伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

永らく、私たち連合北海道のために、日ロの架け橋としてご活躍いただいた「パク・ジュンギュ」さんが、1月18日午前7時8分、永眠されました。
ここに、連合北海道より心からの哀悼を捧げます。
なお、この情報は、遺志を継ぐ人々によって更新されます。


サハリンのいろいろ
情報  (2003.12)

マラホフ サハリン州知事の経歴

 イワン・パヴロヴィチ・マラホフ氏は、1953年にアストラハニ州のポロゴエ・ザイミシェ村に生まれた。家族は子供が4人で、父は建設者、母は、主婦であった。中学校を卒業した後、レーニングラードの近くにおいて海軍に勤務した。その後、レーニングラドの海軍事技術大学に入学した。卒業後、太平洋艦隊に就職が決まった。

 1975年に、結婚して、同年にも娘が生まれた。数年後、I・マラホフ氏は家族と一緒にサハリン州のネヴェルスク市に転勤した。
 1981年に、第2番目の娘が生まれた。
 海軍に勤務した期間は10年で、予備役にまわされるとき、軍人の階級は海軍大尉であった。その後2年間、サハリン航海学校において教えていた。
 1989年に、I・マラホフ氏はネヴェルスク市ソヴィエト委員会のイゴリ・ファルフトジノフ委員長に会って、しばらくしてから副委員長となった。

 1991年に、ネヴェルスク市長となり、1995年に、ロシア官職アカデミーを卒業し、経済学博士候補の学位請求論文に合格した。 
 1996年から、サハリン州の副知事となった。

 情報ソース:選挙運動「イワン・パヴロヴィチ・マラホフは知事の候補者」ビラより (フォルマ-ト出版、2003年10月24日)

サハリン州の知事は、イワン・マラホフ

 サハリン州選挙委員会によると、知事選挙第2段階に、イワン・マラホフ氏が勝った。
 中間データによると、I.マラホフは、53.01%票数を受けた。フョドル・シドレンコ氏は、34.25%票数を受けた。2ともの候補者に反対の票数は、11.68%となった。
今まで開票した99%の票数によると、知事選挙の得票比率は、次の通りである。

地区 I.マラホフ F.シドレンコ みんなに反対
アレクサンドロフスク・サハリンスキー 44.79 43.35 11.0
アニワ 59.7 28.76 10.4
ドリンスク 49.74 39.19 10.09
コルサコフ 56.08 29.06 13.91
クリルスク 41.62 41.22 16.32
マカロフ 58.61 33.42 7.18
ネヴェルスク母港の船 76.87 8.78 14.35
ネヴェルスク 61.55 26.65 10.24
ノグリキ 40.7 39.79 18.29
オハ 49.03 30.33 19.37
ポロナイスク 55.79 30.8 12.04
セヴェロクリルスク (北クリルスク) 69.78 16.3 12.89
スミルニフ 45.17 43.95 9.53
トマリ 70.53 19.98 8.65
トィモフスク 56.56 31.04 11.25
ウグレゴルスク 51.37 39.19 8.73
ホルムスク母港の船 78.49 8.31 13.06
ホルムスク 46.94 41.23 10.55
ユジノクリルスク (南クリルスク) 58.02 29.29 11.69
ユジョノサハリンスク市 51.37 36.15 11.52

