伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

永らく、私たち連合北海道のために、日ロの架け橋としてご活躍いただいた「パク・ジュンギュ」さんが、1月18日午前7時8分、永眠されました。
ここに、連合北海道より心からの哀悼を捧げます。
なお、この情報は、遺志を継ぐ人々によって更新されます。


サハリンのいろいろ  (2003.5)

ユジノサハリンスクのスキー場の改修

2003年5月23日の「チア・オストロワ」情報通信、エレナ・トレチャコワ氏

 5月22日の記者会見で、「NK・ロスネフチ」のセルゲイ・ボグダンチコフ社長の表明によると、「NK・ロスネフチ」と「NK・ロスネフチ−サハリンモルネフチェガス」は、ユジノサハリンスクの「ゴルニー・ヴォズドフ」という国際スキー場の再建・建設に融資する決定を取り消すことにした。
 二年間、我々は州・市政府と妥協にこぎつけようとしたり、同プロジェクトを実現しようとしたりしたが、あきらめた。私の考えでは、州・市政府は妥協などしたくない。それで我々はプロジェクトを辞める決定した、とセルゲイ・ボグダンチコフ社長が述べた。
 「NK・ロスネフチ−サハリンモルネフチェガス」のステパン・ゼムリュク前社長によると、以前に、同社の注文で、「ケチョ社」がスキー場の建設の計画を練り上げた。しかし、建設の開始期間までに、その建設用に割り当てられる予定の土地は、売り切られた。その状況の責任者は、ユジノサハリンスク市役所だと、セルゲイ・ボグダンチコフ社長が述べた。

2003年5月23日のユジノサハリンスク市役所のプレスセンター

 ユジノサハリンスクのフョドル・シドレンコ市長は、「NK・ロスネフチ」のセルゲイ・ボグダンチコフ社長の発言のことで当惑と遺憾の意を表した。フョドル・シドレンコ市長によると、セルゲイ・ボグダンチコフ社長は、記者会見でそのような責任ある発言をする前に、市役所にも「ゴルニー・ヴォズドフ」国際スキー場の建設プロジェクトを辞める決定を知らせなかった。ボグダンチコフ社長は、この問題でかたよった態度を見せたとのこと。例えば、2002年8月に市長はすでに、「NK・ロスネフチ−サハリンモルネフチェガス」の社長に、市役所がスキー場の再建・建設に抵抗することの証明・書類を問い合わせたが、公式文書はこなかった。
 もちろん、ボグダンチコフ社長の決定は、スキー場の建設を停滞させるが、同プロジェクトに参加したい企業が必ず出現する、と市長が述べた。

ロシアの「ヒラメ」ビジネス

2003年5月22日のREGIONS.RU / ロシア・レギオニ

今週、ポロナイスク地方で漁業船団は、ヒラメの漁業を始めた。ポロナイスク地方のヒラメの漁業の割当総量は、1,947トンとなる。しかし、漁期の参加者のひとつである「ドルジバ漁業コルホーズ」は、ヒラメの漁業に9つの船をさしむけたが、漁量はまだ不十分である。

サハリン2の第2期始まる

 2003年5月16日の「ノボスチ」(News) 情報通信、アラ・イサエワ氏

 「サハリン・エナジー」社は、「サハリン−2」プロジェクトの第2期の開始を発表した。「サハリン・エナジー」社の株主によると、同プロジェクトの第2期の数年にわたる総投資は100億ドルで、2003年の投資は17億ドルとなる予定である。石油の最大生産期には、採掘量は一日に175万バレルとなる見込みである。液体のガスの供給の開始期は2007年から、その採掘量は、一年に950万トンとなる見込みである。ロシア側は同プロジェクトの実行期間にわたって、税収などとして450億ドルを受ける予定である。
 「サハリン・エナジー」社の株主である「シェル」(Shell)社 (株55%)の理事会のフィリプ・ウオッツ理事長によると、同プロジェクトに関するガスの供給についての「東京ガス」社との契約は、すでにサインされた。近いうちにその他の契約についても発表する予定である。ロシア連邦の政府は同プロジェクトの利益として、3億ドルをすでに受けた。それに加えて、近日中に、同プロジェクトの第2期の開始の発表の機会による、ボーナスの2,000万ドルも受けるとのこと。同プロジェクトの第2期において、ロシア企業の建築工事の請負契約額は、450万ドルとなる見込みである。
 同プロジェクトの第2期の建設の予定は、次の通りである。サハリン大陸棚での2つの新しいプラットホームサハリンの北での海岸の技術施設(コンプレックス)石油パイプライン(長さ約800キロメートル)液化天然ガス加工場へのガスパイプライン石油輸出ターミナルへのガスパイプラインなどである。

