伝説の通訳  サハリンと極東の
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

    (2004.09)

大金の横領

 千島列島のシコタン島において、クラボザヴォドスコエ企業の金庫から、139万ルーブルが盗まれた。同金額は、企業員の賃金用であった。同企業の28歳の機械技師が泥棒で逮捕された。泥棒は、前科がある。警察官の中間データによると、同横領の準備に、企業の指導部も参加した。
2004年9月20日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム・テレビ会社

サハリンの子どもの夏休み

 今年の夏、州のキャンプに行って休んだ子どもの数は、9万人となった。去年に比べると減少したが、その理由の1つとしては、日帰りキャンプの子どもの数は総数に含まなかった。サハリンの子どもの1部は、休むことより働くことのほうがいいと思って、雇用局に臨時の仕事を探しに来た。その数は6,000人に達して、そのなかに5,500人は職に就いた。
2004年9月20日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム・テレビ会社

500メートルは十分か?不足か?

 本日、ユジノサハリンスク市議会の代議員は全員一致で、アルコールを売る店の位地の新しい規準を定めた。
 それによると、これからアルコール小売店、キオスク、レストラン、酒場などから、保育園・幼稚園、学校、病院、文化会館、空港、駅、軍事施設などまで、500メートルの距離が必要となる。しかし、現行法によると、同施設とアルコール小売店の間の距離は、25メートルである。ユジノサハリンスク市の消費市場・企業界・農産協同企業体局の専門家は、反対した。
 同局の専門家によると、同施設とアルコール小売店の間の距離は、500メートルでなく、50メートルか100メートルすると十分である。ユジノサハリンスクにおいて、アルコールを売るさまざまな店の数は、800店である。もし議員が再検討しない場合、その半分は閉店される恐れがある。
2004年9月22日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム・テレビ局

1万キロメートルの自動車レース

 本日、ユジノサハリンスクから、アウトラジオ放送局が主催した1万キロメートルの自動車レースがスタートした。
 2台のトヨタに乗る2人ずつの乗員は、ユジノサハリンスクからモスクワまで行って、毎日、アウトラジオ放送局の視聴者に、自分の印象などについての報告を伝える予定である。
 自動車レースは、1月ぐらいかかる予定である。
2004年9月23日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム・テレビ会社

密漁の増加が認識された

 連邦保安局国境警備局太平洋地域局長官のパーヴェル・タラセンコ陸軍大将は、最近密漁船の量が増え続けていることを確認している。
 同氏は、「昨年拿捕された違反船は23であった。今年、この指数はすでにだいぶ前に超えられている。しかも、ほとんどすべての密漁船は逃れようとしており、一部の船は国境警備の船舶や船艇に体当たりしようとしている。
 注目すべきなのは、例外なくすべての違反船が、船籍港にかかわりなく、一部の沿海地方の専門家たちがただ単にマフィアと呼ぶ日本の産業に魚および海産物を供給している」と述べている。
 社会団体“国益保護委員会”議長のヴラヂーミル・ペトローフ氏は、「私が日本人たちをマフィアと呼ぶのは、彼らが他国での違法行為を支援しているからである」と述べた。
 国家保安機関で、1992年からは沿海地方の漁業企業で働いてきた専門家は、日本は今日あらゆる国際法規に反してロシヤの密漁者たちから、漁獲枠および許可なしに水揚げされた魚をさかんに入手しつつ、ロシヤの密漁者たちのための発注元となっていると主張している。
 しかも、日本の漁業従事者たちは、密漁に惜しみなく資金を供与している。ロシヤ政府が連邦漁業法の採択にブレーキをかけており、極東の銀行家たちが漁民たちに主として屈辱的な条件でクレジットを提供しているあいだに、日本人たちは時間を無駄に失っていない。漁船団の維持、操業のための主な資金を、極東の会社は、国外で借りている。後に、それらの会社は、クレジットを漁獲物で清算し、悪くない収益を得ている。
 ペトローフ氏の考えでは、昨年、自国の港への密漁船の寄港を禁止した日本政府の決定は、白昼の街灯柱より簡単に回避できる。最もよく使われている方法は、不法漁獲物に対して支障なく合法的に書類が作成される韓国の港への中間的な寄港である。国境警備隊員の行動により密漁船団が負う損失は、日本の債権者たちをおびえさせていない。そのうえ、密漁に対する責任は、船主ではなく、トロール漁船の船長が負うのがふつうである。それゆえ、日本人たちには、自国の漁民たちをロシヤの経済ゾーンに向かわせるよりもロシヤ国旗を掲げた船の漁への準備に資金を供与する方が得策なのである。
情報源: www.zrpress.ru  雑誌 “ゾロトーイ・ローグ” 24.09.2004.

