伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

永らく、私たち連合北海道のために、日ロの架け橋としてご活躍いただいた「パク・ジュンギュ」さんが、2003年1月18日午前7時8分、永眠され、一周忌をむかえました。
ここに、あらためて、連合北海道より心からの哀悼を捧げます。

なお、この情報は、遺志を継ぐ人々によって更新されます。

サハリンと極東のいろいろ情報  (2004.06)

プーチン大統領、漁業部門について(沿海地方での演説)

 私はこのところ定期的に、漁業部門、海洋生物資源の保護、採取、加工の問題に立ち返っている。この2、3年のあいだに何か肯定的なことが起こっているが、ひじょうに緩やかにである。そして、私は、消費者たちにとってそれがはっきり感じられるとは思わない。
 昨年は採取の減少が続いた。沿海地方では27パーセント、カムチャートカではさらに多い30パーセントの減少であった。問題のおよそ60パーセントは、財政面の問題である。ロシヤの漁業部門全体は、顕著な輸出の方向性を有しており、その際、原料もしくは低レヴェル加工の魚製品が国外に供給されている。
 こうしたなかで私が指摘したいのは、国外からのこの製品の輸出が絶えず増えているものの、その製品が高度の加工品である、という点である。つまり、私たちは、原料を安く売り、自国の消費者に必要な品物を国外で高く買っているわけである。
 これは、私たちのもとに生産力が不足しているからではなく、いまだに私たちの漁業部門の組織が思わしくないことに起因している。これは総合的な問題である。それは、この狭い問題、採取にばかりでなく、それ自体やはりひじょうに重要な漁船団の維持および刷新にも関係している。
 これは総合的な問題である。これまで、あまりに高い行政的障害、私たちの港湾設備の整然さや競争力の欠如、沿岸での高い料金が存在してきた。すべてこれが、沿岸での魚製品加工部門が依然としてかなり深刻な状況にあり続けている原因となっている。これは、ここ10年間に形成された経営管理不在の政策の結果である。私はもはや、海産物の80パーセントが税関管理の枠外で国外に供給されていることについては言わない。これについてはみんなが知っている。しかし、それでもやはり何かが行なわれている。国境警備隊員たちは、生物資源の警護がかれらにゆだねられた後に何かをしている。
 私は、セルゲーイ・ダーリキン沿海地方知事が今日の会合を準備し、学位論文の公開審査に合格できるほどの論文を書いたことを知っている。私には、そこではきわめて分かりやすい言葉でひじょうに正しいことが記述されているように思われる。このテーマは、それが皆さんの全生活であるだけに皆さんにとって重要であるのと同様に、国全体にとっても重要である。
 私たちのもとにはひじょうに多くの資源がある。部門はまさに裕福であるが、それは潜在的に裕福なのである。実際には、それは、長年、深刻な状況にある。撤廃すべき行政的な障害がある。人々が正常に働けるようにするために無くすべき法的な障害があり、学術的、組織的、財政的な問題がある。しかし、私は、一番重要なのは全作業の組織における余力であると言うことができる。もし私たちがここで述べられたことを終始一貫して実現することができるならば、そしてすべてこれは基幹企業の支援といった今日の経済においてあまりポピュラーでないものも含めてなしうることであるが、もしそうであるならば、部門は、無条件に、自立するであろう。
 すべてこれを私たちがなすならば、この部門が、潜在的に裕福な部門から、人々が自身を快適に感じそこで働いていることを恥ずかしがらない真に裕福な部門に変わることを、私は、絶対に確信している。逆に、部門は、正しいメカニズムが適用されるならば犯罪からかなり速やかに清められ、繁栄するだろう。そして、そこで働く人々も繁栄するであろう。私たちは、モスクヴァで、ここで述べられたことに必ず立ち返る。ここで述べられたすべてのことに関し、この問題に関し、すべての方向に関し、部門の長官の話を聴く。法的な面ならびに政府および方保護機関の方面で然るべき刺激が与えられるであろう。
情報ソース:インターネット・サイトFishery.ru 26.06.2004(速記)

サハリーンでサケマス漁が始まった

 サハリーンでサケマス漁が始まった。昨日行なわれたサケマス漁実施本部の会議では、サハリーンとクリールの個々の漁区ですでにカラフトマスのいわゆる“急使”が見られている点が指摘された。主として、およそ3万6千トンの漁獲枠が使用されることが見込まれている択捉島の海域でさかんに漁が行なわれるものとみられる。そこには、100以上の漁網が仕掛けられる予定である。州漁業局副局長のセルゲーイ・チャーイカ氏の話では、加工業者のほとんどは漁期への備えを済ませている。漁期中には、漁獲枠に従い、およそ6万1380トンのサケマス類が水揚げされる。
情報ソース:Vostok-Media. 23.06.2004