サハリンの「州歌」募集

2003年5月15日の「チア・オストロワ」情報通信

 サハリン州政府のプレスセンターによると、サハリン州政府の命によって、州歌案のコンクールが発表された。知られているように、サハリン州には、旗と紋章はすでにあるが、歌はまだ作成しない。発表されたコンクールには、詩人・作曲家だけでなく、だれでも参加できる。同コンクールは、2003年5月15日から2004年1月2日まで行われ、歌詞(2部入り)と作曲(声部の譜、オーケストラの伴奏、その録音付加)の提出の最終期限は、2003年10月1日である。
連絡先:office444, 23 Dzerzhinsky Str., Yuzhno-Sakhalinsk.

サハリンは中小ビジネスに暖かい?

2003年4月21日の「デイタ・ル」(DEITA.RU)情報通信

 サハリン州行政機関プレスセンターによると、サハリン州民の1,000人につき8つの小企業が登録された。ロシア連邦においては、1,000人に当たり登録される小企業の数は、6つとなっている。サハリン州が連邦平均より多いのは、小ビジネスの発達のための条件がすべて与えられているからであるとのこと。

サハリン州の税収が大幅増加

 2003年5月6日の「チア・オストロワ」情報通信、エレナ・トレチャコワ氏サハリン州の副知事であるナタリヤ・ノヴィコワ財政局長によると、2003年の4ヶ月には、サハリン州税務機関によって州の歳入に振り込まれた税金・手数料の総額は22億ルーブルとなった。それは、2002年の同時期に比べると3億6,200万ルーブル増加した。
 市・地方の歳入に振り込まれた税金が多かった市・地方では、ヴァフルシェフ市(年間計画の69%遂行)、オハ地方(46%)、ノグリキ地方(41%)、マカロフ地方(54%)ユジノクリルスク地方(45.8%)、ユジノサハリンスク市(35%)となった。一番低い実績は、ポロナイスク地方(年間計画の69%遂行)である。
 今年は、連邦によって取り上げられるようになった税金分・種類の増加が原因となって、一般人の税金が州の収入増加の主な源となった、とナタリヤ・ノヴィコワ副知事兼財政局長が述べた。

潜水密漁者を逮捕

2003年5月6日の「デイタ・ル」(DEITA.RU)情報通信

 クナシル島に位置している「クリルスキー」国立自然保護区域で、密漁者である潜水夫の基地が見付けられた。エヴゲニー・グリゴリエフ保護区域長によると、その密漁者・潜水夫は、もう1年間ぐらい密漁していたが、なかなか見付からなかった。今回は、サハリン州と沿海地方の市民である7人を現行犯で捕えることができたとのこと。ナマコが2,000匹以上取り上げられた。中間データによると、金銭的損害は60万ルーブルとなった。

勝利記念日の特典航空券

2003年5月5日の「チア・オストロワ」情報通信

 毎年5月に、「クラス・エイル」(KrasAir)航空運輸企業は、第2次世界大戦の勝利記念日を祝って「クラス・エイル」の乗客となる第2次世界大戦のベテランに航空券を無料で提供する伝統がある。
 今年5月3日から5月20日までの期間に参加する「クラス・エイル」の支社のなかには、クラスノヤルスク市の本部、ブラゴヴェシェンスク支社、コムソモリスク・ナ・アムーレ支社、ペトロパブロフスク・カムチャツキー支社、ノリルスク支社、イルクツク支社、ノボシビルスク支社など(全部で19のロシアとCISの支社)である。

サハリンの通信事業

2003年5月6日の「チア・オストロワ」情報通信、エレナ・トレチャコワ氏

 5月5日の記者会見で、「ダリ・スヴャージ」(Dal'svyaz)社のサハリン支社のアレクサンドル・マズニン支社長が述べた、本年度第1四半期のデータによると、サハリン支社は、その支社のなかで3位を占めた。1位と2位は、ハバロフスク支社と沿海地方支社である。サハリン支社の収入は、ハバロフスク支社の収入の1.5分の1で、「ダリ・スヴャージ」社の総額収入の20%となった。通信サービスの売上高は、2億2,392万2千ルーブル(2002年度第1四半期に、1億7,639万9千ルーブル)となったが、純益・実質収入は、398万2千ルーブル(2002年度第1四半期に、992万5千ルーブル)しかなかった。
 その原因としては、サハリン州のインフレの速度のほうが通信サービスの料金表の引き上げの速度より速い、及び、債務者の総負債は1億2,000万ルーブル、そのなかで、 特別扱いの電話加入者の負債は5、800万ルーブルに達したとアレクサンドル
・マズニン支社長が述べた。