権力は漁民たちに満足している

 プログラム“2015年までの沿海地方の漁業の生産・経済活動の発展および改善の基本的方向”のプレゼンテーションが、9月末に行なわれる。
 これについては、ニコラーイ・コロリョーフ沿海地方副知事が、沿海地方漁業評議会の先の会議で述べた。“2004年上半期、沿海地方の漁業部門の企業は、2003年の同時期を2倍上回る13億ルーブリの税金を納めた。地方予算への税金の支払い総額は1.6倍に増えた”。
 沿海地方の漁業企業は、2003年、沿海地方の工業生産高全体の24%にあたる140億ルーブリの製品を生産した。同地方の地域総生産に占める漁業部門の割合は、この2年間に6.6%増加した。2004年の6ヶ月間で、魚および海産物の総漁獲量は、31万6千トンであった。会議参加者たちの情報によれば、沿海地方の漁業部門の従事者たちの給与の安定的増加が認められており、現在それは7,825ルーブリで、地方の平均給与を29%上回っている。
情報源: www.zrpress.ru雑誌 “ゾロトーイ・ローグ” 21.09.2004.

液化天然ガス加工場の建設地周りの迂回路の開設

 サハリン・エナジー社の情報を引用したチア・オストロワ情報通信発によると、9月15日に、サハリン2大陸棚開発プロジェクトに関わるプリゴロドノエ村の液化天然ガス加工場の建設地周辺の迂回路が公式に開設した。以前使用した道路は、工場の建設場を通って不便であった。
 新しい迂回路の幅は4.6メートル、長さは、4.6キロメートル、運転制限速度は、40キロである。サハリン州行政機関とサハリン・エナジー社協定により、将来、コルサコフ市−プリゴロドノエ村−クワルツィトウィー・コヌス採取場を結ぶ迂回路の舗装は、アスファルトコンクリートとする予定である。同作業は、2007年に終わる見込みである。
2004年9月16日のREGIONS.RU情報通

ユジノサハリンスクの生徒の発病率は高い

 ユジノサハリンスクの普通教育学校の生徒の健康管理の結果によると、その22%の健康状態は、いいと認めた。51%は、機能障害、17%は、慢性病理があって、10%は、身体障害者である、と認めた。
 ユジノサハリンスク市小児病院ラリーサ・ファテエワ院長によると、この10年間、ユジノサハリンスクの一般普通教育施設の生徒のなかに、健康状態の第1グループ(丈夫な体がある)に入る子の数は、3.6倍増加して、同期に、学識レベルの普通より高い学校の生徒のなかに、第1グループの子数は、5.7倍増加した。健康状態の第2グループ(健康基準からの逸脱がある)に入る一般普通教育施設の生徒の数は、2.3倍、学識レーベルの高い学校の生徒の数は、3.4倍増加した。健康状態の第3グループ(慢性病理がある)に入る一般普通教育施設の生徒の数は、5.7倍、学識レーベルの高い学校の生徒の数は、2.8倍増加した。ユジノサハリンスクの生徒の発病のなかに、呼吸器病が一位を占める。2位は、眼病、3倍は、内分泌系統病、4倍は、消化器管病であるとのこと。ユジノサハリンスク普通教育学校の生徒の健康管理のデータは、全ロシアのとは違う。全ロシアのデータによると、消化器管病が一位を占める。2位は、呼吸器病、3倍は、内分泌系統病、4倍は、眼病である。
2004年9月17日のフ・カジドィイ・ドーム新聞、第36(54)番

