伝説の通訳
「パク・ジュンギュ」のロシア情報

ようこそおいでくださいました。
「パク・ジュンギュ」さんは病院も卒業し、元気を取り戻して、連合北海道のためにロシア情報をUPDATEでお送り下さることになりました。ぜひ「近くて遠い国ロシア」のタイムリーな情報に、ご期待下さい。

パクさんはしばらくサハリンに行ってましたが、元気に戻られました。また情報をお送りします。


謹告 ロシアテレビRTRはテロ関連報道ばかりのため、新たな情報がありません。したがって、しばらく更新できませんのであしからず。

2001年9月11日 ロシアテレビRTR放送

ロシアにおける農作物の収穫と公共サービス事業整備・冬支度

 プーチン大統領は、10日、主な閣僚と会合し、農業や公共部門に関して幾つかの重要な課題を提起した。特に冬を迎える準備に早急に取りかかるよう、公共事業整備に関して、地方自治体を支援するよう要請した。

 恒例となった大統領と主な閣僚との会合、テ−マもこの時期恒例の冬支度と収穫についてである。大統領監督総局のデータによると、多くの地方自治体で住宅公共部門の冬に向けての準備がいまもって十分ではない。これは政府が直接責任を負うべき事柄ではないということは承知しているが、地方自治体に対して、それぞれの地方の大統領代表部とともに実効ある支援を与えて欲しいと思っており、残る期間知事たちとともに、住宅公共部門の整備と冬に向けての準備に取り組むよう、大統領は願っている。
 先週、大統領は知事たちと直接会談したが、その席で取り上げられたのは保険問題であった。国民が安心して居られるようでなくてはならない。質の高い医療を、手遅れにならないようにきちんと受けられるかどうか、国民がそれを不安に思うようではいけない。
 次に、大統領は企業の問題にふれた。すでに知事たちと何度も話し合いをもち、国家評議会でも取り上げられることになった、優遇税制の廃止に関する問題である。企業の特典を、特に根拠のうすい特典を廃止することは正しい方針である。しかしこの分野には特別な注意を払わなければならない。国家評議会と連邦構成体の首長と政府とが力を合わせてこの問題に対処できるよう、経済省、また政府の支援が望ましことである。これ以外の問題こついても、協同で解決にあたることができるよう協力が必要である。
 農作物の収穫に関しては、大統領は農業機械をリースする方法があると述べ、その実現方法について、農業大臣に説明を求めた。

2001年9月6日 ロシアテレビRTR放送

殺人罪等でプトゥルスカヤ刑務所に服役中の受刑者3人行方不明

 モスクワのプトゥルスカヤ刑務所で服役中の受刑者3人が5日朝から行方不明になっている。これまでの情報では、まだ刑務所の領域内に潜んでいるものと思われる。この3人は、いずれも終身刑の受刑者ということである。当局から正式なコメントは出ていないが、おそらく、刑務所の領域内の地下室に潜んでいると思われる。
 ニュースとして発表されたのは」事件発生から6時間後で、異常に気づいたのは、差し入れに行った訪問者である。行方が判らなくなっているのは、殺人罪を含めて4つの罪状で服役中の3人であり、モスクワは朝から警備態勢を強化している。特別捜査態勢で警戒を強めると当局は構えている。
 3人の受刑者がどのようにして監獄の外にでられたのか、公式な発表はまだないが、おそらく床を壊して地下に抜け出たのだろうと推測される。刑務所領域内に特別部隊を送り込むという処置はとらない。刑務所の態勢もふだんと変わりなく、ただ違うのは、現在受刑者と弁護士や親族との面談を一時停止していることである。おそらく地下室に潜んでいるという根拠があるので、当局は現在その地下室の捜索にあたっている。

ロシアの出版物展示会                          ・

 5日、第14回目の本の国際見本市がモスクワで始まった。今年は世界80か国の大きな出版社が新しい本を出展している。ロシアの出版社は5万6千冊を出展しており、全体の半数以上を占めている。開会式にはカシヤノフ首相が出席し、このことはロシアにとって、本の出版席が、国の重要案件であることを示している。
 これは単なる見本市ではなく、今日、本は商品であり、出版ロシアにとって新しいビジネスと言える。シエークスピアの本を古紙回収に出した時代は、90年代の出版部数の全体的狭小の時代にとって変わった。

 5日、出版社は最初の成果を見本市で披露した。カシヤノフ首相は、「80%以上の本が民間の出版社から出されている。出版物の60%以上が教科書や一般科学書であることは好ましいことである」と語った。5日の見本市には、政治家や多くの有名人が訪れ、本に興味をしめした。見本市では、本の価格が1/4に値下げされていた。見本市の各会場には多くの人々が訪れ、関心は10万冊におよぶ本に向けられている。国際見本市であるので、世界の80ヶ国がそれぞれコーナーをだしている。本の出版というビジネスは厳しいものであるだけに、高潔なビジネスである。
 来年には大きな出版プロジニクトが実施され、それは「ロシア大百科辞典」の刊行である。10年間にわたって30冊が出版されるが、出版には、優秀なロシアの頭脳である学者や文化人が参加することになっている。この問題の優遇処置にかかる政府の出費は、毎年60億ルーブルに達するとのことである。