カムチャートカ沿岸での漁期が近日中に閉鎖されうる

 産卵場所における魚の量が少ないことがその原因となった。そのような話は、まだウースチ・カムチャートカで漁ができるものと期待している漁民たちのあいだで交わされている。6月26日から7月5日までという期間さえ挙げられている。今年は、ひとかせぎしようとした者にとって不運の年となった。
 嵐や悪天候が漁民たちのすべてのプランを損ねている。そのうえ、官僚主義が漁を妨げている。ベニザケは5月に現れたが、その漁が始まったのは6月8日になってからのこと。そして、今は魚が足りない状態である。漁民たちは、平均で、1日8-10トンのベニザケを獲っているが、20トン以上獲る必要がある。そのため、現在、漁期の始まりからの総漁獲量は、ベニザケ3300トンのうち1097トンとなっている。漁業委員会の専門家たちの考えでは、漁期が早く閉鎖されれば、ベニザケの密漁が増える恐れがある。
情報ソース:Fishery.RU 24.06.2004

“沿アムール魚市場”:需要と価格形成を定めよう

 需要と供給の集中、ならびに、商業インフラの創出、客観的な価格の形成、不法取引の防止を目的にハバーロフスク地方内の魚製品卸売市場形成の可能性を調べること。こうした課題が、2004年、天然資源省に対しヴィークトル・イシャーエフ知事によって掲げられた。今日、漁業局によって、原則的に新しい商業コンプレックス・非公開株式会社“沿アムール魚卸売市場”のプロジェクトの事業化調査が完了している。学術資料によれば、人間の生物学的に活発な生命活動のためには年間35キログラム以上の魚が必要である。ハバーロフスク地方では一人当たりの魚の年間消費量が20キログラム、シベリヤでは15キログラム、中国では12キログラムの水準にある。魚製品の質の向上と品目の増大が必須である。アムール河だけでおよそ100種類の魚がおり、オホーツクおよびベーリング海、カムチャートカ、サハリーン、沿海地方の沿岸ゾーンにもそれとおなじくらいの魚がいる。部門のポテンシャルは、年間20万トンの海産物を採取し、12万トン程度の食品および5000トンの魚の粉を生産しうるというものである。しかし、プロジェクトの見積もりは、今日同部門に存在する否定的要因をも考慮している。最近の魚製品の価格の上昇は、住民の購買需要を凌駕した。国内市場における価格は、国外市場のそれとさして変わらない。採取企業のおよそ半数は赤字であり、近年、総許容漁獲量は減少し、部門の犯罪化は高い水準のまま、安定した法的基盤は欠如している。地方政府天然資源省のオレーグ・コースチコフ次官は、「知事の課題に基づき、私たちは、原料取引所の活動の経験を分析した。主要な結論は、あらゆる取り引きは保証されねばならず、銀行のみが卸売市場におけるそうした保証となりうる、というものである。地方政府は法的権利を有する市場参加者の一つに過ぎないという原則的に重要な決定が採択された。プロジェクトは早くも1年後に20パーセントの商業取引の状態でさえ資金を回収し、その際、市場の維持費は販売による総売上げの2パーセントを上回らない。年間取引高は、魚製品およそ15万トン、そうした販売量の場合の魚の卸売価格は漁民からの買い付け価格を26コペーイカ上回るに過ぎない」と述べている。情報ソース:ハバーロフスク地方政府報道係. 25.06.2004

サハリン州において、中学校を金メダルで卒業する42人

 サハリン州の中学校卒業試験の結果によって、金メダルで卒業する卒業生の総数は、42人である。
 州の教育局のプレスセンターによると、それは、2003年に比べると、12人増加した。金メダルで卒業する卒業生は、ユジノサハリンスク市において9人、コルサコフ市に7人、ホルムスク市に6人、オハ市に5人、ウグレゴルスク市に5人、ノグリキク村に3人、スミルニフ地区のペルヴォマイ村、トィモフスク村、クリル地区のブレベスツニク村において、1人ずつとなった。
2004年6月25日のREGIONS.RU情報通信