漁業の戦略

 ロシヤ連邦政府の課題は水産生物資源採取のメカニズムをより効率的なものにすることにある、- アナトーリイ・マコエードフ・ロシヤ連邦農業省漁業政策局次官は語った。
   そのために、現在、一方で生物資源を保存することを、他方で魚の年間採取量300万トンから500万トンに増やすことを可能とする特別の法案が作成されつつある。
 この面における変化はすでに見られている。委員会は、最近の3年間の漁獲の最もすぐれた成果を有する600の会社のあいだで漁獲枠を分配した。これらの枠は、それらの会社に5年間保障された。現在、市場はこの先どうなるかわからない。現在、枠の確保をより長期的なものにする問題が詳細に検討されている。
 この期間の設定の基礎には、各会社の船団の物的およびモラル面の老朽の期間に関する資料が置かれ、それゆえ、各会社によってそうした期間はまちまちである。けれども、会社に与えられる期間が100年に達する日本を例にとることは合理的である。具体的な水域における漁獲の権利の有効期間の増大のほか、役人たちの努力は、漁業に携わる会社の数の削減に向けられる。
 現在、ロシヤには、そうした会社がおよそ2000あるが、政府では、この数字は一桁少ないとみられている。多くの漁業会社の人員の数は、だいたい90人である。彼らの仕事はきわめて非効率的で、漁業ビジネスに携わることはとても高くつき、それらの小さな会社の回転資金は300万ドルを上回らない。彼らには、船の刷新の費用さえなく、投資の誘致やビジネスの発展の長期的プランについては言うまでもない。
 現在、多くの魚の輸出国では、漁業ビジネスの独占化の傾向が見られる。アナトーリイ・マコエードフ氏の考えによれば、市場に大きな会社が残るときには法の遵守の管理を調整することがより容易となり、法保護機関には生物資源の算定および保護に関する措置を講じることが容易となる。漁業市場に参入しようと思う新しい会社について言えば、それらの会社は、高い需要をもち枠の原則が廃止される種類のカニの漁獲に従事する可能性、あるいは、枠を得た会社を獲得する可能性を有する。
情報源:通信社“ゾロトーイ・ローク”。www.zrpress.ru 14.09.2004

カムチャートカのカニは不公平に分けられた

 カムチャートカの指導部は、連邦漁業機関において、全体的なサケマス類の許容漁獲量の増加に関するすべての必要な文書を調整しなければならなかった。これは1日でできた。けれども、すでに2週間が過ぎ、この問題は解決されていない。漁獲量を、ベニザケ3千トン、シロザケ3500トン、増やす漁民たちの願いは、実現されていない。
 今日、漁業従事者たちは、漁をやめ、罠をたたみ、網から魚を逃がしている。それはもっぱら、その枠がすでに事実上尽きてしまったシロザケがひじょうにたくさんいるためである。そのかわり、モスクヴァでは、この間に、カニ漁の枠の漁業従事者たちへの分配に関する問題が決定された。
 その結果、数十年同半島で最も外貨を稼げる漁獲の対象であるカニの漁を行なっているカムチャートカの大手企業のための場所は、連邦漁業機関の命令には、なかった。“カムチャトルィブプロム”、“カムチャトイムペクス”、“ウスチカムチャトルィバ”といった会社がカニ漁の枠なしとなった。まさにこれらの会社が、ここ3年間、魚オークションでカニの枠を購入し、そのことによって“ベース”を作りだした。まさにベースのおかげで、カムチャートカの企業のあいだの分配用の取り分が規定されたのであった。そのかわりに、リストには、沿海地方やモスクヴァの会社が現れた。その結果、カニの枠は、それらが公正に法に基づいて与えられた人にではまったくなく、州行政府漁業局の管理下にある会社もしくは友好的な会社に与えられた。
情報源:REGNUM. www.regnum.ru 14.09.2004