州副知事が退職

2003年5月12日のア・エス・テ・ヴェ・インフォルム(ASTV-Inform)
サハリン州のマグダリーナ・スクリャレンコ副知事は、希望退職した。スクリャレンコ副知事は、社会面を管理したが、その後任者はまだ任命されない。

ユジノは101位

2003年5月12日(火)の「ヴェスチ・サハリン・クリール」(Sakhalin-KurilsNews)、ヴァレリヤ・ニクロンスカヤ氏

 今日、「レグヌム」情報通信に発表された2002年のロシア連邦国勢調査の中間データによると、ロシアの大きな都市のなかで、ユジノサハリンスク市は人口数で101位を占めた。ユジノサハリンスク市の人口は17万5千人である。他の極東の州・地方の首都に比べると、一番人口が稀薄な都市である。たとえば、ユジノサハリンスク市よりペトロパブロフスク・カムチャツキー市の人口のほうが2万人ぐらい多い。極東の最も人口の多い都市は、ウラジオストクである。ウラジオストクのほうがハバロフスク市よりも人口が多い。

衛生にご注意!

 2003年5月6日の「チア・オストロワ」情報通信、ワレンチナ・コピロワ氏

 この一週間、サハリン州のホルムスク地方における、5つの急性腸疾患が登録された。その原因は、生水を飲むこと、古くなった食べ物を食べること、衛生規則を守らないことの3つであった。
 ホルムスク地方の都市のいくつかの喫茶店・食堂で検査された33の水の試料・サンプルと8つの食品のサンプルのなかから、7つの水のサンプルと5つの食品のサンプルは規格に合わなく、健康にわるかった。

火山の灰による水汚染の危機が迫ってくる

 2週間前、千島のパラムシリ島に位置しているチクラチキ火山が噴火し始めた。一時間毎に1キロまでの高さに及ぶ灰の噴出が観察できる。凄まじい勢いで噴出されている灰は既にバシリエフ半島を埋め尽くした。列島における水の取り入れ装置は屋外形式なので、灰は雨と共に水に入ってくる。暖かい時期に伴い、状態の悪化が予想されている。初めて採取された水道の水の標本はペトロパブロフスク・カムチャツスキイ市の火山研究所に送られた
Vostok−Media 05.05.2003

ユージノ・サハリンスク空港で麻薬の密輸者が勾留された

ユージノ・サハリンスク空港で、ハバロフスクから飛んできた搭乗者が多量の麻薬密輸の疑いで逮捕された。容疑者の荷物の中で約12グラムのヘロインが発見された。容疑者は財産没収と7年間から15年間までの自由剥奪という判決が待っている。

ユージノ・サハリンスクの無職人である容疑者はずっと前から警察に疑われていた。「Saharinskie aviatrassi」航空会社の前従業員の容疑者は麻薬の使用者、密輸者と密売人として、捜査が進められている。去年、容疑者は不法麻薬保管の疑いで、執行猶予つきの判決が言い渡された。そして、この前、32歳の麻薬密売人がやっと機体の入り口のところで逮捕された。不法な物質は私物の中に発見された。サハリンの闇市場では、千ドルに相当する量である。

特別な機械や訓練を受けた犬を使わず、器用に隠された麻薬を発見するのは困難である。サハリンの玄関となる空港はそういった設備が完備されていない。特殊訓練を受けた犬も不足している。そこで、サハリンの警官は今までの経験や各自の専門的なスキルに頼るしかない。成功に終わった今回の捜査は、サハリンの警察はがそういった設備や犬無しで、犯人を特定できるようになった証拠である。
ASTV−Inform 05.05.2003

電気料がさらに上がる?

