伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

永らく、私たち連合北海道のために、日ロの架け橋としてご活躍いただいた「パク・ジュンギュ」さんが、2003年1月18日午前7時8分、永眠され、一周忌をむかえました。
ここに、あらためて、連合北海道より心からの哀悼を捧げます。

なお、この情報は、遺志を継ぐ人々によって更新されます。

サハリンと極東のいろいろ情報  (2004.03)

検事局は漁獲枠の分配を検査している

 カムチャートカ州検事のアレクサーンドル・ボイトーヴィチ氏は、カムチャートカ州検事局が、カムチャートカ州の企業が沿岸漁業の漁獲枠の分配に際して犯す、法律違反の実例検査を開始したことを明らかにした。
 カムチャートカ州における水生物資源の漁獲枠は、沿岸漁業の漁獲枠の分配に関する政府の決定、および標準規程といった連邦の法令に違反して分配された。
 検査の結果に基づき、漁業部門を担当しているアレクサーンドル・チスチャコーフ副知事、およびミハイール・マシコーフツェフ州知事の行動への刑法上の評価がくだされる。
 こうした検査は、最高検察庁特別重要事件調査局によって、国家漁業委員会の職員にたいして行なわれている。
 2004年3月17日、カムチャートカ州自然保護検事局は、2002年のサケマス類の漁期を無許可で延長し、15憶ルーブリ以上の損害を自然に及ぼしたとして、ミハイール・マシコーフツェフ州知事を刑事告発した。
 カムチャートカ州では、偶数の年は、産卵地へのサケマス類の大量の群来がみられる。科学的予想はしばしば算定の正確さを欠いている。
 その結果、2002年には、政府によって定められた許容漁獲量は、実際の魚の群来とくらべてきわめて少ないものとなった。  
 2002年6月には、数日の操業後、漁民たちは、許容漁獲枠が使い果たされたことから操業の停止を余儀なくされた。漁期の延長に関する臨機応変な決定を採択するようにとの州当局のモスクヴァへの度重なる要請は、成果をもたらしていない。
 情報ソース:FISHINFO.RU  23.03.2004

沿岸水域でのサメの漁獲枠

 サハリーンおよびクリールでは、20の会社が、沿岸水域でのサメの漁獲枠を得た。
 州行政府漁業局で明らかにされたところでは、この地域では今年1,558トンのサメおよびエイの漁獲が許可された。現在、サハリーンでは、初めて、沿岸漁業のための5年間の海産物の採取枠を定める契約が結ばれている。州行政府は、すでに、222の会社と1,080の契約を結んだ。会社と調印された契約の数の差異は、企業がその専門とするところによって複数の水生物資源の漁獲の権利を得ていることに起因している。2、3種類の魚の漁獲のほか、企業は、コンブを加工することができる、と同局で説明された。 
 沿岸水域で最も大きい魚であるサメは、クリール北部およびサハリーン東部の水域に、ネズミザメとアブラツノザメの2種類がいるのみである。
情報ソース:FISHINFO.RU  24.03.2004

国際シンポジウム

 今日ハバーロフスクで国際シンポジウム“北東アジア地域における天然水の清浄さ維持問題の解決・経験と協力の見通し”が終了する。シンポジウムの公式のテーマは、“河川の水の状態を管理する措置”。ハバーロフスク地方政府のセンターで、シンポジウム参加者たちは、アムール河流域の生物多様性および生態系の状態の問題を協議している。
 アムールは、主要な河床に水力施設をもたない世界の3大河川のひとつ。アムール河流域は、7000万人が暮らす3つの国の領域にあり、200の世界動植物多様性維持優先区域のひとつとして世界的意義を有している。同時に、河および流域の多国的位置は、水、生物その他の天然資源の利用および保護の一致した規則の確立ならびに経済発展プロジェクト実現の面での困難の要因となっている。アムールのオホーツクおよび日本海への流入に伴い、年間、23万トン以上の汚染物質が運び出されている。
情報ソース:FISHINFO.RU  24.03.2004

