ようこそおいでくださいました。
「パク・ジュンギュ」さんは病院も卒業し、元気を取り戻して、連合北海道のためにロシア情報をUPDATEでお送り下さることになりました。ぜひ「近くて遠い国ロシア」のタイムリーな情報に、ご期待下さい。
パクさんはしばらくサハリンに行ってましたが、元気に戻られました。また情報をお送りします。
2001年7月21日 サハリン新聞「グベルンキー・ヴェドモスチ」
いかにしたら密漁者をとらえられるか
昨年、極東の税関を通過した455の貿易会社により、23万8千160トン、2,450万ルーブルの海洋生物資源が輸出された。しかしこれは98年に比較して、5%減少しているが、その結果は、日本・中国・朝鮮半島で海産物の消費が著しく伸びていることとかねあわせると、税関国境を密漁者たちが闊歩しているという結論に至る。
この問題で極東税関局の参事会が、極東連邦管区の大統領全権委任副代表であるG.アパセナンコ氏とサハリン州知事ファルフトジノフ氏の参席のもとでサハリン州ユジノサハリンスク市で開催された。ここでは「違法な漁獲、外貨売り上げの国外ストック、無申告貨物の海上積み替え等は、石油王や貴族どころでない膨大な利益をもたらし、国内経済の安全を脅かしていることについて話し合われた。
密漁者は十分気ままに暮らしていて、そのうち10%が摘発されるにすぎず、しかもそのうち1/4が証拠不十分で棄却されている。
参事会ではこれらの問題が全面的に審議され、効率的な保護が行われるよう決議が行われた。
2001年7月28日 ロシアテレビRTR放送
クローン、WTO、軍需産業
政府の閣議で、クローン技術の開発から軍需産業まで11の議題が取り上げられた。
クロン人間の開発は禁止で一致したが、WTO加盟問題では、グレフ経済貿易相が「決着のときがきた」と語った。WTO加盟は非加盟国のままではさまざまな制限事項のため貿易上不利な条件を余儀なくされるためである。非加盟国は年々少なくなっている。
第2の議題である軍需産業の改革では、90年代のはじめに「ミサイルからキッチンまで」と民間需要への転換がはじまったが、カシヤノフ首相によると成果は芳しくない。閣議では再編基本計画が了承され、現在1,700ある工場が5年間で半数にされる予定である。
国防省人事とイワノフ国防相の極東訪問
新しい太平洋艦隊の司令官に任命されたスチコフ中将は、ウラジオストクでイワノフ国防相から辞令を受け、その足で国防相とともに、艦隊の燃料不足に直面する北東方面軍の基地ペトロパブロフスク・カムチャツキーを訪れた。国防相の訪問は7年ぶりのこと。
出発に先立ちイワノフ国防相は、ウラジオストクで、来年7月1日から軍人の給料を2倍にして、優遇措置も継続することで、軍人の待遇を国家公務員並みに引き上げると公表した。
2001年8月17日 ロシアテレビRTR放送
モスクワの航空ショウ
スホイ飛行場で行われたモスクワ航空ショウで、スホイが設計したスポーツ用小型機から戦闘機まですべてが大空高く舞い上がった。
特に新型モデルのデモには大きな注目と歓声が上がった。
その一つスホイ35はスホイ30に外部ブースターを取り付けたもので、安全性や戦闘性では優れているが、問題は価格である。
そしてスホイ37に対する興味は記者ばかりでなくパイロットも大きな注目を寄せていた。
この会場ではもう一つ大きな出来事があった。それは今後海外にある4,000機のヘリコプターの修理が、ロシア人専門家のみで行われるという協定が成立したことである。同種の協定はさらに五つほど行われる予定だ。
2001年8月18日 ロシアテレビRTR放送
沿海地方の越冬準備
フリステンコ副首相は地方の燃料問題について重要な発言をした。政府はこの冬50億ルーブルの支出を予定しているが、危機的状況の地方には2週間後に資金は届くことになっている。
フリステンコ副首相はダリキン沿海地方知事と意見交換した。
ダリキン知事は「燃料の輸送に特に問題が起きる。ナホトカ向けの必要量が輸送できない。」と訴え、フリステンコ副首相は「その解決のため沿海地方には1億6千万ルーブルを追加する。」と答えた。
沿海地方の電力会社が買い付けた石炭は、順調に発電所に運ばれている。しかし設備の改善については、地方予算の約4億ルーブルが投入されているにもかかわらず、進んでいない。沿海州の担当者は昨年のようなことはないと強調しているが?
2001年8月21日 ロシアテレビRTR放送
ウクライナへの電力輸出
ロシアとウクライナの電力網が統合されることになった。これによりウクライナの電力不足が解消され、ロシアにとっては西ヨーロッパへの電力輸出の足がかりとなる。
ウクライナのキナフ首相ガモスクワを訪問し、天然ガス協定と電力協定の二つがトントン拍子でまとまった。電力網の統合によりウクライナの債務返済も可能になった。ロシアにとっては、現在スペインから電気を買っているモルドバにも販路の拡大の可能性が出てきたことになる。
しかしウクライナの実はモルドバに電気を売りたがっている。
今回の仕掛けはこうだ。まずウクライナがモルドバに電気を売り、その代金をロシアへの返済に充てる。将来はロシアとウクライナがシェアを分け合うというもの。ただ将来のことはまだよくわかっていない。