コルサコフ市民は、プリゴロドノエ村の液化天然ガス加工場の建設に不満を述べる

 コルサコフ市民は、プリゴロドノエ村の液化天然ガス加工場の建設に不満を述べた。第3番目の学校の教師は、道路交通法規を守らない大きいトラックがコルサコフを通るために、生徒を家まで送って行かなければならない。また、よそから来た人の数が増加したとともに、刑事上の事件の数も増加したようである。サハリン・エナジーの社員は、7月8日に、コルサコフ市民と懇談をして、質問に答えて、いろいろ説明する予定であるとのこと。
2004年6月25日のIA・REGNUM情報通信

パイプラインの建設が頓挫した

 ドリンスク地区においてパイプライン本管の建設を行なうスバロチノ・モンタジニー・トレスト(SMT社)のボリス・キンドラツキー社長によると、川の近くを通るパイプラインの建設は、9月まで停止した。
 その決定の原因は、サケなどの幼魚の降河季の初めであること。春には、建設を紛糾させる原因として、春の出水があった。それに、本管の建設用に割り当てた土地にある森林は、経済的意義の第1分類であるから、その伐採は、ロシア連邦政府の許可証がないと出来ないとのこと。
 しかし、今回の政治改革のために、問題の解決が先延ばしされた。「それで、SMT社が今年の末までにパイプラインの100キロメートルを建設しなければならないにもかかわらず、我々は、できるところにしか、建設しない」とボリス・キンドラツキー社長が述べた。
 石油本管パイプラインの建設は2005年の末までに、ガス本管パイプラインの建設は2006年までに終わる予定である。2005年に、同建設現場において、5,000人が働く予定である(今は、2,500人である)。
2004年6月26日のREGIONS.RU情報通信

カムチャートカの漁民の問題

 現在、カムチャートカ州の漁業複合体は、年間63万トンの海産物の採取を保障している。同複合体には、242の企業が含まれている。採取が専門の企業が178、収納・輸送が95、加工が50、船舶修理が7、港湾サービスが4、商業が9、再生産が5。同複合体の問題は、漁船団のロシヤ連邦の排他的経済水域への完全な配置換え、生産施設の大幅な物的老朽化、漁業従事者らの極めて高価な種類の水生物資源の採取への志向、あまり収益の上がらない種類の水生物資源の採取の軽視、漁獲を調整する法律の不整備。
 残念ながら、国内市場で魚製品が明らかに不足している中で、大量の生物資源が最小限の加工を施された状態で国外市場で販売されている。しかも、程度の低い加工の製品の輸出全体における割合は、現在、およそ80%である。この問題は沿岸漁業によって部分的には解決しうるが、そうした種類の経済活動はつい先頃2020年までの漁業部門発展構想で自らの定義を得た。魚製品の生産量の増大は、主として原料の本格的な加工によってではなく、原料の採取の増大によるものである。現在、特別高価な種類の採取が企業家らにとって収益が多いものであるとすれば、本格加工製品の生産は、出費がかさむため、多くの企業において儲からないものとなった。その結果、特別高価な種類は不断のプレッシングにさらされ、そのストックは、あまり高くない種類の採取漁の急激な減少とあいまって、損なわれている。カムチャートカ州にとって特徴的な焦眉の問題は、水生物資源とりわけスケソウダラとニシンの配慮不足である。学術資料によれば、近年見られている廃棄が続く場合、ニシン全体のおよそ50%が滅びる。価格が大幅に低い300グラム以下の魚が漁獲の大部分を構成するからである。状況を変え、漁民らに漁獲物全体を加工させることができるのは、新しい漁獲量集計システムの強制的導入のみである。地域経済の発展に関連した大きな希望は沿岸漁業にゆだねられているが、沿岸漁業を国内の水域および領海に限定することは沿岸漁業の原料ベースの損壊をもたらしかねない。情報ソース:KAMCHATKA.RU 16.06.2004

船長が1年半の自由剥奪の判決を受ける

 ペトロパーヴロフスク・カムチャーツキイの裁判所は、ロシヤ史上最大の環境面の損害をもたらしたスケソウダラ漁船団の主要な船である冷凍船“ランジェロン”号の船長に1年半の自由剥奪を宣告した。検事局は、裁判所の決定に異議を申し立てる意向で、行なわれた犯罪の重さに見合うよう厳しい罰を求めている。
 9隻の船は、2003年の春に北クリール地区で国境警備隊員らに拿捕された。冷凍船およびそれに魚製品を積み入れていた8隻のトロール漁船によってもたらされた損害の総額は、20億ルーブリ以上で、ロシヤ連邦自然保護法実施の全歴史を通して最大の密漁とみなされている。船長らは全員自らの罪を完全に認めた。先に裁判所は、9人の船長のうち3人について審理を行い、禁錮2年から3年、多額の罰金、船長職を務める権利の剥奪を宣告した。漁船団によって採取された1万8797トン、額にして2億2300万ルーブリの魚製品は、裁判所の決定に基づき国家に接収された。情報ソース:RIA NOVOSTI 16.06.2004