ロシアの時間は、夏の時間にかわる

 ロシア国家規格委員会のプレスセンターによると、全ロシアにおいて、3月28日から10月26日までの時期の間、いわゆる夏の時間が定められる。ロシア連邦の政府の関係政令にしたがって、各地方の時間は、3月28日の午前2時に、時計の針を1時進ませなければならない。
2004年3月26日のIA・SAKH.COM情報通信

サハリンにおいて、ガソリンの値上げ

 ロシア国家統計局のデータによると、先週、ユジノサハリンスクにおいて、ガソリンの平均価格が0.1%上がった。ハイオクタンガソリン(AI-95)は、0.1ルーブル高くなって、その1リトルは、15.15ルーブルとなった(以前、15.05ルーブル)。それによってガソリン平均価格もあがって、1リトルは、12.93ルーブルに達したとのこと。
2004年3月25日のリア・デイタ.ル情報通信

サハリンの大規模な産業、大企業とその税金

 2003年に、サハリン州の大企業の生産高は、288億ルーブルで、それは全州の生産高の80.1%となった。大企業の大部分は、採油業、燃料産業、建設産業、交通機関、通信、漁業などに集結する傾向がある。

サハリン州のもっとも大規模な納税者表(大企業)2003年7月状態

企業 税金
(ルーブル)
比重
(%)
ロスネフチ・サハリンモルネフテガス 4億6,600万 16.2
NK・ロスネフチ 1億1,000万  3.8
サハリン鉄道 1億900万  3.8
サハリン・エナジー 7,500万  2.6
サハリン・エネルゴ 6,800万  2.4
サハリンモルヘフテモンタージ 4,800万  1.7
ダリスヴャージ支部 4,600万  1.6
トルグセルヴィス 3,800万  1.3
ギドロストロイ 3,100万  1.1
10 リメイク 2,900万  1.0
11 ペトロサフ 2,700万  0.9
12 リキュール・ウオツカ工場(LVZ) 2,100万  0.7
13 エクソン・ネフテガスLTD 2,100万  0.7
14 サハリンの海汽船会社 1,700万  0.6
15 サハリン・テレコム 1,300万  0.5
16 コロス(ビール工場) 1,300万  0.5
企業合計    11億3200万  39.3%


その以外の納税者   17億4800万 60.7%

サハリン州のBusiness Technology月刊誌、第4(11)2004年、エレナ・シマコワ氏

“ロンジェロン”号がその乗組員にとっての水上監獄となった

 まる1年、ホールムスク船籍の冷凍船の17人の漁民は、ペトロパーヴロフスク・カムチャーツキイでの係留を余儀なくされている。冷凍船は、昨年3月20日、密漁の容疑で拿捕された。裁判は今も継続中。船主であるユージノ・サハリーンスクの会社“ブリング”が裁判を長引かせている。この会社の代表は、法廷に姿を見せない。一方、漁民たちにはすでに4ヵ月給与が支払われておらず、船内では食糧および衛生用品が底をつきつつある。ある漁民は、すでに自殺を試みた。
情報ソース:GTRK“サハリーン”  17.03.2004

サハリーンの船の上での多額の外貨の窃盗

 3週間前に釜山で船の証明書類および3万ドルという多額の外貨の入った金庫を盗まれたトロール漁船“ギレンコ”号が、近日中にサハリーンの岸に来る。漁船の船長は船内で検査を行い、その結果、容疑者の身元をわりだすことができた。それは、夜間の当直の際にドアの外装を壊して船長室に侵入した乗組員。その水夫は外貨を取り、金庫を船外に捨て、それから、船を後にした。しかし、まもなくこそ泥は釜山で捕まり、そのときまでにすでに5千ドルを使っていた。11人の船員の外国パスポートも紛失した。トロール漁船がコルサーコフ港に到着したのち容疑者は法保護機関に引き渡され、法保護機関が刑事事件の手続き開始に関する決定を行なう。
情報ソース:GTRK“サハリーン”  17.03.2004

アラスカのようにクリールを売らないか!