極東の漁民には漁獲枠がなくなるかもしれない

 サハリーン州をふくむ極東の多くの漁業会社には、2004年、海洋生物資源採取枠がなくなるかもしれない。これについては、極東漁業従事者協会のヴラヂーミル・ゴルシェーチニコフ会長が明らかにした。
 今年、ロシヤ政府は、ロシヤ連邦漁業部門発展構想を承認した。漁獲枠配分の新たなメカニズムをふくむ構想実現のメカニズムは、現在国家漁業委員会が準備している法令および指令が規定すべきである。V. ゴルシェーチニコフ氏は、“私たちは、国家漁業委員会からそうした指令のいくつかの案を受け取って、ぞっとした。それらは、存在している漁業複合体のすべての活動を無に帰するものである。もしこれらの文書が発効すれば、極東の漁業部門の企業の90%は仕事がなくなる”と語った。
 ゴルシェーチニコフ氏の言葉によれば、これらの文書は、それにもとづいて2004年から漁獲枠が配分される上で、履行不可能な条件を導入するものである。
 例えば、漁獲枠の量は、過去3年間の漁獲の分析にもとづいて会社に配分される。ゴルシェーチニコフ氏は、“私たちは、“漁獲オークション”の導入以前にかなりの漁獲枠を有していて、ずっと沿岸漁業に従事してきた企業を考慮できるよう、3年ではなく5年間のそうした分析を行なうよう求めた。3年間の分析は、事実上、それらの企業を漁獲枠獲得者のリストからしめだすものである”と語る。その獲得者のリストからは、あらゆる違反事例を有する会社もしめだされる。ゴルシェーチニコフ氏は、“けれども、違反といってもさまざまである。船長が航海日誌に記入するのを忘れたということもあれば、船員が密漁に従事して自然に損害をもたすという場合もある”と語る。
 そのほか、仮に会社が漁獲枠を手に入れたとしても、新しい文書によれば、その会社は一昼夜ごとにモスクヴァから指示された量の生物資源を獲らなくてはならない。例えば、国家漁業委員会の指示によれば、中型冷凍トロール漁船は、一昼夜にきっかり6トン獲らねばならなくなる。ゴルシェーチニコフ氏は、“もし漁民がカニ60トンの漁獲枠を得たならば、その漁民は10日間でその枠の分を獲らなくてはならなくなる。けれども、どの漁場でどんな状況のもとでその漁民が一昼夜に6トンの漁獲を保障できると、誰がそんなに正確に予測できようか? 漁民たちのもとから漁獲枠を取りあげてそれらを第2次のオークション市場をとおしてじぶんたちの会社に販売するために、漁民たちにたいする数々の障害が作りだされている”と語る。
 形成された事態が近日中に解決されなければ、来年はじめに極東の漁船の大部分が係留されたまま出漁しない可能性も除外できない。TIA“Ostrova”21.12.2003

犯罪が増加している

 沿海地方のミハーイロフスキイ地区で、大量の密漁されたナマコが没収された。
 ロシヤ内務省極東連邦管区総局の報道係で発表されたところでは、日曜日の晩に、検問所ミハーイロフスコエで、43歳のユージノサハリーンスク市の住人が運転していたマイクロバスが、警察官らによって検問のために停車させられた際、不法な貨物が発見された。漁が禁止されている珍味で“海のキュウリ”として知られるナマコを乾燥させたものおよそ900キログラムが36の袋と箱に入っていた。中間的な資料によれば、それらはすべて中国向けに販売されることになっていた。
 また、大陸に出荷されようとしていた3トン以上のイクラが没収された。貨物は、鉄道駅ホールムスクで、輸送警察の職員らが発見した。2つのコンテナのなかに、文書に記載されていた家庭用品のほかにイクラが2つに分けられて入っていた。荷送人は、クリーリスキイ地区の失業者の住人であった。没収されたイクラの総重量は3トン200キログラムであった。情報ソース: SAKH.COM   19.12.2003

サハリンの一番大きい商業センターの新設

 2004年2月に、ユジノサハリンスクにおいて、サハリンの一番大きい商業センターが新設される予定である、と市の建築局のユリー・ソシニコフ局長が述べた。
 「パノラマ」と名をつけられた商業センターの4階建てビルは、もう建設し終わったが、仕上げ内装作業の必要があるとのこと。ヤンターリレストランとエメルヤノワ通りの間にあるパノラマの建設は、新しい建物でない。それは、ずっと前に長い間建設したが、終わらなかった映画館にすることにしておいた建物が基礎となって建設された。
 パノラマの注文主は、A.リーで、建設のために、韓国からの投資が使われた。パノラマの1階は、日用品のセルフサービス店、2階は、ファッション、3階と4階は、事務室と補助棟とすることにした。パノラマの近くに、もう1軒の3階建てビルが建設され、それは、2004年の秋に、建設し終わる予定の食料品店・喫茶店となる。2005年には、その近くに公共サービス機関の建物を建設する予定である。
 Y・ソシニコフ局長によると、2004年に、ユジノサハリンスクにおいてパノラマのほかに、もう2つの商業センターが新設される予定である。それは、プルカエワ通りとミラ大通りの間の2階建てビルとプエメルヤノワ通りにあるシキン記念学校の前の「オルビータ」という3階建てビルだと知らせた。その建物は、黄色と赤色となるから、確実に、ユジノサハリンスクの名所となる、とY・ソシニコフ局長が述べた。
2003年12月20日のREGIONS.RU/ロシア.レギオニ

