伝説の通訳  サハリンと極東の
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

    (2004.12)

歴史的な出来事

 連邦会議は、12月8日、“漁業および水産生物資源の保全に関する”連邦法を可決しました。この法律は、2001年にすでに国会によって採択されましたが、ロシヤの大統領によって却下されました。
 連邦会議農業食糧政策委員会議長のゲンナーヂイ・ゴルブノーフ氏が明らかにしたところでは、仕上げられた法律の案文はこれまでと同じく関係当事者のすべての要求および願望に応えるものではありません。“この法律は、歩み寄りの結果です。けれども、現在、漁業分野ではなんの法律も機能していないので、それを採択する必要があります”と同氏は語りました。法律採択後に国会の公聴会が行われ、その結果にもとづいて必要な修正が法律にもたらされます。法律は、市場関係の発展という状況における水産生物資源の効率的な利用を保障する、水産生物資源の採取枠の分配のメカニズムを定めるものです。法律によれば、採取期間5年の採取枠全体における取り分の用益権者への確保にもとづく水産生物資源の利用の長期的な権利の供与が、漁業複合体の活動の安定化の基礎となります。法律では、採取枠全体における取り分の取り引きのメカニズムが見込まれています。この取り引きは、水産生物資源の用益権者のもとから没収された枠全体、および、ふたたび漁獲の対象にふくまれる水産生物資源の採取枠全体からの取り分のオークションでの販売という方法でおこなわれます。文書は、また、水産生物資源の管理に関する一連の全権の執行権力機関への移譲を見込んでいます。それらの全権には、趣味やスポーツとしてのフィッシング、極北、シベリヤ、極東の先住少数民族の伝統的な生活様式の保障を目的とした漁労の調整がふくまれています。2004月12月22日、ロシヤ連邦の大統領は、“漁業および水産生物資源の保全に関する”連邦法に署名しましたが、これは、ロシヤのすべての漁民にとっての麗私的な出来事となりました。
情報ソース:RIA“ノーヴォスチ” 22.12.2004

ロシヤ連邦漁業局長官:特別高価な種類の魚および魚卵の取り引きの分野においては、国家的独占が必要

 ロシヤ連邦漁業局長官のスタニスラーフ・イリヤーソフ氏は、今日、そうした考えを表しました。イリヤーソフ氏は、“独占を行なうべきであり、あちこちにやらせるべきではありません。もしすべての者が特別高価な種類の魚をあつかうならば、私たちはたらいまわしになりましょう”と語りました。現在、この分野では、密漁に関連した深刻な問題が存在しています。今日私たちのところで販売されているすべての魚卵は闇で取り引きされており、その上、高価な種類の魚の絶滅が進行中です。同氏は、ソ連邦時代には、とりわけワイン・ヴォッカ製品およびタバコ製品にたいする国家的独占が存在していた点を指摘しました。高価な種類の魚の取り引きに関する法律は、もしかするとはやくも2005年の第1四半期には発布されましょう。
情報ソース:RIA“ノーヴォスチ”21.12.2004

国家会議は魚および動物の不法な採取にたいする罰金を増額した

 国家会議は、ロシヤの排他的経済水域もしくは大陸棚の富の不法な開発、水棲動物および水生植物の不法な採取にたいする責任の強化を見込んでいるロシヤの刑法典の条項への修正を第3読会で採択しました。必要得票数の226票を上回る433の賛成票が投じられました。法律は、不法な陸棚の開発ならびに動植物の採取にたいする罰金制裁の限度額をおよそ1.5倍に引き上げることを見込んでいます。水棲動物および水生植物の不法な採取にたいしては、10万以上30万ルーブリ以下、もしくは、受刑者の給与あるいはその他の収入の1年分以上3年分以下の罰金が科せられます。これまで、そうした法律違反にたいしては、20万ルーブリ以下もしくは受刑者の給与18ヶ月分以下の罰金が科せられていました。
情報ソース:GAZETA.ru 18.12.2004