 ゴルバチョーフ時代から、クレームリであたかもクリールを日本に売る提案があるかのような噂が流れている。200億ドルという価格さえ挙っている。しかし、専門家らは今日そうしたシナリオを否認している。まず第一に、プーチン政権下のロシヤでは大衆迎合的な理由からでさえほんの少しとはいえ自国の領土を売りに出す勇気のある政治家もしくは学者はおそらくいないからである。第二に、日本人自身、“北方領土”を不可分のものとみなしており、じぶんの持ちものにお金を払うことなど思いもすまい。つまり、需要も供給もないのである。日本の世論も立法機関もそうした支払いを是認しないとあればなおさらである。投資は別である。しかし、これはもはや“北方領土問題”に関する次ぎの交渉で取り上げられる可能性のある別の話である。
情報ソース:“コムソモーリスカヤ・プラーヴダ” 18.03.2004

ペトロパーヴロフスク市長に自由剥奪7年が宣告されうる

 取調べ実施中に裁判所によって解任されたペトロパーヴロフスク・カムチャーツキイのユーリイ・ゴレニシチョーフ市長に関する刑事事件が、3月16日、裁判所に移された。検事局の考えでは、ゴレニシチョーフ被告は22冊のうち1冊半を2ヶ月もかけて読み審理を長引かせているため、ゴレニシチョーフ被告が資料に目を通す期間は3月5日までに限られた。審理を長引かせることは、本事件で国家がその1者となっている被害者の権利を侵すものである。ゴレニシチョーフ被告は、予算の非合目的的利用および州都における暖房シーズンの破綻ならびに住宅公益事業に必要なパイプの高値での購入にみられる怠慢さのために訴えられている。285条に基づき被告には自由剥奪7年が宣告されうる。解任された市長の考えでは、会計書類や表を含む1冊250ページにのぼる22冊の資料をきちんと分析するためには少なくとも11ヶ月かかる。ゴレニシチョーフ被告の罪を裁判所が認める場合、被告はもはや市長のポストにつくことはできない。現在、アナトーリイ・シャラーエフ副市長が、ペトロパーヴロフスク市長代行をつとめている。情報ソース:RIA“NOVOSTI” 14.03.2004

極東地方において、大統領の選挙は、事件がなかった

 大統領の選挙は、事件がなかった、とロシア連邦内務省のワレリー・グリバキン代表が述べた。
選挙のとき、極東において、警察の1万2,190人、全ロシアにおいて30万人が秩序維持した。
2004年3月14日のリイア・ノボスチ情報通信

サハリン州民の半分以上選挙に投票した

 サハリン州選挙委員会の中間データによると、晩7時までに大統領選挙に、州民の有権者の51.675%が参加した。晩7時にスミルニフ地区、トマリ地区、オハ地区、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区、 トィモフスク地区、ノグリキ地区、千島列島において、選挙は有効と確認された。
2004年3月14日(20時18分)のイア・SAKH.COM情報通信

プリゴロドノエ村の液化天然ガス加工場の建設地において腸疾患の流行病の突発

 サハリン州のコルサコフ地方にあるプリゴロドノエ村の液化天然ガス加工場の建設地において腸疾患の流行病の突発が登録された。その原因はまだ不明で、その問題は綿密に研究される。建築家の25人は、伝染性の腸疾患によってコルサコフ地方病院に入院した。
2004年3月19日のイア・レグヌム情報通信

放射性の貨物が拘留された

 サハリン税関において、放射性の貨物を密輸入する刑事事件が発生した。金曜日にコルサコフ市の税関倉庫において、放射性同位体を出す建築資材密度・水分計測品のあるコンテナーが見つけられた。同貨物は、韓国からある外国の会社の支部のために受けられたが、同計測品だけ技術・目的・行き先などの必要な書類がなかった。輸入許可証もなかった。同事件は綿密に調査される。
2004年3月19日のリイア・ノボスチ情報通信

