伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

ようこそおいでくださいました。
「パク・ジュンギュ」さんが、連合北海道のためにロシア情報をUPDATEでお送り下さることになりました。ぜひ「近くて遠い国ロシア」のタイムリーな情報に、ご期待下さい。

2002年6月14日 ロシアテレビRTR放送

ロシアとべラルーシ連合および独立国家共同体の関係

 プーチン大統領13日サンクトぺテルブルグで、ベラルーシとの連合およびCIS独立国家共同体の枠内における関係をめぐって重要な発言をおこない、ロシアの経済利益を犠牲にして、ソ連邦を再建することには反対する姿勢を明らかにした。
 ソ連のようなシステムとよく言われるが、なぜ憲法条項案に主権国家であるとか、領土保全とか、あらゆる決定に対する拒否権を保持するとか書かれているのだろうか?。
 べラルーシの経済力はロシアの経済の3%であることを忘れてはならない。総てに対して拒否権を行使する 一方で、なんでもかんでも要求することができるというのはおかしいと思われ、そうであるならば、ロシアも拒否権を持つ。そうなったら、それはもはやソ連邦のようなシステムでなく、全く別のものである。この点で2つの哲学があることになる。あらゆる犠牲を払っても、旧ソ連を復活させる考え方である。つまりロシアの経済利益を犠牲にしてもそれを復活させようとすることであり、この場合はつきりいえることは遠心力が強まってゆくだけで、自国の利益を犠牲にして連邦を再建すれば、われわれは弱体化するわけである。弱い国との友好を求めることはなく、拒否権を使うことがおおくなり集中力を失うことになる。
 しかし、別の哲学を選択するならば、つまり自力で自国の経済を発展させるならば、われわれは強大な牽引力を持つ東方経済をつくりあげることになるであろう。私はこの2番目の道を歩むべきだと考えるとプーチン大統領は述べた。
 プーチン大統領によるこの発言は、サンクト・ペテルブルグの有名な心臓専門の外科治療センターでおこなわれた。

ロシアの来年度予算案

 ロシア政府は13日、来年度予算をめぐる会議を開き、ピークをむかえる対外債務を返済し、軍人恩給の引き上げを含む、国内の予算割当対象者への給与をめぐる問題の解決に取り組んだ。
 ロシア政府としては、2003年に向けて、ロシア経済の急速な発展を想定することせず経済のリスクを少なくし、安定した空気をつくりだすことに手段をおいている。クドリン財務大臣によると、2003年度予算案の歳入・歳出のバランスはとれており、原油価格を1バレル当たり21.5ドルと見込んだ計算の上に成り立っている。
 一方、今年度予算は、1バレル当たり23.5ドルの計算で作成されており、今年前半の財政収支は順調に進んでいる。ロシアの金保有高は、僅か1週間で1億ドルも増額しており、これはロシア史上最高の保有高423億ドルとなっている。政府によると歳入はおよそ2兆3千700億ルーブル、歳出はおよそ2兆2千710億ルーブルとなっている。歳入は歳出よりおよそ1千億ルーブル上回っている。インフレ率は1.2%以内と見込まれている。
 連邦予算の主な使い途は、地方行政の予算として、歳出額全体のほぼ3分の1が費やされる。次に国防費が全体の15%となっており、警察および国家治安対策費の拡大が見込まれている。更に、退役軍人の年金の増額などが計られている。歳出の大きな部分は国家債務の返済に割り当てられる。来年度の対外債務返済額はピークをむかえ170億ドルに達する。返済額をあと20億ドル増やすことができるが、政府は今年債権者に返済を前払いすることによって債務を減らすことができる。
 来年度予算案の協議は、この日5時間以上も続けられ、予算案の基礎が固められた。具体的には、まだ詰めの作業が残っているが、下院に予算案が提出される予定の8月8日までに終わらせることになっている。