伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

永らく、私たち連合北海道のために、日ロの架け橋としてご活躍いただいた「パク・ジュンギュ」さんが、2003年1月18日午前7時8分、永眠され、一周忌をむかえました。
ここに、あらためて、連合北海道より心からの哀悼を捧げます。

なお、この情報は、遺志を継ぐ人々によって更新されます。

サハリンと極東のいろいろ情報  (2004.04)

“カニ事件”の中心人物が釈放された

 ペトロパーヴロフスクし裁判所は、3千万ドルを超えるカニの密漁を組織したかどで訴えられたアレクセーイ・コズローフ被告にたいする保全処分を変更した。
 4月8日、同被告は、本質に則した刑事事件の審理の妨害という理由で拘禁され、4月21日、3千万ルーブリの保釈金で拘置所から釈放された。
 2年間、被告は、この事件の膨大な資料に目を通し、今年2月24日、公判が始まった。
 アレクセーイ・コズローフ被告は、例の“カニ事件”の中心人物で、会社“マリムペクス”および“チュコトルィバ”のトップである。これらの会社の船は、1998年6月から2000年2月にかけて、3千万ドルを超えるカニを密漁していた。ロシヤの経済的利益にもたらされた損害は、それと同じ額と評価されている。
 アレクセーイ・コズローフ被告は、“明らかに不法な手段で入手された金銭その他の資産の合法化”、“職権乱用”および“ロシヤの排他的経済ゾーンおよび大陸棚に関する、ロシヤ連邦法の違反”というロシヤ連邦刑法法典の条項に基づいて告訴されている。裁判所の最終判決は、10年以下の自由剥奪という厳しいものになる可能性がある。
情報ソース:Gazeta. Ru 23.04.2004

サハリーンの人々はクリール列島の4島の日本への譲渡に反対している

 サハリーンの地域社会団体“ロシヤ東部領域の不可分性を目指して”は、4月19日、日本の小泉純一郎首相、“北方領土”の返還を目指す北海道民の社会運動の議長で、北海道知事の高橋はるみ氏に対し、抗議の声明を行なった。
 こうした声明文が現れたのは、4島の返還なくしては日ロ間の平和条約は調印されないと、小泉首相がそのなかで再度くり返した、2004年4月12日の、“北方領土”の返還を目指す社会運動の代表団との会合の際、小泉純一郎首相の発言に起因している。
 声明の作者らは、“こうした姿勢から小泉氏の最近の発言を評価するならば、私たちは、日本政府はロシヤにたいする自身の領土要求が国際的な権利をもたないものであることをよく理解し認識している、との推測を述べる権利を有している。日本政府が国連付属の国際裁判所に然るべき訴えを起こすことを妨げるものはなにもないのであるから”と強調している。
 セルゲーイ・ポノマリョーフ州議会議員は、最近、“ロシヤ連邦憲法第67条への修正に関する”法案にロシヤの国会議員らの注意をむけた。残念ながら、ロシヤの領土は住民投票の実施なしには変更されないということに関する条項は、国会議員らには過度なものに思われたため、採択されなかった。
情報ソース:州行政府報道係. 21.04.2004

ロシヤ漁業委員会におけるサハリーン州の提案

 モスクヴァでは2004年のサハリーン州の企業による水生物資源の漁獲枠の分配に関する作業が続けられている。現在、そこには、セルゲーイ・エヴグラーフォフ・サハリーン州経済委員会委員長およびイーゴリ・ブィーストロフ州漁業局長がいる。
 目下、漁業会社の申請を調整し、それらの申請をロシヤ連邦国家漁業委員会の要求基準へ、完全に合致させる作業が行なわれている。イーゴリ・ブィーストロフ・サハリーン州漁業局長が指摘したところでは、現在、漁獲枠調整の期間を予想するのは難しい。しかも、数日前に、アレクサーンドル・モイセーエフ・ロシヤ国家漁業委員会議長が解任されている。
情報ソース:州行政府報道係. 22.04.2004

ロシヤ海軍の船舶の半数以上は修理の必要がある

 ロシヤ海軍技術総局長官の二コラーイ・カラチューン海軍少将は、“現在、海軍の船舶の総数の54%は、修理すべき時期を延長されており、私たちは、さまざまな制限を伴ってそれらを使用せざるを得なくなっている”と語った。
 さらに、“20パーセントの船舶においては技術的な状態により耐用年限が延長できず、それらは、海軍の編成からはずされることになる”とも。海軍の主要な武器および兵器の確保率は、必要な量のおよそ89%である。
情報ソース:インターファックス23.04.2004

