験

 2月の1ヶ月、サハリン州衛生検査によって、州の地方の村・都水道の水のサンプルの微生物的なテストが行なわれた。960のサンプルのなかに、9.3%は、規準に合致しなかった。もっとも悪い結果は、ホルムスク地方に当たる。同地方で取った水サンプルの28%がは規準に合致しない。アレクサンドロフスク・サハリンスキー地方、ネベルスク地方、ウグレゴルスク地方とユジノサハリンスク市は、2位に当たる(25.4%〜15.6%は規準に合致しない)である。コルサコフ地方、ドリンスク地方、ポロナイスク地方、オハ地方の水のサンプルの9.3%〜3.3%は、悪かった。その他の地方は、規準に合うと州衛生検査が述べた。
 同期に行なった全州の食料品のサンプルの質のよさのテストのデータによると、ウグレゴルスク地方のほうが否定的な結果である。同地方で取った肉・野菜サンプルの17.4%は、規準に合致しなかった。ホルムスク地方において調理品、オハ地方において、ミルク、肉、調理品、菓子類、公共外食制度の料理、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地方において、ミルク、菓子類、ネベルスク地方において、菓子類、魚、野菜のサンプルの検査の結果が悪かった。アニワ地方、コルサコフ地方、ポロナイスク地方、ユジノクリルスク地方、トマリ地方、ユジノサハリンスク市において、規準の違反が少ない。
 調査の結果として、規準にわない企業は、閉鎖した(20)。罰金の総数は、102で、その総額は、21万4,600ルーブルである。
2005年3月4日のIA.SAKH.COM情報通信

新しい救急車

 本日、イワン・マラホフ知事は、市病院の代表者に、15台の新しい救急車の占有権の証明書を授与した。同救急車は、市内保険施設を一新する州のプログラムによって買われた車である。
2005年3月5日のサハリン州行政機関プレスセンター

ヨーロッパ・サハリンに新しい貨物定期空港路の開設

 3月4日から、クラスエイル航空運輸企業AirBridgeCargo航空運輸会社は、フランクフルト市とクラスノヤルスク市にサハリン新しい貨物定期空港路を開設する予定である。同便は、1週間に1回運行して、必要があれば、1週間の便を増やす見込みである。以前、同空港路は、非定期で、14〜16トン積載能力量があるAN・12機で行なったが、これからは、IL・76とボーイング・747-200機で行なう予定である。
2005年3月4日のIA.SAKH.COM情報通信

贈賄の試みにたいして

 カムチャートカでは、検事局が、上海の水産物会社の国際発展課の副課長である中国人にかんする事件を裁判にかけました。
 この人物は、2004年10月11日、カムチャートカ国家海洋監督機関の長官に2万ドルの賄賂を贈ろうとした際に逮捕されました。取り決めによれば、この人物は、のちにさらに23万ドルを支払うことになっていました。賄賂は、密漁のかどで拿捕された船舶の行動の自由を認めること、中国の漁民たちの不法な活動の事実を裏付ける書類および通信を破棄することとひきかえに勧められました。ベーリング海でスケソウダラの捕獲をおこなっている中国の船舶の操業活動は監督機関によって検査され、冷凍船の貨物の検査の際に書類では“切り身におろされていないスケソウダラ”と記されていたスケソウダラの切り身が見つかりましたが、その生産のために半製品およそ3千トンのスケソウダラが不法に捕獲されました。資源の損失は総額で6億7千6百万ルーブリに達しています。拘禁されている中国人は、じぶんの罪を完全に認めており、6年の自由剥奪の刑が科される可能性があります。
情報ソース:ヴォストーク・メディア02.03.2005

魚の場所が空くことはない

 沿海地方のもっとも古参の企業、公開型株式会社“ヴラヂヴォストーク魚類加工コムビナート”は、新しい所有者を待っています。先週、企業の債権者会議は、2億6千9百万ルーブリでのビジネスのワンロットでの販売にかんする決定を採択しました。破産の手続きは、債権者の銀行によって提案されました。企業の負債はその時点でおよそ7千2百万ルーブリであったため、2003年10月に外部管財の手続きが導入されました。現在、企業の所有者となっているのは、80%以上の株式を掌中にしているもとの幹部です。
 おもな債権者となったのは、銀行の債権者負債を肩代わりした大手卸売会社“GRASP”でした。破産管財が必要だったのは、当の魚類加工コムビナートではなく、問題から遠ざかり、中間的に債務からきれいにされた企業をワンロットで販売したくなった、その所有者たちでした。
 “破産に関する”法律によれば、ほぼ15ヶ月の外部管財の期間は、債権者負債にたいして罰金および現行の活動からの徴税は免除されます。すべての“汚れた”作業が為された今、あとすべきことは会社を一つの資産コンプレックスとして販売することだけです。指摘すべきなのは、新しい所有者にはコンビナートが漁船団なしで残されます。それは、債権者負債の部分的返済のために販売されました。注目すべきなのは、来る取り引きの条件の一つが労働集団のために働き口を維持することである点です。
情報源:新聞ゾロトーイ・ローグ02.03.2005

日本の“油濁保険”のハードル

 2005年3月1日から、カニ製品をはこぶロシヤの輸送船をふくめ、PI保険証書、船主責任保険を有していない外国の船舶には、日本の港への入港が禁止されます。これは、“石油および石油製品の流出からの義務的保険にかんする”現行の法律への修正に起因するものです。
 この修正によれば、国籍を問わず、排水量100トン以上のすべての船舶が、難船の遺物の流出に関連したリスクの分野で、義務的保険の対象となります。この修正は、日本の港に寄港するすべての船舶に、保険証書を船内に保有し、入港の際これについてあらかじめ日本の当局に通知することを義務づけるものです。ロシヤおよび北朝鮮の船舶の半数以上が保険をかけられていない事実を考慮にいれつつ、そして、たとえそれらの船舶とのあいだでロシヤおよび北朝鮮の保険会社との保険の契約が結ばれていることを推測しても、日本の当局は、それらの船舶を正式に保険をかけられていると認めない姿勢にかたむいています。法律は保険の最低の額をさだめており、排水量100トンの外国船にたいして、それは1億円以上となっています。
情報ソース:ヴォストーク・メディア0303.2005