「ヴィフリ・アンチテッロル」テロ防止の警察令状執行が続く

 2004年2月21日から、サハリン州において、「ヴィフリ・アンチテッロル」テロ防止の警察令状執行が行なわれている。この1ヶ月間、421の火器が没収された。そのなかに登録しない火器は18あった。それに加えて警察は、弾薬を3万2,295、爆発設備を9つ、爆発物を3.7キログラム、爆発信管を5つ、麻薬を720グラム没収した。乗り逃げした自動車を24台見つけた。1万1,537人が責任を問われた。
2004年3月19日のイア・SAKH.COM情報通信

イワン・マラホフ知事は、国際会議に参加する

 サハリン州行政機関プレスセンターによると、3月19日にイワン・マラホフ知事は、カタル国のドハ首都へSPG-14という国際会議への参加に出発した。同会議に参加する国は、メキシコ、日本、韓国、米国などである。その主題は、サハリン大陸棚のガスの採掘と外国への供給である。
2004年3月19日のイア・SAKH.COM情報通信

ロスネフチとブリティシュ・ペトロレウムが合意に達した

 3月5日に、ロスネフチとブリティシュ・ペトロレウムは「サハリン―5」プロジェクトの協同作業の主な条件について経済協定にサインする予定である。ロシア側からサインするのは、ロスネフチ社のセルゲイ・ボグダンチコフ社長で、イギリス側から、ブリチシ・ペトロレウムの執行理事会のメンバーの1人の予定である。
 同合意に達するために、1年間半、難しい交渉と実り多い仕事がかかった、とロンドンに行なった記者会見において、ロスネフチ社のセルゲイ・アレクセエフ副社長が述べた。同プロジェクトの作業の総費は、30億〜35億ドル、その中に1億5,000万〜1億7,000万ドルは地質調査作業に使用する予定である。地質調査作業は、2008年までに終わる見込みである。S. アレクセエフ副社長の考えでは、「サハリン―5」プロジェクトに関する同経済協定は、「ブリチシ・ペトロレウムの正しい投資政策の印である。一番大切なのは、両側も生産的な採掘を行なうための許可をまだ得ないことにもかかわらず、地質調査作業する用意ができている」とのこと。
2004年3月4日のリア・ノボスチ情報通信

国家漁業委員会はロシヤ連邦政府に反対する

 国家漁業委員会の省令は、海洋漁業における漁獲枠の分配の新しい計画案に関するロシヤ連邦政府の指示を無効とした。サハリーン漁業監督機関の幹部は、国家漁業委員会の自分たちの上司の命令491号を履行している、と説明した。その本質は、漁業許可票が大きな漁獲枠をしかも一年分有している企業にのみ発給される、という点にある。国家漁業委員会の省令が政府の指示を無効とすることはできず、この省令は司法省での登録を済ませてさえおらず、これに関連してそれは適用に該当しない、と検事局で発表された。サハリーン州検事ユーリイ・ヂェニーソフ氏は、“サハリーン漁業監督機関”の長官アルトゥール・ザトゥリャーキン氏宛てに、水生物資源の漁獲許可の発給に速やかに着手するよう求める請願書を提出した。地区間自然保護検事も一週間前に同様の決定を行なった。しかし、こうした状況は極東のすべての地域で発生した。漁民たちは、2週間の操業中止による損害の賠償を求める裁判を起こす考えで、サハリーン州議会議員らはボリース・トレチヤーク上院議員に最高検察庁へのこの事実に関する届出に署名するよう求めた。
情報ソース:GAZETA.RU  09.03.2004

漁業会社における危機的状況

 このひと月間でサハリーンの漁業企業の従業員たちにたいする賃金の未払いの額は、900万ルーブリ台に達した。見切りをつけた漁民たちは、大統領選挙のボイコットも辞さないとしている。州行政府での会議では、未払いの幹部にたいしてきわめて厳重な措置を講ずる決定がとられた。たまたま検査された18の漁業企業のうち未払い分の賃金を従業員に支払うことができたのは“コトフスキイ”名称ソフホーズだけであった。大企業の賃金の未払い分は、“ボルルィブフロート”が600万ルーブリ、“オストロヴノイ”が1700万ルーブリ、“サハリーン”が2600万ルーブリ。監督機関には、漁業部門では労働法を完全に無視した状況が生じたとの印象が生まれた。労働法典は最初からおかされ始めている。安全管理にも然るべき注意が払われていない。ここ3年間で操業および魚の加工の際の不幸なケースが倍増した。会議に漁業企業の幹部が呼び招かれた。来たものは、賃金未払いの理由を説明することになった。賃金支払いの面で最も深刻な状況は倒産企業に生じた。漁業局は、すべての漁業企業にたいし3月20日までに未払い分支払いのプランを提出するよう求めた。
情報ソース:GAZETA.RU  10.03.2004