国家漁業委員会の廃止

モスクヴァの検事局は、国家漁業委員会内で汚職の事実に基づき刑事起訴を行なった。起訴は、《組織グループによってあるいは特別大きな規模で行なわれた詐欺》、《犯罪実行への教唆》、《個人的にもしくは仲介者を通した公務員への賄賂の贈与》という条項に基づいて行なわれた。警察の職員らは、国家漁業委員会の精算人である元国家漁業委員会副議長アレクサーンドル・トゥグシェフを逮捕した。同被告は、およそ400万ドルの賄賂を受け取った罪に問われている。賄賂をおくったのは、漁獲枠を得たがっている極東のある会社。国家漁業委員会内での汚職に関する噂は、ずっと以前からあった。けれども、高官の逮捕にまでは至らなかった。連邦の上層部の役人たちは、徐々にアンタッチャブルになりつつある。国家漁業委員会は、現在、連邦機関のステータスを有している。情報ソース:Fishinfo.ru 15.06.2004

韓国はハバーロフスク地方に魚加工コンプレックスを建設する

 ハバーロフスク地方政府と合同商業会社“ジャングブ”(韓国)の間の互恵協力に関する協定が調印された。水生物資源本格的加工コンプレックスのヴァーニノ地区における建設および資金供与に関する合意が達せられた。コンプレックスの始動は、段階的に行なわれる。早くも年内に、生きた魚を保管するための水槽、乾燥製品や昆布を生産する工場が始動する。2005年には、漁具を生産する工場、魚の缶詰、包装材料、魚の餌を生産する工場が加わる。2006年には、ヴァーニノ地区に、1000万のサケの稚魚を育てる養魚場、冷蔵庫、イカ加工場、魚半製品生産工場が建設され、始動する。2007年の建設完了は、ハバーロフスクでの商業コンプレックスのオープンによって記念される。
情報ソース:Fishery.ru 16.06.2004

サハリーンの漁業部門の崩壊

 《私たちはできうるすべてのことをしたが、ロシヤの漁業部門は市場競争に耐えられず、崩壊した。ロシヤの水域に外国の船団を入れるときがきた》。専門家らは、漁業部門における改革の結果をこのようにコメントしている。声高に言われないものの1998年から政府機関がめざしている目的は達成された。
 すでに現在、ロシヤの漁民たちに対する国家の管理機関の先入観は明らかである。2003年の漁に参加したロシヤ船の船長らは、管理機関の自国の漁船に対する厳格で攻撃的な態度、日本の漁船に対する一切の監督の事実上の欠如を指摘している。ロシヤの漁民に対する敵対的な態度は、具体的な海域および漁の種類にかかわりなく、すべての乗組員が指摘している。海洋国境警備隊員、税関機関、漁保護機関、その他の漁業に関連する機関の未曾有のプレッシングは、海の専門家たちの漁業部門からの大量の流出をもたらした。
 すでに現在、船の乗組員は、欠員のある状態で海に出ていっており、優秀な専門家の選抜の面での健全な競争がない。船主たちは、《手当たり次第》の原則で人々を船に集めることを余儀なくされている、つまり、優秀でない専門家たちが働き口を占めており、それゆえ、船内での事故や怪我の危険性が高まっている。漁業部門のいわゆる改革のこの5年間で、事実上すべての漁業会社が、国内の銀行および外国の投資家たちに対する膨大な負債に《覆われてしまった》。
情報ソース:Fishinfo.ru 17.06.2004

サハリンにおいて、エクソン社の「アメリカ村」の建設

 6月17日に、エクソン社員のための住宅村の建設の開始式が行なった。同住宅村は、ユジノサハリンスク市―コルサコフ市自動車道路の近くにある。その前に、同所において、オリンピアといったピオネールキャンプがあった。新しい住宅村において、75軒の住宅と学校、食堂、会館、体育館、お客さんハウスなどを建設する予定である。
 エクソン社のプレスセンターによると、建設の基本請負は、バルチイスカヤ・ストロイテリナヤ・コムパニア社で、下請は、トルコのウルバン社である。同会社によると、建設のとき、自然を守る規則が一番大切である。
2004年6月17日のIA・REGNUM情報通信