知事の州民に思いがけぬプレゼントは3つ

 サハリン州のイワン・マラホフ知事によると、2005年に、サハリン州民のために、3つの思いがけぬプレゼントが用意しておかれた。
 第1番目としては、サハリン鉄道は、全ロシアに使用する運賃表を使うようになる。それは、サハリンの運賃表に比べると、2倍安い。
 第2番目は、電力料率は引き上げられないとのこと。2004年に、電力料金表は、1キロワットは、1.7ルーブルであるが、新年には、それは引き下げる可能性もある、と知事が述べた。
 第3番目は、パンの値段も2004年の値段より引き上げないとのこと。
2004年12月23日ののア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

サハリン州の人口数

 2004年11月1日の状態で、サハリン州の人口の総数は、53万3,000人である。2003年の10ヵ月間に生まれた子どもの数に比べると、2004年の同期の方が48人増加した。生まれた子どものなかに、女の子の数は2,483人、男の子は、2,585である。結婚と離婚の数は、両方とも減少した。人口の平均年齢は、63年である。90才以上の長命の人の総数は、310人で、そのなかに、100才以上は、3人の女の人である。
2004年12月23日ののア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

サハリン州の副知事の運輸分野の発展結果の報告

 セルゲイ・ベロゼルスキフ副知事によると、2004年に、サハリン州の予算割当とサハリン州の発展基金の資金で、18台の市営バスを買って、全部州の都市に使用するようになった。
 千島列島のセベロクリルスク市において、ヘリコプター発着場の建設は続く。ユジノクリルスク市、ユジノサハリンスク市、ノグリキ村において、空港の再建を行なう。
 サハリン汽船会社は、遠洋航路船を2台買った。「イゴリ・ファルフトジノフ」船は、サハリン‐千島列島‐サハリン線に使用するようにした。
 サハリン鉄道は、「エクスプレス‐3」という、サハリンだけでなく全ロシアの汽車の乗客券を売れるシステムを使用するようにした。2004年の末までに、新しい客車を18台を買う予定である。
 「サハリン‐1」と「サハリン‐2」石油・ガスのプロジェクトのインフラの建設として、ユジノサハリンスク‐オハ‐モスカリヴォ自動車道路において、15キロの道路区域を建設して、55キロの区域と29の橋は再建した。27本の通水パイプは敷設した。
2004年12月23日のサハリン州行政機関プレスセンター、ナタリア・アウラメンコ氏

専門家たちは沿海地方の港への船舶の寄港の増加を予想している

 沿海地方行政府プレス・センターで明らかにされたところでは、これは、2005年からロシヤ水域で獲れた魚製品をつんだすべての船が国外への搬出のまえに沿海地方の港をふくむロシや連邦の港で税関検査を受けなくてはならなくなることに起因しています。沿海地方の港への船舶の寄港の数は、近く最低2倍に増えましょう。漁業局長のゲオールギイ・マルティーノフ氏の情報によりますと、船舶の寄港の際の問題の多くは、港湾当局の数々の官僚主義的な手続き、貨物の税関申告の複雑さ、港湾における一時的保管倉庫の明確な活動規則がないことが原因で生じます。マルティーノフ氏は、《これらのおよびその他の原因によって、港湾における船舶の停泊が予定された時間を超過し、船主たちの財政支出を増やす結果となる》との指摘をおこないました。
情報ソース:ヴォストーク・メディア16.12.2004

北朝鮮:私たちは日本の制裁を宣戦布告とみなす

 北朝鮮は、水曜日、日本側からの経済制裁を“宣戦布告”とみなすと日本に警告し、自国の核プログラムに関する6カ国協議の参加国から日本をはずすと威嚇しました。北朝鮮外務省の報道官は、“もし北朝鮮に対し極右勢力の行動によって制裁が導入されるならば、私たちはそれを私たちの国に対する宣戦布告とみなし、有効な物理的メソッドによってこれに対応します”と声明しました。制裁導入の可能性は、北朝鮮が誘拐された横田めぐみさんと松木薫さんの遺骨に装わせて別人の遺骨を引き渡した後に、日本によって検討され始めました。北朝鮮は、偽造はなかったと主張しています。
情報ソース:Gazeta.Ru 15.12.2004