国後で自然保護区域“クリーリスキイ”の領域が砲火を浴びせられた

 3月3日、国後に配置されている軍部隊のひとつの射撃訓練の際、自然保護区域“クリーリスキイ”の領域が砲火を浴びせられた。これについては、同自然保護区域の長官Ye.グリゴーリエフ氏が明らかにした。3個の砲弾がゴロブニノ火山のカルデラ付近に着弾した。幸い、その際そこに人はいなかった。砲弾であいた漏斗状の穴を自然保護区域の職員らが3月4日に発見した。それらの穴の場所は写真撮影された。自然にもたらされた損害はこれから確認される。ゴロブニノのカルデラは、ユニークな場所である。事実上、火山のクレーターの中にあるそこには、ゴリャーチェエとキピャーシチェエの2つの湖がある。在る場所、火山の熱、そして、厳重な自然保護体制が、そこにユニークなエコシステムを形成する助けとなった。
情報ソース:ИТА REGNUM.RU  12.03.2004

沈没したトロール漁船“アルマーズ”号の乗組員らは岸に運ばれた

 沿海地方北部の沿岸付近で沈没した船“アルマーズ”号の乗組員らの捜索が打ち切られた。残りの16人の乗組員は岸に運ばれた。“アルマーズ”号の難破は金曜日にゾロトーイ岬付近で起こった。この船はベリーズ船籍であったが、そこには17人のロシヤ人が乗り組んでいた。きわめて有力な説のひとつによれば、トロール漁船“アルマーズ”号の乗組員はカニの密漁に従事していた。
情報ソース:RIA “Novosti”. 07.03.2004


新しい方針

 サハリン州経済状態が変わってきている。I.ファルフトジノフの方針はどうしても大陸棚の石油・ガスプロジェクトを開くことであった。それはわかりやすかった。これからはどうなるか。州の新しい指導部は、具体的な政治方針をまだ定めないようであるが、経済的な目的が確定した。州行政機関の公式ホームページにて公開された発展の長期プログラム、及びに指導部の代表者のばらばらの発言を研究してみると、新しい方針の一番大切な思想は、石油・ガスに関係のない生産分野をできるだけ速く発展しなければならないということである。そうしないと、数年後、同プロジェクトのインフラの建設作業をし終えたサハリン州民の何万人は、失業者となる恐れがある。
 それで、新しい方針は次のとおりとなる。州の主な経済分野として、漁業となる見込みである。多分、密漁を止めるた目的として、産卵河川を大企業に賃貸することにするかもしれません。
 石炭生産の発展は、深い港がないことによって抑えられている。石炭を輸出するために、港の再建作業を続ける予定である。
 逆に、木材業は、州内市場に出回るといい。州の木材を使用したら、新しい住宅の建設は、1立方メートルが4〜5倍安くなる見込みである。 
2004年3月5日のSakhalin.Info情報通信、S・モロゾフ氏