刺繍があるニット製品の生産開始

 ユジノサハリンスクの「エレガント洋裁店」が、ドイツ製の新しいメリヤス織機をクレジットで買った。
 同洋裁店に対してクレジットを設定する件で、サハリン21世紀基金にサハリン州行政機関が陳情した。これから、サハリンで、サハリン州の地方、都市、企業などのシンボルの刺繍のあるニット製品が生産できる。州のシンボルの刺繍があるT・シャツは、750ルーブルとなる。
 以前、シンボルの刺繍のあるニット製品を海外にて注文することがあった。イワン・マラホフ知事は、エレガント洋裁店に州のシンボルがあるニット製品の生産を注文する約束した、とサハリン州行政機関プレスセンターが知らせた。
2004年6月18日のヴォストク・メジア情報通信

学者はトドを一つ一つ数えた

 2004年に、この10年間はじめて、サハリンの学者はネベルスク地区に泳いできたトドの頭数を数えた。同研究の結果は、大変いいとのこと。
 モネロン岬において、トドの頭数は1,500頭で、それに加えて、ネベルスク市から50キロメートルのところにあるクズネツォフ岬においては、700頭である。
 トドは、毎年の春に、ネベルスク港に入って、6月のはじめにモネロン岬とクズネツォフ岬の方へ泳いで行く。寒い季節になってからは、ネベルスク地区を出て、市民にわからないところに帰る。
 ずっと昔、トドは多量な狩猟獣で、19世紀の末に、その頭数は減少した。20世紀には、頭数が段々多くなって、20世紀の中頃に、全ロシアのトドの頭数は、5万頭であった。その後、頭数は再び減少して、レッドブックに記入された。
2004年6月18日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

外国人の目で見た20世紀のはじめのサハリン

 サハリン州の出版社は、イギリス人の人類学者チャルズ・ホウスが書いた「東のはずれにおいて」という珍品本の翻訳小説を出版した。同本は、紀行文のジャンルで、1904年にはじめてニューヨークで出版された。
 チャルズ・ホウスは、100年以上前に、サハリンを旅行し、メモを残した。「サハリンの役人は、この島を大きい刑務所と考えている」、とチャルズ・ホウスが帰国途中で書いた。
 同本が見つかったことは、単なる偶然である。エクソン社のマイクル・アッレンさんは、ニューヨークのある古本屋において、100ドルで珍本を手に入れて、サハリン州の博物館に贈呈した。サハリン州のワレリー・ペレスラブツェフが翻訳し、ロシア語版の初版1000部が出版された。サハリン州の出版社は、もうじき、それに加えて2000部を出版する予定である。
2004年6月10日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

極東において、ダニの脳炎ウイルス

 数日前に、沿海地方において、ダニに刺されて、ダニから脳炎ウイルスをうつされた1人が死亡した。サハリンにおいて、今年はダニに刺された30人以上は、医者にかかったが、まだ脳炎ウイルスが記録されていない。しかし、その危険がある、とライダ・マロワ医学者が述べた。
 脳炎ウイルス病状としては、刺されたところが赤くなること、高熱、身体全体の衰えである。ダニに刺されたさい、必ず医者にかからなければならない。
2004年6月9日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム

サハリンと大陸の間の定期航路

 ホルムスク港において、サハリンと大陸の間の自動車・フェリーの定期航路が開設された。
新しい定期航路に、パロマイ船が定期就航をする予定である。今年のはじめにSASCO(株)に買われたパロマイ船は、トレーラを72台と大型荷重(20トン)コンテナーを168台、船に収容することが出来る。
2004年6月11日のSAKH.COM情報通信

女性運転手のコンクール

 6月20日に、ユジノサハリンスクのポベダ広場において、「サハリンのアヴト・レディ―2005」自動車スポーツ競争の第1番目の段階を行なう予定である。同競争の目的は、女性運転手の運転技術を発展させろことと自動車スポーツに社会的注意を惹くことにある。
2004年6月11日のユジノサハリンスク市役所のプレスセンター