ヴラヂヴォストークでクリールの譲渡に反対する集会が行われた

 ヴラヂヴォストークの駅前広場で、極東の領域に対するロシヤの現大統領の政策の見直しをスローガンに掲げる集会が行われました。クリール列島の島々の日本への譲渡に関するロシヤの政府および大統領の姿勢に反対する人100人近くが、正午にヴラヂヴォストークの駅前広場のレーニン像のまえに集まりました。集会の参加者たちは、自分の演説のなかで、クリールの2島の日本への譲渡に関する考えられる決定に異議を唱えました。沿海地方民たちの考えでは、そうした条件での日本との平和条約の調印は、極東におけるロシヤの利益を裏切る行為であり、極東っ子たちの利益をいちじるしく損ねるものです。
情報ソース:RIA Deita.Ru14.12.2004

港湾労働者たちは鉄道輸送料金の引き上げに抗議している

 ロシヤ最大の海洋港の一つナホートカ市の“ヴォストーチヌイ”の港湾労働者たちは、来年のロシヤの港へ宛てたものをふくむ国内の鉄道輸送の料金の12.5パーセントの引き上げに抗議しています。港湾労働者たちは,鉄道関係者およびロシヤ連邦政府に対し、極東の企業の利益を損ねない料金を導入するよう求めています。今日発表された“ヴォストーチヌイ”港の港湾労働者たちの労働組合の労働組合委員会の声明では、“料金の引き上げは、荷送人たちに、貨物の量の削減する、あるいは、極東方面における業務を完全に止めて西の港に切り替えることを強いるものです”と述べられています。
情報ソース:ITAR-TASS16.12.2004

カムチャートカで生物採取禁止区域創設の作業が進められている

 カムチャートカでは、オホーツク海の西カムチャートカ陸棚に連邦的意義の生物採取禁止区域を創設する作業が進められています。カムチャートカ独立専門家連盟で明らかにされたところでは、カムチャートカの議員団は、州行政府に対し、6月にロシヤ連邦農業省によって支持されたオホーツク海の陸棚における特別保護自然領域創設の提案を行ないました。後で連邦国家エコロジー審査に諮られるこの生物採取禁止区域の境界および場所の規定のための学術的根拠付けの費用として2005年の州予算に500万ルーブリが計上される予定です。
 情報ソース:Echo-DV16.12.2004

極東人口の3分の1は住宅事情を改善の必要がある

 極東において、約19万5,000家族は、住宅を受けるための順番のリストにはいっている。極東人口の32%は住宅事情を改善する必要がある。現代、極東において、1年間に1人当たり建設住宅の平均面積は、0.12立方メートル(ロシア全体は0.25立方メートル)である。2003年に、住宅事情を改善した家族の数は、1万4,200家族(その必要がある家族の7.3%)である。そのようなテンポを維持すると、今住宅事情を改善の必要がある家族に住宅を確保するために16年ぐらいかかる予想である。この4年間、新しく建設した住宅の値段は、49%増加して、使用した住宅の値段は、72%増加した。2004年の9月間、成長速度の点ではハバロフスク地区、サハリ州、ユダヤ人自治州の住宅建設は一位である。ヤクート自治共和国、アムール州、カムチャツカ州においての住宅建設の成長速度は減少して、マガダン州とコリャーク自治管区において、ほとんど止まった。
2004年12月16日の極東地方ロシア連邦大統領の代表者のプレスセンター

クリスマスツリー

 新年をむかって、ユジノサハリンスクにおいて、5本の高いクリスマスツリーを飾る予定である。クリスマスの装いになる木は、12月20日ごろ、警察の保護する予想である。ユジノサハリンスクにある一番大きいクリスマスツリーは、「知事のクリスマスキー」といい、250本の小さい松からなるキーである。小さい松の高さは、さまざまで、もっとも低いのは、0.5メートルで、高いのは、4メートルである。知事のクリスマスキー総高さは、25メートルである。同ツリーを作るために、サハリン州の予算から20万ルーブルを使った。
2004年12月15日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