サハリン州行政機関は、100万ルーブルを割り当てた

 サハリン州行政機関は、州の軍事委員会に、準備積立金から100万ルーブルを割り当てた。これは、1945年8月に死亡したソ連と日本の戦士の遺体捜素に使用する予定である。
 サハリン州行政機関プレスセンターによると、この割り当てについての正式指令が、イワン・マラホフ知事によってサインされた。
 サハリンの捜索者の判断によると、まだ見つからない遺体のなかに、ソ連人の1000と日本人の1,500があるとのこと。捜索作業は、サハリンの中央部と西サハリンの山にて行なう予定である。1945年8月に同地において、激戦があった。
2004年4月19日のリア・ノヴォスチ情報通信

新しい請負機関は、サハリンの自動車道路の再建をする予定

 ハバロフスク市のダリモストストロイ社といくつかのサハリンの企業が、オハからノグリキまでの自動車道路の再建の新しい請負会社となった。
 州行政機関の強い要求により、エクソン・ネフテガス・Ltdとサハリン・エナジーは、その前に同仕事の請負会社であったバルト建設との請負契約を破棄した、とサハリン州のセルゲイ・ベロジェルスキフ副知事が述べた。破棄の原因は、作業期間が延びたことである。これから、サハリンの南から北への自動車道路は、いくつかの道路区域に分けられて、再建作業は各請負会社によって同時に行なわれる予定である。再建が終わる期間は、2007年である。
2004年4月21日のREGIONS.RU情報通信

国立住民の雇用部門は、創立13年となった

 サハリン州の職業安定所プレスセンターによると、4月に、国立職業安定所は創立13年となった。この間のサハリン州での援助を求また失業者の総数は、40万人で、そのうち、20万1、062人が仕事を見つけ、20万9、159人が失業者として認められた。
 1998年に、サハリン州において、失業者の総数は、2万人に達した。2004年4月1日には、失業者総数は、6,089人であった。州において、失業率は、1.9%で、それは、ロシアの平均失業率より少ない。州において、空席が4,338ある。問題は、空席の大部分は、男性のためであるが、失業者の大部分は、女性である。2万人は、無料で職業を得た。
2004年4月21日のREGIONS.RU情報通信

サハリーンのカニ漁船“パールスヌイ”が売春婦の導きで奪われた

 カニ漁船は、取調べのために国境警備隊員らによって事件のひと月前に護送されたチーハヤ湾ヴラヂヴォストーク港外に停泊していた。漁民たちは密漁で捕まった。ロシヤ人とダゲスタン人からなる海賊グループは、3月1日に船を奪った。彼らは、3人の船員を打ちのめし、金が入った金庫と金の装飾品を盗み、無線室の装置を壊した。暴徒らによってもたらされた損害は、18万ルーブリと評価されている。1週間後、警察は、襲撃者全員を逮捕した。彼らは10人であった。現在、彼らは、拘禁されており、供述を行なっている。取調べの過程では、興味深い詳細が明らかとなった。以前漁民たちの元に通っていた売春婦が海賊たちを“パールスヌイ”に導いたのであった。
情報源:ヴォストーク-メディア13.04.2004

サハリーンとクリールでサケマス漁ヘの参加申請の受付が始まっている

 サハリーンとクリールでは4月20日に夏季秋季サケマス漁ヘの参加申請の受付が始まっている。今年は初めて、サハリーン州の最盛期の漁への参加が、従業員にたいする賃金の未払いのない企業にのみ認められる。学者らの予想では、“偶数”の今年は不漁、つまり、去年と比べて太平洋からサケマスの群来はあまりぱっとしない。2003年、サハリーンとクリールで11万4千トンのサケマス類が水揚げされ、サハリーン州の企業によって10万6千トン以上が加工された。今年はほぼ2分の1のおよそ5万9千トンと予想されている。主としてクリール列島付近の海域で獲られる。
情報源:RIA“Novosti”13.04.2004

小泉首相は南クリールの“視察”を示威的に拒んだ

 日本の小泉首相は、本日、日本政府がロシヤにその領有権を主張している南クリールの査察の早期実施に関する“北方領土返還をめざす”運動の幹部らの呼びかけに応じなかった。日本の北海道の堀達也前知事その他の活発な領土要求運動の支持者らは、小泉首相に、そこから係争の島々を見るよう、できるだけ早期に日本の極北を訪れるよう呼びかけた。しかし、首相は、日本との交渉に対するロシヤのアプローチがこれまでとは異なっている点を指摘し、そうした要求に応じなかった。これまでの日本の首相および閣僚は、再三、日本政府の領土要求への注意を喚起すべく、これらの島々の“視察”を行なってきた。
情報源:RIA“Novosti”12.04.2004