ロシアの会議ドクトリン

 5日、プーチン大統領はクレムリンでカシヤノフ首相と会談し、銀行改革をひかえて金融市場の状況とロシアの会議ドクトリンについて協議した。特に、プーチン大統領とカシヤノフ首相は、政治、国防、経済問題を解決するに当たって、ロシアの会議力の役割を高める政策について協議した。この問題の解決には、新たに設立される会議参与会が当たることになっている。

2001年9月5日 ロシアテレビRTR放送

非常事態相の自然災害被害状況視察

ショイグ非常事態相は、4日、今年自然災害にみまわれた地域の指導部と会談した。洪水に襲われたレンスクの復興状況やサハリン地震の被害状況について報告をうけた。

2001年9月4日 ロシアテレビRTR放送

プーチン大統領のフィンランド訪問

 プーチン大統領は、ロシアの首脳として初めて、マンデルヘーム将軍の墓を訪れ、花輪を供えた。マンデルヘ−ム将軍は1938年当時のソビエトとフィンランドとの戦争で、フィンランド軍を指揮した人物で、プーチン大統領の行動は、両国間の歴史的和解の象徴とも受け止められている。
 プーチン大統領の訪問の前、フィンランドのハロノン大統領は、いまの両国関係は最高の状態にあるといってもよいと述べていたが、今回の訪問はまさにその言葉を裏付けることになった。
 この日も、ロシアとフィンランド両国の信頼関係を強調する発言が相次いだ。この内、プーチン大統領は、「ロシアとフィンランドが長年培ってきた信頼関係は、私たちにとって大切なものである。両国間に政治問題は存在しない。それはロシアにとっても、フィンランドにとっても、利益になることである」と述べた。
 ロシアとフインランドはこの日、中小企業支援策と医療分野での協力に関する文書を交わしたが、プーチン、ハロメン両大統領は、自らは署名はせず、言葉を交わしながら調印を見守っていた。調印が終わると、健康志向で知られる両大統領だけに、シャンパンではなく、ジユースで乾杯した。
 ところで、首脳会談では、バルト海周辺の地域問題も話し合われた。プーチン大統領は会談後の記者会見で、「ロシアとしては、バルト諸国に対して、いかなる圧力もかけようとは思っていない。ロシアが主張しているのは、次の一点のみである。すなわち、バルト諸国のロシア系住民に対しても、ヨーロッパの人道原則が適用されるということである。これだけである。ただこれだけはあくまでも主張していくつもりである。」
 記者会見では、NATO北大西洋条約機構の拡大問題についての質問もでた。これについて、プーチン大統領は、ヨーロッパの分断を解消することが第一だとして,「NATOを拡大すれば、これは解決するのであろうか?そんなことはない。NATOの国境がロシアの国境の方へ動いて行くだけである。ヨーロッパ全体を包むような、安全保障地帯ができる訳ではない。問題の解決にはならないと語った。これに対し、フィンランドのハロメン大統領は、バルト諸国には、NATOに加盟する権利があり、それはヨーロツパの安全保障を損なうものではないと述べた。また、チェチェン情勢について、プーチン大統領は、情勢は大きく変化したとして、「戦争はおこなわれていなく、もう大規模な行動はおこなっていない。そもそも軍事行動はおこなわれていない。一部のテロリストが単発的に攻撃を仕掛けてくるだけである。それは、そもそもチェチェン問題というものではない。そうではなくて、宗教的な過激派の対立である」と述べた。

 プーチン大統領は、この日、ヘルシンキのシェタミン墓地を訪れ、マンデルヘーム将軍の墓に花を供えた。マンデルヘーム将軍はフィンランドの独立前には、ロシア帝国陸軍で少将までに昇進し、その後ソビエトとの戦争では、フィンランド軍を指揮した、フィンランドの英雄である。プーチン大統領が将軍の墓を訪れたことは、フィンランドのマスコミでも大きく取り上げられた。
 プーチン大統領は、更に経済界の代表との会合に出席し、「ロシア経済の動向をみると両国の協力関係にも明るい展望が予想される。例えばロシアの経済成長率が今年は4%を見込んでいるが、実際には6%近くまでいくと思われる」と語った。
 プーチン大統領はこの後、ハロメン大統領の晩餐会に出席し、3日の夜ヘルシンキを後にする予定である。

ロシア社会・政治新聞「ソビエトサハリン」紙2001年8月29日No.157

ロシアの公共サービス料金の規定

 カシヤノフ首相は、公共サービス料金の統一した料金率の導入と2004年1月1日から、すべての特典を廃止して、サービス料金100%支払い制の導入についての規定に署名した。ただ、最も低い収入者には個別の補助金支給が検討されている 経済専門家は、料金率の一律化は、住民大衆を直撃するもので、公共サービス料金額の上昇抑制に無関心な企業の欲望に寛大となるだけであると観ている。

自分たちのネットを編み、インターネットでの出会い!