私営の乗合いタクシーの乗車貨は、減少の予定

 2005年1月1日から、ユジノサハリンスクの私営の乗合いタクシーの運賃を3ルーブル減少させる予定である。今、同タクシーの運賃は、10ルーブル、都市交通機関の運賃は、7ルーブルであるが、私営の乗合いタクシー運転手は、何回もストライキして、運賃を15ルーブル(乗合いタクシー)と10ルーブル(都市交通機関)にするよう要求した。しかし、予想に反して、運賃を上げるどころか、減少して、どちらも7ルーブルする予定である。
2004年12月16日のIA・REGNUM情報通信

《漁業に関する》法律:締めくくりをつけられた

 11月10日、国家会議で、ロシヤ連邦大統領が退けた《漁業および水産生物資源の保護に関する》法律に関連して設置された委員会の会議が行われました。
 専門家たちのコメント。第一に、法案は欠点を有している。連邦権力側への傾斜が生み出されたからであるが、これは、大統領が築きつつある権力のトップダウンを考慮して為されたものである。同時に、法律には、向こう5年間の実際の漁獲という、誰ももはや干渉できない厳格な定式に基づいた漁獲枠の分配が明記されている。漁獲枠の新たな見積もりは2008年から行なわれる。
 第二に、法律では、漁獲枠のオークションによる販売のシステムが完全に否認されている。オークションには、漁民たちの元から没収された、あるいは、漁業従事者たち自ら売りに出す、副次的な漁獲枠、ならびに、新たに開かれた漁獲の地区および対象の分与もしくは漁獲枠のみ、売りに出される。そのほか、沿岸漁業は、それが12海里ゾーンに限定されないというふうに解釈されうる。沿岸漁業の定義そのものが、ロシヤ領内での加工のための生もしくは冷凍の水産生物資源の調達をその目的とする営業漁業として与えられているからである。
 アレクサーンドル・ローヂン全ロシヤ漁業従者企業家輸出業者連盟会長は、インタヴューで次のように述べている。漁業法の内容に関する討論は終わらなかったし、今後も終わりません。いいですか、人の数だけ意見があるのですから。けれども、目下の状況において私は、現役の漁民やビジネスマンたちの声に耳を傾けるよう、議員たちに呼びかけたいと思います。なぜなら、法律は現実を起点とすべきであり、その逆であってはならないからです。現実を法律にはめ込むのではなく、何がこの現実において、私たちの邪魔をしているのかを見なくてはなりません。例えば、現在、法律の案文において多くの問題が解決されていません。私たちは、新しい対象および種類に対して紋切り型でないアプローチを行なう必要があり、先手の権利があってしかるべきである、と進言しました。漁民たちの元に刺激がなければ、漁民はどうして法律を守るしょう? 漁民たちはオークションで支払い、資源に対して金を払いましたが、漁獲枠は与えられませんでした。国家は水揚げしていない産物に対して彼らから金を取りましたが、これは、クレジットの金、利息つきの金、もし彼らが泥棒か強盗でなければ、彼らはどこからこれらの金を取れましょう? もし彼らがそれを稼いだのでなければ、どうやってそれらを支払えましょう? 国家は、金を返さねばなりません。何を私たちは国家から得たでしょうか?
 決定第704号! 私たちは、この法律のどこをどう修正すべきか、助言を行なっています。カムチャートカ、沿海地方、サハリーン、みんな言っているのですが、政府は、《いやいや! 私たちの方がよく知っている》の一点張りでした。私たちの港を運輸省に渡すことを考えつきました。漁民たちは有刺鉄線で囲まれつつあるのです。船長から一般船員に至るまでの航海士の登録の変更が必要になります。虚脱状態はさらに1年続きましょう。私たちはまた1年仕事をせず、海に出ないのです!
 第二に、私たちの財産は簡単に誰かに譲り渡せると誰が言ったのでしょう?! 誰か私たちに訊きましたか? 役人たちは、民主化、統制、権力のトップダウンということを言っていますが・・・ 。権力が国を破壊しているとしたら、なんの権力のトップダウンでしょう。漁業を破壊することは、国を破壊することです!
 なぜならロシヤの辺境はすべて、漁民なのですから! ブッシュ氏は、ノルウェイのサケマスについてこう言いました、これはけがらわしいものだ・・・ 。
 ここには真実の一部があります。いったいそれがなんの魚か、その養育にどんな餌が使われているのか、そこには発ガン性物質があるかどうか、分からないのです。私たちの野生のサケマスはまったく安全ですが、私たちはそれを売ることができません。市場にはノルウェイのサケマスが溢れかえっています! なんの政策もなく、私たちはそれを作らせてもらえません!
 輸出政策もなく、輸入政策もありません。国内にノルウェイのニシンを輸入して、ノルウェイのニシンと比べてまったく遜色のない自国のニシン、例えば、カムチャートカ半島北東沿岸のコールファ湾およびカラギーンスキイ湾のニシン、あるいは、オホーツク海のニシンを私たちは売ることができないのです。一部のマスコミのために、漁民たちに、泥棒、信じられない人々という烙印が押されるのが、辛いですね。みんな、漁民たちの仕事がどんなにたいへんかを知ってはいるのですけれども・・・ 。
 漁は、6-8ヶ月続きます。漁民たちは、かつて、世界の海から魚を取ってきました。その後、何にたいしてでもなく彼らから金が取られるようになったとき、《あなたたちは魚を持ち出している》と言われたのです。ここで金が払われず、ちゃんとした価格が与えられないとしたら、どうして持ち出せないでいられましょうか? 魚をロシヤに持ち込むことが得となるようにような経済的条件を創出してください、国内でクレジットを供与してください!ロシヤの銀行家は一人として漁民たちにクレジットを供与していません。漁民たちに条件を提示する前に漁民たちを保護してください。
 重要な点は、人材です。私たちの元には、人材が不足しています。指揮官ばかりでなく、一般の船員もです。5-10年後はどうなっているでしょう? これが、連邦執行権力機関が取り組むべきことなのです!
 情報源:www.murfish.ru 11.12.2004 