会計検査院の考えでは、ロシヤの法律は密漁者の邪魔をしない

 水生物資源の密漁のために、ロシヤ連邦構成主体の予算は、毎年、およそ1億5千万ドルを失っている。この資料は、2月27日、モスクヴァで、ロシヤ連邦会計検査院の監査役アレクサーンドル・ナザーロフ氏が記者団に明らかにした。
 同氏の言葉によれば、1月20日から23日にかけて、北海道の港が検査された。明らかとなったところでは、この間に港には21隻の密漁船が寄港した。これらの船は、ロシヤの税関局の証明印を有していなかった。ナザーロフ氏は、2003年には日本に許容総漁獲量7万1613トンのところ8万1539トンの魚および海産物が供給された、とのべた。ナザーロフ氏は、税関申告書を偽造するケースが頻発している点を指摘した。
 2002年には、日本側は、真偽確認のために1782通の税関申告書のコピーを国家漁業委員会に渡した。その結果、本物と認められたのは158通にとどまった。ナザーロフ氏は、“原因は、ロシヤの脆弱な行政法典、脆弱な漁業監督にある。我々のもとには船舶監視システムがあるが、船舶は、監督と報告を逃れている。その際、密漁船の船長は、何の責任も負わない”と語った。
 ナザーロフ氏の考えでは、行政法典を含む法律に修正を加え、密漁を暴かれた船の出漁を禁止する権利、裁判を通した所有剥奪の権利、ならびに、船長から活動を行なう可能性を剥奪する権利を導入する必要があるとのこと。
情報ソース:TIA“Ostrova”. 01.03.2004

学者らはサケマス類の漁期の平均的な漁獲高を予想している

 2004年のサケマス類の漁期は、漁獲高が平均的水準となる。これについては、サハリーン漁業海洋学研究所学術副所長のヴィークトル・ラプコー氏が明らかにした。
 同氏の資料によれば、学問的に示される今年のサケマス類の総許容漁獲高は、現在天然資源省の審査を受けている。総許容漁獲高は、サハリーン州を対象として、カラフトマス6万トン、シロザケ1万4千トンの漁獲枠を見込んでいる。今漁期は2002年より上首尾なものとなろう。
 サハリーン州のサケマス類の豊漁は、奇数年に来る。2003年は、サハリーン州の漁民たちによって、サケマス類10万トン以上が、2002年は、およそ5万トンが獲られた。
 今年、学者たちは、カラフトマスはサハリーン西岸および南クリールに、シロザケはサハリーク東岸にたくさんやって来るとみなしている。カラフトマスの最初の群来は、6月にサハリーン西岸で予想される。
情報ソース:Gazeta.RU001.03.2004 10:34

ディーゼル船“イーゴリ・ファルフトヂーノフ”が日本への初航海を準備している

 ディーゼル船“イーゴリ・ファルフトヂーノフ”の化粧直しが行なわれている。購入後この船はヴァールナ市(ブルガリヤ)の造船所で全面的修理がほどこされた。
 現在、ディーゼル船“イーゴリ・ファルフトヂーノフ”は、サハリーン西部の海洋港に停泊している。そこで、ホールムスク建設企業によって、客室、レストラン、バー、音楽サロンといった船内スペースの修理が行なわれている。
 非公開株式会社“サハリーン・クリール”の副社長セルケーイ・コンドラーシン氏の言葉によれば、これらのスペースのための家具の一部は、注文に基づいて作られている。このほか、チームの選抜が行なわれている。船長の推挙が承認されている。船長には、長年サハリーン海運局に勤務してきたアレクサーンドル・ベリャコーフ氏が任命された。
 準備作業は、3月に終了する予定である。3月20日ごろ、船は、新しい名前で日本への初航海を行う。
情報ソース:TIA“Ostrova”. 01.03.2004

ヴラヂヴォストークの停泊地で漁船への襲撃が行なわれた

 ヴラヂヴォストークの沿岸で3月1日未明、漁船への武装襲撃が行なわれた。
 月曜日に沿海地方内務局筋が明らかにしたところでは、5人の覆面をして武装した人物が、チーハヤ湾のあるボート・ガレージのボートを乗り逃げした。犯人らは2人の警備員を縛った。
 数時間後、犯人らは、ボートで漁船“パールスヌイ”に接近した。乗組員らを武器で脅しながら、彼らは、乗組員を縛り、船員らを船内の一室に閉じ込め、姿をくらませた。船への襲撃の目的および犯人の身元が割り出されつつある。“パールスヌイ”の船内で捜査班が活動している。
情報源:RIA“NOVOSTI” 01.03.2004