5月5日まで、サハリン電力委員会は「サハリン・エネルゴ」の依頼に応じて、電気料をどこまで値上げが可能なのか、を発表することになっている。問題の経緯を振り替えてみると、「サハリン・エネルゴ」は4月25日、電気料の値上げの可能性について、サハリン動力委員会に依頼書を送ったということである。サハリン電力委員会のクリニツキイ委員長によると、当委員会は電気料の値上げについて10日間以内に検討し、決議を下すことが法律に定められている。参考に、新しい法律では、電気料金の変更は年に一回しか実施できない。

当委員会が許可を出した場合、電気料金の算出にはほぼ一ヶ月がかかると予測されている。「サハリン・エネルゴ」は新しい料金についての認定は6月1日まで出されるように望んでいる。

電気料金騰貴の原因は、石炭、重油、運搬などの経費が上がったことである。燃料費だけで、発電実費の50%になっている。それに、新しい料金には、今まで借金を抱えている企業から納入されていない部分も含まれている。前回の値上げは去年の12月に認定され、1月に実施された。当時、電気料と熱エネルギー料は、それぞれ13.5%と12.7%上昇した。

Deita-ru 05.05.2003


密猟関係の犯罪を「重大な犯罪」として扱うべきだ

連邦内務省のグリズロフ大臣は、ペトロパーブロフスク・カムテャツソキイ市で開催された記者会見で、密猟関係の犯罪を「重大な犯罪」として扱うべきだと意見を示した。「ボストク・メディア」情報通信によると、グリズロフ大臣は、4月23日ウラジオストク、ユージノ・サハリンスク、カムテャトカ、それぞれの町で行われた密猟犯罪防止対策を巡る協議の結果を総括しながら、現行の法律制度が密猟犯罪の完全防止に効かないと発言したのである。グリズロフ大臣は、密猟刑罰に関する連邦刑法法典の第253条と第256条を改正すべきだと主張している。「犯罪者は罰金を支払って執行猶予(仮刑罰)で済むのですが、国家にとっては、重大な損失になる」とグリズロフ大臣がコメントしている。大臣の意見では、密猟に関する刑罰を厳重にし、犯罪自体を重大な犯罪としてみなすべきである。また、グリズロフ大臣は、密猟、窃盗、外貨・税法令の違法はロシア経済に重大な損失を与えている、と述べている。

www.vostokmedia.vl.ru   23.04.2003

海産物輸出関係の犯罪による損害額は7千万〜1億ドルと評定

モスクワ、4月29日。「極東における海産物輸出の犯罪による毎年の損害額は7千万〜1億ドルと評定されている」。4月29日、内務省で行われたブリーフィングの中で、経済関係犯罪防止局のオールロフ少将兼局長がそう言った。オールロフ少将によると、サハリンだけでは、2002年から2003年にかけて、警察によって法律違反264件が見つけ出されていて、損害総額は1億8千万ルーブルに上っているそうだ。
 さらに、オールロフ少将は、各地域の警察の協働のお陰で、サハリン州の治安が向上してきたと指摘し、以上の期間に、重大と特重大な犯罪の検挙率が4.5%上昇したと強調した。
 オールロフ少将が補足しているように、極東において、森林や木材輸出の犯罪も重大な問題となっている。「サハリン州における森林の販売は国の32%を占めている。同時に、毎年の違法伐採による損害額は7億ルーブルとなっている。しかも、1998年以降、この指数は25倍高くなった」という統計が挙げられている。この段落は具体的に、どこが意味不明ですか?
 2002年、極東において、違法伐採関係の犯罪746件が記録されている。それは去年より41%多い、という。

www.rian.ru  30.04.2003

パラムシリ島のチクラチキ火山が活動開始

4月の中旬、南千島(パラムシリ島)に位置している16の活動中の火山のうち、チクラチキ火山が活動を始めた。当火山は峠の裏に位置していて、住宅地の中央部から直線で40キロ離れている。したがって、住民にとっては、溶岩流の恐れはない。ただし、逆風の場合、北千島は灰や毒ガスの雲に覆われる危険性がある。現時点では、噴火による噴射物は数キロに及ぶ距離に広がっている。
 数日前、町の周辺に、風に吹き流された灰と思われる物質が雪の表面に発見された。雪は溶けるにつれて、そういった噴火による噴射物が川に流れ込んでから、水利施設に潜入する。安全保護局のコブジェフ局長は北千島の住民たちに、火山の灰物質は冷水の中に分解しないため、飲食や沸騰前に必ず灰を沈殿させるように警告を発している。
 安全保護局では、避難計画が仕上げられているが、計画の実施費は不足しているため、当局は行き詰っている状態である。

「オストロワ」情報通信 30.04.2003