ダリスヴャージのサハリン支部の電話設置の記録

 2003年11月の末、ダリスヴャージのサハリン支部の専門家は、自動交換局の電話番号の容量を増やし、記録的な電話番号を設置した。それは、1万4,000番号である。サハリン支部は、12月1日から15日まで、設置料金表を1割下げ、市民のために、7,560ルーブル(以前は8,400ルーブル)、企業のために、9,900ルーブル(以前は1万1,000ルーブル)とした。同期間に、900以上の電話加入者が電話設置の契約書にサインした。設置料金表の1割下げは、12月25日まで延長する、とサハリン支部のビクトル・カリュージニイ支長が知らせた。
2003年12月19日のヴォストク・メジア情報通信

タラコが品不足になる

 来年のロシヤ極東でのスケソウダラの総許容漁獲量は、今年と比べ20,5%少ない90万9450トンに減らされる。オホーツク海での漁獲枠が今年は64万トンであったのが来年は42万トンと大幅に減らされることにより、タラコの生産が大幅に減少することは必至である。
 北オホーツクゾーンでのスケソウダラの漁獲枠は36%、西カムチャートカゾーンは 34%、カムチャートカ・クリールゾーンは 32%減らされる。今年のタラコの生産量は、中間的評価によれば、予想を上回る2万トンである。来年のタラコの生産は、スケソウダラ漁の船の数にもかなりの程度左右される。
情報ソース: ZRPRESS.RU 10.12.2003

極東は投資家を待っている

 極東連邦管区ロシヤ連邦全権代表の報道官が明らかにしたところでは、12月中旬にコンスターンチン・プリコーフスキイ氏が日本を訪れる。訪問は、ロシヤのミハイール・カシヤーノフ首相を団長とする政府の代表団の一員としてのもので、4日間行なわれる。
 K. プリコーフスキイ氏は、東シベリヤの石油ガス産地の開発およびパイプラインシステムの建設への日本の参加の可能性を協議する考えである。日本側は、すでに、この分野にたいする関心を表した。訪問の枠内では、露日政府間委員会の共同議長である両国の副首相が、投資面におけるロシヤおよび日本の投資家らへの支援に関する文書に調印する。
 日本訪問を前に、コンスターンチン・プリコーフスキイ氏は、記者団に、ロシヤ極東の国境に隣接する地域と日本のあいだの通商経済面の現状について語った。“極東は、将来の投資家たちに、ありとあらゆる経済部門のプロジェクトを提案している。金その他の有用鉱物を採掘する強力な企業の建設から、観光施設の創設にいたるまで。新しいタイプの民間航空機の生産、長距離の自動車道路の敷設、ミニ熱電併給火力発電所の建設への参加に関する提案がある。
 残念ながら、いまのところ、商品および資本のやりとりの点で、日本とロシヤは、“G8”諸国のあいだの2国間関係のシステムにおけるもっとも弱い環となっている。日ロ間の貿易高は、日米間のそれの40分の1、日中間のそれの20分の1に過ぎない。
情報ソースREGIONS.RU 12.12.2003