オホーツク海における放射能の危険

 エコロジストと軍人は、オホーツク海における放射能の危険についてそれぞれ異なる評価を行なっています。サハリーン州議会議員らの主張によれば、発電装置一つの重量は2,5トンで、放射能は150万キュリー。それらの防御体の破壊の場合には放射性ストロンチウムの放出が起こり、オホーツク海および近隣領域にとって取り返しのつかない環境面の結果を招く。それらは、サハリーン東岸スヴャターヤ・マリーヤ岬付近の岸近くの水深50メートルのところにある。調査の費用は船舶の賃貸および期間により、トロール漁船の活動1日はおよそ1万ドル。“緑十字”は10日で装置を引き上げるものとみている。しかし、調査の資金は割り当てられていない。ストロンチウムを含んだコンテナの気密性喪失の場合には、生物連鎖にもとづいて放射能は必ずアジア太平洋地域諸国の住民に及ぶ。この地域では、貝類や魚の漁が行なわれており、そこにはクジラも来るのである。太平洋艦隊水界地理学局では、発電装置サイドからの何らかの危険については語るに足らないとみなしている。“それらは、原子炉や核兵器ほど危険ではなく、処理場で再処理される”。9月に、沿海地方の学者らは、ヴラヂヴォストーク付近の日本海の爆発・汚染物質投棄の場所をチェックし、それらの地区が安全で水および土のサンプルにおける放射能もしくは化学物質の高いレヴェルはみいだされなかったことを確信した。
情報源:エーホ・DV 14.04.2004

サハリンの川で爆破作業が始まった


 サハリンの南にある川で、春の出水が惹き起こす洪水を未然に防ぐために、工兵が堆積した流氷の爆破を始めた。サハリン州水理気象観測所のデータによると、今年の春は、早く来たが、長く続いている。それで、雪がとけることと解氷が、今年は等速で続いてきているから、出水の恐れは普通の春よりあまりない。しかし、コルサコフ地区のチャパエヴォ村とチャパエヴォ−2村の近くにあるコミッサロフカ川は、毎年の春に出水するにため、流氷の堆積を爆破する必要がある。コミッサロフカ川で爆破作業を行なう工兵は、爆薬を150キログラム使う予定である。木曜日には、出水の危険にさらされる村の近くでの爆破作業は、もう行なわれた。
2004年4月16日のインテルファックス、ガゼタ.ル情報通信

ユジニサハリンスクにおいて、サービス―2004展示会が開始された

 4月16日に、ユジノサハリンスク市将校会館において、「成功したビジネスに優秀なサービス」と題するサービス―2004展示会が開始された。サハリン州とロシアのいくつかの地区の30以上の企業が同展覧会に参加した。展覧会の主な目標は、サービス部門のいろいろな会社の経験交換である。展覧会の部門のなかに、商業、公共外食制度、ホテル業、観光、郵便連絡、無線電話連絡、運輸機関、IT、マスコミ、作業・労働管理などの機器、家電製品、などがある。それに加えて、同展覧会の特別部門として、「教育・人材・昇進」と呼ばれる展覧で、そのなかに、職業市場、ビジネス教育、労働保護などがある。サハリンの会社と大学のほかに、同展覧にモスクワとサンクト・ペテルブルグからの参加者も到着した。
2004年4月16日のイア・レグヌム情報通信

サハリン州の博物館で、「イゴリ・ファルフトジノフ、知事と人間」という展覧会が開始

 4月16日は、2003年8月20日に死亡したI.ファルフトジノフの誕生の日である。今年は、急逝しなければ、I.ファルフトジノフは54歳となる。その記念にあわせて、サハリン州の博物館において、「イゴリ・ファルフトジノフ、知事と人間」という展覧会が開始される。同展覧会に、I.ファルフトジノフの個人的なコレクションが展示する。
 そのなかには、時計、スプーン、お土産などがある。博物館員によると、コレクションにあったお土産の大部分は、I.ファルフトジノフによって劇場、子供の家、美術学校に贈られた。
2004年4月15日のリイア・ノヴォスチ情報通信