ゴルヂェーエフ農相のカムチャートカ訪問

 同大臣との会合での漁業部門の幹部らの発言から。
 同部門にあける主要な指標のひとつである、半製品1トンから生産される製品の平均価格の点で、極東は、近隣の地域に大幅にひけをとっている。
 加工される水産資源1トンから得られる売上金が、日本では2500ドルなのに対し、極東では750ドルに過ぎない。年々、水産生物資源の採取量は、10-12%減少している。生産指標の低下は、極東海域の事実上すべての地区でみられている。
 たとえば、沿海地方では、漁獲量が、1年間で30%、サハリーンでは17%、マガダーン州では32%、それぞれ減少した。地域の2003年の魚および海産物の採取漁は、2002年より32万トン少なかった。
 こうした傾向は、ここ10年続いている。同部門における長引く低迷の結果は惨憺たるものである。ロシヤは、すべての世界の販売市場から追い出された。私たちは、中国、日本、韓国にとっての単なる原料供給者となっている。漁業従事者たちは、国家はこれまで漁業部門に関する明確な政策を有してこなかった、と確信している。
 一方では、ロシヤの漁民たちの競争面での優位の実現の必要性について絶えず語られており、他方では、国家は漁民たちに対しロシヤの消費市場のためにまず第一に安い魚製品を確保するよう求めている。安い魚では多額のお金を稼げないので、それを獲ることは漁民たちにとって儲からない。
 今日、漁民たちにとっての《ゲームの規則》はもっぱら政府の決定704において規定されているが、それは多くの不備を有している。たとえば、現在の漁獲枠分配規則が見込まれていない。国家会議で3つのすべての読会を通過したものの今もって大統領の拒否権のために発行していない数年前に作成された法律は、すでに内容的に古くなった。
 許容量の規定、それらを漁業従事者たちへ授けるメカニズム、用権益者に対する漁区の長期的な確保、用権益者たちの権利と義務の問題は、未だに解決されていない。漁業を危機から救い出すための様々なプログラムによって、すでに何百キログラムもの紙が消費された。しかし、存在している漁獲枠の分配および同部門の課税の規則は、事実上、極東のトロール漁船を外国の港へと突き動かしている。
 つい最近、漁民たちは、競売による漁獲枠分配のシステムの廃止を祝った。しかし、現在漁獲枠が5年分与えられているにもかかわらず、漁民たちは自身の活動の長期的な計画を実施することができない。明日政府が現在の漁獲枠分配システムを完全に替えてしまう別の決定を採択しないなんの保証もない。
 専門家たちの評価によれば、法的な《魚の無い状態》による同部門の直接の損失は年間10億ドルに達する。これは、漁獲枠を得たすべての企業が今日課税額の10%を前払いで納めなくてはならないことから生じている。そのあと、税法典に基づいて、あれこれの生物資源に関して見込まれている残りの額を短期間のうちに納めなくてはならない。つまり、漁民たちはまだ獲っていない魚のために支払わなくてはならないのだ。
 その結果、今年、たとえば、カムチャトカの企業は6万トンのカラフトシシャモに対する前金を支払ったが、シシャモはついに同半島の岸に姿を現わさなかった。お金はすでに納められ、税務機関はそれを返却しようとはしていない。
情報源:地域ニュース・エージェンシー09.09.2004

沿海地方の5つの漁業企業は基幹企業

 それは、沿海地方の漁業部門で最大の企業のひとつ、プレオヴラジェーンスカヤ・トロール船団基地、ならびに、漁業コルホーズ“プリモーレツ(海辺に住む人)”、“オグニー・ヴォストーク(東方の灯)”、“モリャーク・ルィボローフ(海の漁師)”そして有限会社“ギッサル”。
 これらの企業の従業員の数は、その家族を含めると、活動場所の居住地点の人口の半数を超え、彼らはじぶんたちの漁船団を有しており、彼らによって販売される魚製品および水揚げされた生物資源の量は販売量全体の70%を上回る。
 今後、基幹企業は、生物資源利用料金の15%のみを支払うことになる。
情報源: Fishery.ru 10.09.2004

殺したカラスと交換に無料で“薬包(猟銃の弾)”をもらえる

 ユジノサハリンスクにおいて、カラスの総数は、市民の数と同じぐらいとなって、1人当たりにカラスが一羽ある。サハリンの保健医によると、そんなに多すぎる数は、人間にとって危険である。それで、サハリンの狩猟学者は、カラスの射殺の季節を開始した。カラスを射殺する狩猟者は、武器店において、殺したカラスの脚の一本と交換に、無料で薬包をもらえる。
 しかし、ただの射殺は、不十分である。カラスの繁殖の主な原因としては、市内のゴミ捨て場の多すぎる数であるとのこと。
2004年9月8日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム放送局