州知事選挙の再選挙

 知事選挙の第2段階は、12月21日に行なわれる予定である、とサハリン州選挙委員会のアナトリー・ブリスキン委員長が述べた。アナトリー・ブリスキン委員長のデータによると、全州投票区に出頭した選挙人率は、51.67%に達した。今まで開票した92%の票数によると、知事選挙の第1段階に、イワン・マラホフ氏、フョドル・シドレンコ氏とアナトリー・チョルニー氏がもっとも多い票数を受けた。大多数を獲得した候補者は、イワン・マラホフ氏(35.14%、7万4,952票)で、その次は、フョドル・シドレンコ氏(19.61%、4万1,837票)である。アナトリー・チョルニー氏は、第3番目となった(8.53%、1万8,193票)。地方において、イワン・マラホフ氏のために投票した大多の人率は、次の通りである。
 トマリ地区(52.17%)、ネヴェルスク母港の漁師(船投票区)(49.77%)、ホルムスク母港の漁師(船投票区)(49.93%)、北クリルスク地区(47.37%)、マカロフ地区(44.57%)、アニワ地区(43.02%)、ネヴェルスク地区(42.47%)、トィモフスク地区(37.02%)、ユジノサハリンスク市(36.79%)である。したがって、最小率は、ノグリキ地区(23.34%)、オハ地区(26.18%)、クリルスク地区(27.28%)、スミルニフ地区(27.49%)である。

 フョドル・シドレンコ氏のために投票した大多の票率は、次の通りである。
 スミルニフ地区(36.77%)、ウグレゴルスク地区(30.78%)、アレクサンドロフスク・サハリンスキー地区(28.10%)、ポロナイス地区(27%)である。したがって、最小率は、ネヴェルスク母港の漁師(船投票区)(6.64%)、ホルムスク母港の漁師(船投票区)(2.88%)、北クリルスク地区(8.82%)、クコルサコフ地区(12.4%)、アニワ地区(14.86%)、トマリ地区(15.21%)、オハ地区(15.97%)、ネヴェルスク地区(17.27%)、ユジノサハリンスク市(17.31%)となった。

 知事選挙の第2段階には、投票区に出頭した選挙人率は重要性がないが、選挙の勝ちのために大多数を獲得する必要である。
2003年12月9日のチア・オストロワ情報通信、エレナ・トレチャコワ氏

 国会選挙に勝ったサハリン州の候補者は、イワン・ジダカエフ氏(28.1%)。

 政党のなかに、大多の票率は、次の通りである。エジハヤ・ロシア(統一的ロシア党)は、30.09%、エル・デ・ペ・エル(自由民主党)は、18.78%、カ・ペ・レ・エフ(ろしあ共産党)は、11.97%、「ロジナ」(祖国)は、9.35%をうけた。

2003年12月9日のチア・オストロワ情報通信、エレナ・トレチャコワ氏

海水いまだに濁っている

先週、サハリーンの漁業会社は、休日なしに活動した。“その後何年も仕事がなくなるより、1日でも2日でも余計に働いた方がいい”がスローガンだった。
 11月末、ロシヤ連邦政府は、ついに水産生物資源分配の新しい規則に関する決定に署名したが、年末まで、もはや時間はまったくない。漁民たちは、数日間で、漁獲枠に対するじぶんたちの要求を文書で作成し、それらを国家漁業委員会に送り、国家漁業委員会も、数日間で、国内のすべての漁業会社の申請書を検討し、それらの適法性および正しさを検証し、その結果、漁業会社の間で漁業枠を分配しなくてはならない。
 新しい“ゲームの規則”の特徴は、この申請キャンペーンがまる5年の企業の活動の戦略を規定する、ということにある。そして、これは、じぶんたちの活動を計画し生産発展のための長期クレジットを受ける可能性を漁民たちに与える、疑いのないプラス面である。マイナス面は、ここ3年間の企業の漁獲量が漁獲枠分配の基準である、ということである。2001-2003年にはオークション・システムが機能しており、水産生物資源の大部分は、形式的にはロシヤの企業によって購入されたものの、実際には、それは、外国資本の管理下におかれていた。そのため、漁民らは、きわめて限られた資源をもとめてじぶんたちのあいだで競争することになる。
 政府は、どうやら外国人たちの行く手を阻んでいるらしく、2005年からはロシヤの排他的経済水域での漁獲は外国企業に対して禁止される。アメリカの経済企業で魚を獲ろうとしてごらんなさい。そんなことできはしない。そこではもっぱら自国の企業のためだけである。
 経済水域を開放しているのは、もっぱら自国の漁船が不足している国だけであり、それらの国は、他国から僅かでも金を取っているのである。ロシヤには漁船が有り余ってさえいる。けれども、私たちは、すべてそうしたことが自国で行なわれていないことを知っている。トロール漁船“アメリカン・マーナルク”号をオホーツク海から追い出すために、ロシヤの漁民たちは、どれだけ苦労したことか ! 共和国バヌアツの国旗を掲げて、それは、ほとんどひとりですべてのオホーツクのスケソウダラを獲ることができる。こんどは、“アトランティク・ナヴィゲーター”に改名したその“マーナルク”がロシヤの会社に賃貸されて、国家漁業委員会は、じぶんの指令により、その船にロシヤの国旗を掲げることを命じている。図式は、きわめて分かりやすく見え見えである。ロシヤの魚資源は、これまで同様、沿海のではなく外国の会社のために活用される、ということである。
情報ソース:GTRK“Sakhalin”04.12.2003