イワン・マラホフ知事の就任から100日


 4月7日に行なった記者会見において、「マスコミと仲間が注意を促してくれなければ、私は知事に就任してから100日となったことをすっかり忘れたのに」、とイワン・マラホフ知事が述べた。
 その100日について言えば、I. マラホフ知事によると、同時期の仕事の推移を大きく3つに分けた。
 第1番目としては、管理職幹部の配置ということである。しかしそれは今までかかっても終わらなかった。
 第2番目は、サハリン州の経済の全面的な分析することである。特に注意を集中したのは、各レベルの予算とそのシステムの見直し、石油・ガスプロジェクトの発展による収入と、サハリン州の取り分の増加、住宅管理、年令受給などである。2003年に、サハリン州民の収入の増加は、18%となったが、全ロシアと同じように、州民の給料の差が大きくなりつつあるとのこと。
 第3番目は、役人に対して、義務の不履行の責任を問うことである。
 I. マラホフ知事の意見によると、サハリン州の国際関係の進展も促進する見込みである。
 仕事の成果についていうと、大切なのは次のとおりである。
@自然ガスを生産者から消費者に移行させるための市場調査。
Aサハリン州行政機関側から、サハリン大陸棚石油・ガスプロジェクトを行なう外国大企業の生産活動検査と、生産物分与協定の保守の検査を一段と厳しくしたこと。
B木材と魚製品の運送の鉄道運賃表の引き下げ。
C担保権のメカニズムを作成する準備。
2003年4月7日のイア・SAKH.COM情報通信、ウラジミル・コー氏

サハリンの一番汚れた都市

 サハリン州のもっとも汚れた都市は、ユジノサハリンスク、コルサコフ、ネヴェルスクの3つである、と州のボリス・ダリジャポフ保健医長代行が述べた。
 大きいごみの山が都市のどちらにもあって、衛生状態は春になってから日増しに悪くなってきている。
 雪解け水によってごみなどは地下水、川、海に流れてしまう。そのひどい害としては、いろいろな伝染病の病原菌が伝播することである。都市の非衛生的な状態は、市役所によっても認められても、変化が今もない。ボリス・ダリジャポフ保健医長代行がユジノサハリンスク市長を裁判所に告訴したが、法廷は市長に無罪を下したとのこと。B.・ダリジャポフ保健医長代行によると、サハリン州の一番きれいな都市は北にあるオハである。
2003年4月8日のREGIONS.RU情報通信

サハリンにおいて漁獲量が増加しつつある

 2003年に、サハリン州の総漁獲量は、46万3,900トンとなった。それは、2002年に比べると、26%増加した。特に増加した漁獲量は、サケ・マス漁で、それは、2002年の漁獲量に比較して、2倍となった。サケ・マス漁に参加した企業数は、241であった。サハリン州のサケ・マスの総漁獲量は、10万6,119トンで、それは、全ロシアのサケ・マスの漁獲量の90.3%である。水産加工品は、去年に比べると、21.12%増加した。日本を始め、外国に輸出した漁獲額は、2億3,500万ドルに達した。
 それでも、サハリン州の漁業局のセルゲー・ヂデンコ局長によると、コンブ属とアンチョビーの漁獲量が増加しなかったとのこと。
2004年4月1日のサハリン州行政機関プレスセンター

ヒグマが起きた

 サハリンの南と千島列島において、今年の初めての大雨によって、ヒグマは冬眠を破られた。普通、冬眠期間の終わりは、4月なかばである。狩猟学者のデータによると、サハリン州において、ヒグマの総数は、3,500〜4,000頭である。州の狩猟局によると、ロシア狩猟局は、今年サハリンと千島列島の200頭のヒグマの選択的射殺を許可する予定である。ヒグマの平均体重は、約300〜350キログラムであるが、600〜700キログラムもあるヒグマもある。ヒグマの餌は、だいたいがサケと植物である。
2004年4月1日のチア・オストルワ情報通信

慈善事業家―2003コンクールの結果が定められた

 先日、ユジノサハリンスクにあるサヒンセンター国際ビジネスセンターにおいて、サハリン州において第2回目になる、慈善事業家コンクールの勝利者の表彰式が行われた。勝利者は、ロスネフチ・サハリンモルネフテガス、サハリン州の漁業者協会、スタル・ストロイ社、ユジノサハリンスク空港、ブリチシ・ペトロレウム、ヴォルガブルマシ社、スフェラ社である。
 それに加えて、サハリン州行政機関によって、慈善事業の表彰状を授与された企業・会社のなかに、サハリン・エナジー、太平洋インジニリング・コムパニ、モスクワ銀行のユジノサハリンスク支部、ロスバンク銀行のユジノサハリンスク支部、サフ・バスなどがある。
2004年3月31日のサハリン州行政機関プレスセンター