サハリンにおいて、麻薬が没収された

 反麻薬警察の2つの令状執行の結果として、約800回の分量の麻薬が没収された。第1番めの令状執行は、サハリンの南西にあるシャフチョルスク市で行なって、その結果は、マリファナやハシシなどがある包みであった。その持ち主は40歳の市民であった。第2番めの令状執行は、ユジノサハリンスクで行なって、25歳の市民は、アヘンの370グラムを隠しておいた。2つの令状執行で没収した麻薬の総価格は、37万ルーブルである。
 2004年12月3日のリア・ノヴォスチ情報通信、ピョートル・ツィレンドルジエフ氏

千島列島にて、マグニチュード4.7の地震

 昨日、千島列島のシアシコタン島の南東の方に、マグニチュード4.7の地震が発生した。震源地は、シアシコタン島から75キロメートルの所にあって、その震度は、4〜4.5であった。被害はなかった。
2004年12月3日のgazeta.ru

サハリン州は、「ゴールドルーブル」で勝利

 サハリン州は、「ゴールドルーブル」という2004年度の全ロシアの経済コンクールの勝利者となった。同コンクールの目的としては、ロシア連邦の各地域の経済発展のもっとも高い実績がある地区を定めるこである。したがって、サハリン州は、極東の一番である、とサハリン州行政機関プレスセンターが伝えた。
2004年12月1日のdeita.ru情報通信

2004年の盛漁期の結果

 2004年の10ヶ月間にあった盛漁期の結果によると、サハリン州の遠洋漁業の公式割り当て総量の68万9,300トンに対し、わずか29万2,800トンが漁獲された。近海漁業の公式割り当て総量の38万3,000トンで、3分の1(12万2,200トン)しかとらなかった。サケの漁獲は、割り当ての83%で、それは2002年にとった量と同じである。ほとんど使用しない公式割り当ての海の生物のなかに、ヤリイカ(2万8,000トン)、マグロ(2,000トン)、アンチョービ(2万2,000トン)、スケトウダラ(1万9,000トンの半分ぐらい)がある。漁業会社の大分は、カレイ目の魚や、ニシンや、アイナメや、マダラの割り当てを受けたが、漁獲しようともしなかった。その原因は、経済的にもうからないであるとのこと。
2004年12月3日のSakhalin.Info情報通信、S.モロゾフ氏