MI-8の飛行の最後の数分間と知事の死のヴィデオ録画が公開された。

3ヶ月以上、サハリーン州行政府のオペレーターはヘリコプターの機内のカメラをオンにすることができなかった、とみなされてきたが、テレヴィ会社ASTVは、ユニークな映像を入手した。
 ヘリコプターは、もうエリゾヴォ空港にけっしてもどることなく、浮上する。最後の離陸、イーゴリ・ファルフトヂーノフ・サハリーン州知事の人生の最後の数分間。州行政府プレスセンター長、ドミートリイ・ドンスコーイ氏は、自身のジャーナリストとしての務めを完遂した。氏の仕事は、もはやすでに、サハリーンのみならず全ロシヤの歴史である。
 特務機関は、ながいことこのヴィデオについて明らかにしなかった。一つ一つの映像や影を精査していた。このヴィデオは音声がない状態で届いた。下にはカムチャートカ、8月20日晴れ。晴れた空、そして、悲運の雲はまだ風景へのよいアクセントに思われる。数分後、山々の上空で、雲の量が目立って増えてくる。
 さらにすこしすると、山塊の頂上が靄にすっかり沈む。けれども、この山頂と雲がまもなくサハリーン全体の生活を変えるとは、だれも思ってもいなかった。乗組員の顔は、いまではすべての州民が知っている。かれらは、その数分間になにを考え、なにを話し合っていたのだろう? ヴィークトル・ダヴィドーヴィチが、手を振っている。蒸し暑い。“死をまえにしては空気は吸いきれない”さらにひとつの興味深い事実。イーゴリ・ファルフトヂーノフ氏は、チェーホフの本を手にしている。本のタイトルは見えないが、それがチェーホフの“サハリーン島”であって欲しい。
情報ソース: SAKH.COM  02.12.2003

PS法の分け前

 生産物分与協定を基にした大陸棚開発プロジェクトによって、州の予算に最も大きい振込みがされた、と12月4日に、記者会見においてサハリン州石油・ガス局のガリナ・パヴロワ局長が述べた。2003年に、同振込み額は、12億ルーブルに達した(2002年に、5億1,700万ルーブル)。プロジェクトによって振込む額は、所得税、水域・地下資源利用税金などからなった。2004年から、サハリン発達基金に、サハリンー1プロジェクトによってボーナスが支払われる予定である。それは、5年間、毎年2,000万ルーブルずつとなる予定である。
2003年12月4日のロシア.レギオニ(REGIONS.RU)情報通信

石油・ガスは計画通り

 2003年の11ヶ月間、サハリンにおいて石油は、300万トンぐらい採掘された。それは、1年間の採掘計画の102%となった。石油採掘量のもっとも多い企業は、NKロスネフチ・サハリンモルネフテガス(150万トン)とサハリン・エネルギー(130万トン)である。
 同期に採掘されたガス量は、10億6,500万立方メートル(1年間の採掘計画の100%)となった。その量の大部分は、NKロスネフチ・サハリンモルネフテガスによって採掘された。
2003年12月4日のチア・オストロワ情報通信、エレナ・トレチャコワ氏