 サハリン州における、初めてのインターネットサイト「WEB.サハリン2001」のコンクールがスタートした。その目的は、現地のインターネット「資源」の成長と発展を促すことである。
 1カ月間にわたって審査員は、良好な団結性とテーマのサイト、ホームページ、バンドル広告、そしてサハリンについての最も興味のあるサイトを明確にする。このほかに、http://www.salh.com の訪問者は自らの票決によって「インターネットにおけるより良さ」ノミネートを確定する。
 現在、ネットには、私たちの州の一定の企業と一定のサハリン住民に貢献する、ほぼ250サイトが所在する。サイトの大部分は、かなり恵まれているが、しかし残念なことには、情報量の少ないことである。ついでながらであるが、コンクールを評価する主な規準の一つに、情報の更新が規則的に、かつ効果的におこなわれることがある。
 コンクールは、社会団体「中小ビジネス支援センター」と州行政政府の参加のもとに、salh.comのインフォメーション・エージェントによって組織された。そのスポンサーとしては、「ヴィザルト・システム」社、「サヒンフオ」社、 「コンピューター・サロン」社、「ダリ・サト・コム」社、コンピューターサロン「ノヴインカ」があたった。
V.ゴルブノフ

自動車ブーム

 ウラジオストクの税関では、1週間に、日本から外国製自動車1400台が同税関を通じて導入されたという、独自の宣伝がなされた。これは普通の時の2倍の数字である。これはまた、関税支払い額が記録的となったことでもある。この一週間に、6千500万ルーブルが連邦予算に振り込まれた。
 極東税関局のプレス・サービスの通達によると、ロシア連邦政府が中古車の関税率を引さ上げる問題を検討するということで、極東におけるこの車ブームは5月から、さらに拍車がかけられるものと思われる。毎日のように、日本から数百台の車を積んだ多くの船舶が、ロシア極東のあらゆる港に入港している。
 ロシアで評判のよい日本の中古車の年式は、1993−1996年製で、最も人気のある車は「トヨタ」、の「コロナ」と「カローラ〕である。
                                        M_ シャチロワ

サハリンの考古学探検隊のウルップ島探検

 ウルップ島において、考古学探索で発掘・収集した野外資料の処理が始まった。
 サハリン州の郷土博物館副館長X・シュビン氏を隊長とするサハリンの郷土研究家と考古学者探検隊の探索はクリルで2か月にわたっておこなわれた。その間、13箇所の考古学的遺跡を調査した。それは主に新石器時代の古代人の集落で、ウルップ島に2〜3千年前に住んでいた人たちである。そのうちの10集落は、専門家によって研究されるのは始めてである。探検隊は大変貴重な、約1500個の考古学標本を持ち帰ってさた。それは主に石で作られた作業用具や陶器の断片である。

 ロシアでの外貨相場

 ロシア連邦中央銀行は8月28日の外貨の相場を下記のように規定した。
 USドル−29.35ルーブル、日本の100円−24.42ルーブル。
換金所「サハリンーヴエスト」では、ドルが29.50ルーブルで売られ 29.05ルーブルで買われた。

2001年8月22日 ロシアテレビRTR

2002年度政府予算
 
 ロシア政府の02年度予算案が承認された。この予算案の特徴は、歳入が歳出を上回ったことで、対外債務の返済や社会保障面に予算が拡大されている。歳入は、1億2千7百万ルーブル上回っている。
 しかし政府は慎重姿勢を崩さない。カシヤノフ首相は「近い将来の経済的変化に対応し、平均賃金3,500ルーブルが半減することなど無いよう維持のための原資である」と述べた。しかし政府は各方面の小さな予算の拡大はしている。
 社会保障では4億600百万ルーブル、国防費は2億8千900万ルーブル延びることになっている。国防費は明年軍の改革が行われるため。そのほか地方改革、教育・社会政策・厚生などの分野に及んでいる。
 しかし全体的には対外債務の返済が大きくのびを削っている。国防予算ののびが削られ、数百の連邦プログラムも48に縮小されている。債務の返済は1,400万ドルで、全体の24%が縮小された。
 この予算の全体は、歳入が1兆9億9千500万ルーブル、歳出が1兆8億6,800万ルーブルで、1億2,700万ルーブルの黒字だが、インフレは12〜14%に設定されている。