ポロナイスク―ユジノサハリンスクバス路線は、廃止となる

 6月8日から、502番のポロナイスク―ユジノサハリンスクバス路線は、廃止となる、とポロナイスク市のバス会社が発表した。アレクサンドル・ミフネビチ社長によると、同路線の乗客者の大部分は、運賃割引免除があるから、同路線は、バス会社に損をかけることとなる。
 2003年に、その損の総額は、100万ルーブルであった。2004年の初めから、バスは502番の路線を1週間だけ普段の6回でなく、3回往復するが、この事態改善策も結果がなかった。ただ14%の乗客者が、運賃割引免除を持たないで、乗車券を買った。それで、ポロナイスクに往復したい乗客は、汽車か自家用車に乗ることよりほかに方法がないとのこと。
2004年6月4日のREGIONS.RU情報通信

チャイボ湾の近くに、魚の広汎な破滅

 6月2日に、チャイボ湾に入る1つの小川において、地元民の知らせによりノグリキ地方の魚資源保護局が確認したところ、ワカサギとトゲウオの広汎な死滅を摘発した。
 死滅した魚の総量は、1万4、700匹以上、損害は、33万1000ルーブルである。
 中間調査のデーターによると、エクソン・ネフテガス社は、道路と橋を建設するとき、魚資源保護の規則を守らないで、道路と小川が交差しているところで、小川の流れのために建設したパイプの端の1つをずっと上に上げた。それで、小川が不自然な滝となった。
 産卵のために小川をのぼろうとしたワカサギとトゲウオは、障害に出くわして、のりこえることができないまま、そのままたくさん集まって、死滅した。
 しかしエクソン社の代表者は、供述することや証明書にサインすることを断った。しかし、エクソン社の建設工事の従事企業は、即刻手を打って、建築の間違いを直した。
 魚資源保護局の仮定によると、この小川が、建築プロジェクト関係の書類に、誤って「魚のない小川」として定められた。しかし、地元民によると、ワカサギとトゲウオは、毎年産卵のために同小川及びにその他の小川をのぼる。サハリン州の自然資源保護検察官であるエブゲニー・クストフ氏が、魚の広汎な死滅事件に今後厳重な管理を実施する予定であるとのこと。
2004年6月4日のREGNUM情報通信

アスファルトが崩れ落ちた

 本日、ユジノサハリンスク市のコムソモリスカヤ通りとエメリアノワ通りの交差点において、アスファルトが崩れ落ちた。被害者はない。市役所や市道路営業課が修理だけでなく、同事件を解説もしない。
2004年6月3日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム


日本の暴力団が逮捕された

 日本において、乗り逃げされた自動車をロシアに発送した暴力団が逮捕された。まだ逮捕されていないあるロシア人は、日本の暴力団に高級な自動車の泥棒を注文し、盗難自動車の1台に、90万円ぐらい(8,000ドル以上)を支払っていた。
 注文を受けた2人の日本人、中古車商の店主であるKozutoshi Moizumi と失業者であるMasaaki Abeは、2002年10月から2003年7月までの期間に、50台の盗難車をロシアに発送した。
 注文された自動車を泥棒したYamaguti-Gumiという暴力団は、150台車両窃盗をはたらいた。その総額は、4億円(3、600万ドル)に達した。おそらく盗難車両の大部分は、ロシアの極東に発送されたらしい。Yamaguti-Gumiの構成員の総数は、1万7、900人で、本部は、神戸市の郊外にある。
2004年5月31日のヴォストク・メジア情報通信

ユジノサハリンスクにおいて、市有化された不動産の競売が続く

 今回は、市の公共サービス機関の株の75%を競売する予定である。専門家の概算では、取引により市予算への収入額は、150万ドルとなる予定である。しかし、公共サービス機関にある美容院、洋裁店、クリーニングなどの店の将来は、まだ不明である。もし新しい持主が賃貸契約を延長しないと、みんなは廃業となるおそれがある。市役所でもしかたがないという状態になってしまう。
 市有化された不動産の競売することは、もう傾向となったようである。6月に行なう競売の数は8の予定で、それに加えて、今年の末までに行なうのは、70となるとのこと。
2004年5月26日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム(ASTV-Inform)

石油の海中流出が再び始まった

 25年前(1979年)に、サハリンに近くに沈没したTakeo-maruという日本の船から、石油の海中流出が再び始まった。同船の中にある石油の量は、250トンである。
 サハリン州の民間防衛・非常事態総局によると、シャフチョルスク港の水域において、石油のしみがいくつか見つけられた。しみは直径が10〜20メートルあるとのこと。現場に、潜水夫を乗せた「アトラス」という特別な船が出発した。去年、潜水夫はすでに2枚のつぎ鉄板を当てたが、さびがいた船体が変形して、つぎ鉄板はもっと必要があるようである。
2004年5月28日のリア・ニヴォスチ情報通信