サハリンと極東のAIDS

 サハリン州エイズ予防センターのエレーナ・ロマキナ所長によると、同センターの10年間の活動にわたって、エイズにかかっているサハリン州民数は、116人登録された。エイズによって死亡したサハリン州民数は、5人である。
 極東のほかの地域の状態は、次の通りである。沿海地方にエイズにかかっている人数は、4,859人、ハバロフスク地方は690人、アムール州は135人、カムチャツカは68人である。
2003年12月1日のチア・オストロワ情報通信、ワレンチナ・プロコシナ氏

魚のオークションが廃止された

 3年間サハリーンの漁民たちがそれと闘ってきた魚のオークションが、ロシヤ政府の決定により廃止された。この決定により、我国の経済海域における魚および海産物の採取枠の分配規則が定められた。今後、漁業会社は、これまでのように1年ではなく、5年の期間の200海里内での海洋生物資源の採取に対する許可を得る。
 また、沿岸漁業に対しても期間が定められた。来年初めに、“魚資源の国家調整に関する”新しいロシヤ連邦法が採択される。これについては、アレクセーイ・ゴルヂェーエフ副首相兼農業相が、月曜日にモスクヴァで行なわれた漁業部門の機能の問題に関する会議ののち明らかにした。
 同大臣の言葉によれば、承認された漁業部門における枠に関するロシヤ政府の決定は、“将来の漁業法という新しい法的基盤の創出へ向けた第一歩である”。これは、役人たちの仕事であり、漁民たちには、若干の法令がないことによる2004年の漁期開始の遅れを心配する必要はない。漁業企業にとって大事なのは、11月28日という所定の期限までに、漁期に対する申請を行なうことである。情報ソース:サハリーン州行政府プレスセンター.21.11.2003.

サハリーン州議会は軍国主義日本に対する勝利の日の祝賀を提案している

 サハリーン州議会・法秩序・立法・対外関係委員会のメンバーらは、サハリーン州議会に対し、“ロシヤの武勲の誉れの日に関する”連邦法への修正に関する議案を再度提出し、その法律に9月3日を軍国主義日本に対する勝利の日として反映するよう提案した。これについては、州議会プレスセンターから明らかにされた。
 議会は、1997年からすでに2度同様の法案を国会に提出し、2度ともそれは否決された。最近そうしたことがあったのは、2003年10月のこと。委員会の提案は近く州議会の本会議に提出され、そこで議員たちは最終決定を行なう。
情報ソース:通信社“Ostrova”. 23.11.2003 .

エコロジストら警鐘を鳴らす

 州行政府プレスセンターで行なわれた今日の記者会見で、ロシヤエコロジー党“緑”サハリーン地域支部評議会議長のアンドレーイ・ナギービン氏は、記者団に自身のクリール訪問について語った。同氏は、クリーリスク市の住民たちはクリールに政党“緑”の支部を開くよう提案した。
 クリーリスク市で行われた代表部の設立会議では、9人のクリールの住民が“緑”の党員となり、さらに15人が入党の申請を行なった。最も遠隔の支部“イトゥループスコエ”は、クリールの住人セルゲーイ・スムトゥチェーンコが率いた。
 アンドレーイ・ナギービン氏の言葉によれば、訪問は、クリールにおけるおもわしくないエコロジー状況に起因するものであった。 とくに、エトロフでは、すでに十年以上、浄化施設がない状態である。そのほか、クリーリスク市には、固体生活廃棄物処理場が整備されていない。また、衛生基準に見合った飲料水供給源の欠如が市民らの不安を呼び起こしている。
 アンドレーイ・ナギービン氏は、「まさにこれらの問題が管理下におかれる」と語った。そして、それらの解決は、クリールにおけるエコロジストたちの活動における主な方向となる。
 ロシヤエコロジー党サハリーン地域支部評議会議長は、環境モニタリング、州および連邦エコロジープログラムへのクリールの参加に関する一括文書の作成、ならびに、国家機関および個々の会社や企業によるエコロジープログラムの履行に対する監督がクリールにおけるエコロジストたちの活動の主な方向となる点を指摘した。クリールと党サハリーン支部の間の常設の情報ブリッジの創出が予定されている。
情報ソース:通信社“Ostrova”. 23.11.2003