サハリンの海産物の輸出量は160 000トンを上回った

 2003年、サハリン州の企業は、2002年の指標を21.12%.上回る42万2千トンの食用品魚製品を生産した。これについては、3月31日、サハリン漁業評議会の会議で、州漁業局長のセルゲーイ・ヂデーンコ氏が明らかにした。
 同氏の言葉によれば、生産された製品の内訳では、2002 年と比べ、冷凍製品および魚の缶詰の生産量が増加した。去年全体で、サハリン州は、2002年の指標を44%上回る65,203箱の魚および海産物の缶詰を生産した。州の生産高に占める漁業コンプレックスの割合は、2002年は25.71%であったが、2003年は30.98%に増加した。サハリン州の漁業コンプレックスの企業は、去年、対外経済活動にさかんにたずさわった。
 例えば、去年、それらの企業は、2002年を21.88%上回る162,330トンの水産物資源を輸出した。海産物の輸出額は、2002年を34.66%上回る2億3千6百万アメリカドルであった。海産物は主に日本に出荷されれ、その率は41%。去年漁業企業によって行なわれた基金への投資の額は、2002 年を58.3% 上回る5億7千221万8千ルーブリ。漁業部門の企業からのあらゆるレヴェルの予算への税収入は、2002年比で116.3%にあたる6億6千100万ルーブリ。支払われた賃金の総額は2002年と比べて3億3千2百万ルーブリ増加し、同部門の大中の企業の平均賃金は月10,838ルーブリであった。同時に、未払い分の賃金の総額も増加し、2004年1月1日の時点で 8千326万ルーブリであった。未払い分の賃金の大部分(51.1%)は、倒産企業、すなわち、国営単一企業“ルィボコンビナート オストロヴノーイ”および漁業コルホーズ“サハリン”のものである。漁業局は、これらの企業の未払い分の賃金の支払いに関する措置を講じている。2004年3月1日の時点で、17%は支払いが行なわれた。
情報ソース:ИА FISHINFO.RU 01.04.2004

連邦法違反事件に関して

 カムチャートカ州検事のアレクサーンドル・ヴォイトーヴィチ氏は、最高検察庁の指示に基づいて、カムチャートカ州行政府漁業局の役人の職権乱用事件に関する検証を行なった。
 検証によって明らかとなったのは、それらの役人によって標準規定に合致しない文書が、アレクセーイ・ゴルヂェーエフ農業漁業相の指示に基づいて、3月25日の省庁間委員会に提出され、それらの文書に基づいて、30以上の企業が、漁船および操業の経歴を有さないまま漁獲枠を得ることになっていた、ということである。
 検証はまた、局の文書で示された資料が捏造されたものであり、ゾーンごとの漁獲枠がすり替えられ、最終的な数字が出されておらず、集計に際しても、国家漁業委員会の指令に基づく、実際に割り当てられた漁獲枠の量に合致していない、ということも明らかにした。カニやオヒョウといった数種類の高価な海産物については、漁獲枠が割り当てられていなかった。
 深刻な経済的結果を招いた、役人の行為もしくは犯罪的無作為を総体的に評価しつつ、役人たちのこうした行為を裁判所に告発した一連の漁業企業の訴えに応えて、州検事は、刑事訴訟を起こすことに同意した。
情報ソース:ИА FISHINFO. RU  02.04.2004

択捉では係留コンプレックスの建設が完了した

 クリーリスク町でクリール列島史上初の係留コンプレックスの建設が完了した。
 4月1日、そこでは、クリールとサハリン、および大陸と結ぶディーゼル船“マリーナ・ツヴェターエヴァ”号の係留が行なわれた。これについては、株式会社“ギドロストローイ”のアレクサーンドル・ヴェルホーフスキイ社長が、ユージノ・サハリーンスクでの、コンスタンチーン・プリコーフスキイ極東連邦管区ロシヤ連邦大統領全権代表との懇談の過程で明らかにした。
 最初のバースは長さ75メートルでオルリャ湾内にある。それは、株式会社“ギドロストローイ”の資金で2年で建設された。K.プリコーフスキイ氏は、“これは、クリール列島における輸送インフラ発展の重要な指標である。極東の輸送システムの改善に、今日では国家ばかりでなくビジネス界も取り組んでいて嬉しく思う”と述べた。
情報ソース:ИА FISHINFO. RU 02.04.2004