技術と音楽の授業は、ふたたび値が上がった

 ユジノサハリンスクの音楽・技術学校の授業料は、70%上がった。舞踊術の月謝は、400ルーブル(その前は、270ルーブル)、ピアノ、バイオリン、ギターは、500ルーブル以上。軽演劇は、600ルーブルとなった。
 ユジノサハリンスクだけでなく、ポロナイスク地区、マカロフ地区ウグレゴルスク地区などにある音楽・技術学校の授業料は値が上がった。しかし、トィモフスク地区などは、まだ上がらない。
 ユジノサハリンスクにおいて、技術・音楽を学ぶことに興味がある子供の両親たちは不満を持ち、集会を開いてイワン・マラホフ知事とフョドル・シドレンコ市長への陳情にサインした。
 音楽・技術学校員は、授業料は、高くなればなるほど、才能ある子供の数は減少する傾向を予想する。
2004年9月9日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム放送局

ユジノサハリンスクの中心にて、爆発

 13日朝4時に、ユジノサハリンスクの中心にあるドム・トルゴヴリデパートの近くの小市場において、キオスクが爆発した。死亡者はない。警察は事件を捜査している。爆発の現場ではガスのボンベが見つけられた。
2004年9月7日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム放送局

どうしても理解できないユジノサハリンスク市民は新聞編集部にいろいろ投書する

 今回は、「わたしの理解できないこと」というテーマである。@どうしてサハリン州においてまだサケ・マスの記念像がないかわからない。全ロシアにおいて、犬やオオカミやマヒワなどの記念像もあるが、我々はサケ・マスのがないことは正当でない。(I.レドィキン市民)Aいつ旧ソ連国旗をあざ笑うことを止めるか。ユジノサハリンスク市図書館のとなりの建物の屋根の上から、もう赤でなく、ピンク色となった旗が垂れ下がって、降伏のシンボルのようである。(A.キトキン市民)
2004年9月11日のソベツキー・サハリン新聞

ガソリンとディーゼル燃料は値が上がった

 9月1日に、ユジノサハリンスクのガソリンスタンドにおいて、ガソリンとディーゼル燃料が1リットルに平均3ルーブル以上高くなった。
 ガソリンスタンドの持ち主によると、燃料生産工場がその値段を上げてから、ガソリンスタンドの純益は、1リットルに1.3ルーブルから0.7ルーブルまで減少した。9月には、燃料生産工場との供給契約は、30%ぐらい値が上がる予想である。
 タクシー運転手によると、燃料は、1日に350ルーブルかかったが、これから、500ルーブル以上となる。

小公園の再建のために資金を企業が負担

 2004年9月1日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム保護を受けたユジノサハリンスク市のチェーホフ・センターの回りのテアトラリニー小公園は、サハリンの9つの銀行と大企業の保護を受けた。保護というのは、同小公園の再建のために資金を割り当てることである。再建の第1番目の段階は、100万ルーブルかかる予想である。同資金は、今週中チェーホフ・センターの口座に振り込む予定である
。2004年8月31日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

新しい魚卵孵化場

 サハリン州のドリンスク地方ソヴェツコエ村アイ川において、「ロソーシ‐2004魚卵孵化場」の建設が始まった。
 毎年、同場の生産量は、2,000万匹のマスの稚魚、戻るマスの量は、100万匹に達する予定である。建設の終わりは、2005年8月予定である。
 新しい魚卵孵化場は、サハリン州にある魚卵孵化場の第26番目となる。魚卵孵化場の総数のなかで16は、国立である。全極東に、サハリン州は、魚卵孵化場の生産量で首位に立つ。2003年に生産したマスの稚魚量は、5億400万匹となって、それは全極東の魚卵孵化場の生産量の71%である。同期に、州に生産したマスの稚魚量の55.4%は、私企業のものである。
ビジネス・テクノロジー月刊誌、第10(16)番、2004