《便利な旗》を掲げる船を厳重にチェックすることが必要

 これについては、ヴラヂヴォストークで行なわれた海洋航行の安全に関する会議の参加者たちが述べた。会議には、沿海地方の海洋港湾管理局、船会社、学術界の代表が参加した。会議参加者たちの考えでは、その多くが思わしくない技術的状態のために《便利な》旗を掲げるようになった古い船舶が特に危険である。会議の過程では、日を追ってますます差し迫って重要となりつつある海洋航行の安全性向上に関する措置が協議された。11月2日の沿海地方北部沿岸付近での時化の際には、《ヴェスト》と《アロサ》の2隻の船が沈没し、33人が死亡した。海洋船舶および港湾インフラの所有の形態の変更により、海洋航行の安全、船員たちの生命と健康に対する船主の社会的責任が失われた。
情報源:ヴォストーク・メディア18.11.2004

漁業部門の安定した原料基地を創出すること

 サハリーン州行政府および連邦国家管理局《サハリーン漁業監督機関》は、漁業部門の安定した原料基地創出のプログラムを作成している。これについては、連邦国家管理局《サハリーン漁業監督機関》のタチヤーナ・リュバーエヴァ副長官が明らかにした。このプログラムの創出の必要性は、様々な種の魚の資源の枯渇に関連して生じた。
 同氏の言葉によれば、サハリーンおよびクリールの漁業部門の原料基地の発展のいくつかの面がある。その一つは、民間の会社が所有する養魚場の建設である。太平洋のサケマス類の再生産プログラムに基づき、69のサハリーンの河川でこの種の魚の自然的再生産が維持されている。その際、サケマス類の孵化養魚場が必ず建設される河が特定されている。そのほか、ホタテ、ナマコ、ウニ、カニといった海産物を養殖する経営体および養殖場の創出も問題とされている。
 養魚場のある川では、稚魚放流の時期には特別の規制が導入される。しばしば、シロザケおよびギンザケの稚魚は、釣り愛好家たちによって滅ぼされてしまう。淡水での棲息期間の長いサケマス類の養魚が行なわれている川での春の釣りを禁止する法的文書がなくてはならず、サケマス類の遡上の時期にサケマス類の産卵終了まで部外者の川への立ち入りを禁ずる法的基盤がなくてはならない。
情報源:TIA《Ostrova》21.11.2004

日本海で死亡した船員たちは偽称した者たちではなかった

 沿海地方で、最近の日本海での船の沈没の調査の結果が発表された。ディーゼル船《アロサ》および《ヴェスト》の沈没の主な原因の一つは、時化の際の乗組員たちのいい加減な行動であった。調査の際、遭難した船には海とは一切無縁な人々が多すぎたことが明らかとなった。沈没した船は、日本へ木材と石炭を運んでいた。そして、中古車を積んで戻ることになっていた。本職の船員は、船の乗組員の三分の一に過ぎなかった。船員たちの話では、すべて残りの者は車を買いに向かっていた乗客であった。法保護機関で指摘されたところでは、その場合には《船員の旅券は複数時日本へ入国する可能性を与えるので、日本行きの査証を手配する必要がない。渡航費も支払う必要がなく、船内にいつも車用の場所が確保されている》。すべての車の購入者は船員として乗組員名簿に記入されていた。船長たちは、このことを知っていたが、船主たちがそれらの人を募集していることを知っていたので口を閉ざそうとつとめている。災難の場合、《乗客たち》はなんの船員としての責務を果たすことができず、かれらは救命いかだも救命チョッキも用いることができない。
情報源:ヴォストーク・メディア21.11. 2004