チャバ台風後の被害

 サハリンの北と東の地方において、2日間のチャバ熱帯性の台風は被害をもたらした。
 トィモフスコエ村−ノグリキ村及びにトィモフスコエ村−アレクサンドロフスク・サハリンスキー市の自動車道路に、6つの橋が決壊した。ノグリキ村への道路の2つの橋は再建したが、トラックなどの重い自動車の移動はまだ禁止である。アレクサンドロフスク・サハリンスキー市への道路の橋はまだ再建しない。
2004年9月3日のリア・ノヴォスチ情報通信、ピョトル・ツィレンドルジエフ氏

カムチャートカの知事が起訴された

 カムチャートカ州検事局は、ミハイール・マシコーフツェフ知事に対して起こされた訴訟文書25巻を公表した。
 知事は、州行政府による1億4千万ルーブリの使途不明金の使用、および、取り調べ機関の考えでは、不法なカムチャートカの河川におけるサケマス類の漁獲の許可のかどで訴えられている。
 カムチャートカ州知事の報道係長は次のように述べた。《すべてはひじょう簡単に説明される。カムチャートカではまもなく選挙がある。8月30日、中央選挙管理委員会より12月5日に知事選挙を実施するようにとの指令が届いた。ミハイール・マシコーフツェフは、もしそうしたければ、サケマス漁をめぐるスキャンダルが起こった3月に裁くことができた。しかし、知事は、そのとき突然かまわずにおかれた。5月には公判が組織されもした。しかし、知事は、その1億4千万ルーブリが、まさにどこへ行ったかを知っていたミハイール・カシヤーノフ元首相を証人として裁判に呼び寄せるよう求めた。それらは凍る町エリーゾヴォへの暖房の確保に使われ、首相はこの問題を管理しており、公判は終了した》。
情報源:Fishinfo.ru 31.08.2004.

漁区の再分配

 経済においてはすべてが市場によって規定されるとは限らない。さらに経済の国家による管理も存在している。
 連邦主体においては国家が地方行政府となる、という言葉で、B.N.ロマーノフ・カムチャートカ州担当主任連邦監督官は、最大手の漁業会社、および漁民たちの社会組織の幹部らとの会合を終えた。会合の組織者は、双方であった。
 最近、カムチャートカ州行政府は、先例のない熱の入れようで、魚加工船団を有する大手のカムチャートカの会社に対する措置を講じ、それらの会社の幹部は、サケマス漁において、カムチャートカの漁民たちにとって受け入れられない条件を創出したとして、それらの会社を告発した。
 それらの会社は、魚をじぶんたちの同郷人たちにではないよその者に与えることを好んでおり、これは、一方では、サケマスの漁獲枠の未使用、他方では、州予算における損失をもたらしうる。
 2004年の漁期は、スキャンダルに始まりスキャンダルに終わりつつある。漁の組織の点では何事もきちんとなされず、州行政府とその漁業局は、自分たちのすべての力を、西カムチャートカの漁区の再分配を行なうために費やした。その結果、一連の大手の漁業会社は、じぶんたちの漁区を完全に失った。
 逆説的なのは、州があらゆる指標において魚も金も失っており、行政府が突然、カムチャートカの漁業従事者たちにとって受け入れられない条件を設けて、カムチャートカの船に魚を与えたがらないとして、カムチャートカの漁業従事者たちを告発していることである。この予期せぬ措置の原因は、カムチャートカの漁業従事者たちにとってまったく明らかであり、なぜ事実上すべての高価なサケマス類が、この極めて高価なカムチャートカの資源の独占者となった、サハリーンのプレオブラジェーンスカヤ・トロール船団基地の船で運ばれているかを、カムチャートカの住民に説明する必要があるのである。
情報源:Fishinfo.ru 30.08.2004.

ロシヤ連邦の経済水域における日本の漁獲枠

 ロシヤの排他的経済水域における日本の今年の漁獲枠は、およそ2万トンである。これについては、スタニスラーフ・イリヤーソフ連邦漁業局長官が明らかにした。
 同長官は、この枠の販売によるロシヤの経済的利益はおよそ3千万ドルである、と語り、さらに、問題となっているのは、まず第一に、サケマス漁である、と付け加えた。イリヤーソフ氏は、また、《2005年の追加漁獲枠の規模は、後に特別の学術調査が終了した際に定められる》と述べた。
情報源:ITAR-TASS 31.08.2004.