伝説の通訳
 「パク・ジュンギュ」のロシア情報

ようこそおいでくださいました。
「パク・ジュンギュ」さんは病院も卒業し、元気を取り戻して、連合北海道のためにロシア情報をUPDATEでお送り下さることになりました。ぜひ「近くて遠い国ロシア」のタイムリーな情報に、ご期待下さい。

2001年4月6日 RTR ロシアテレビ 放送

法人税に関する法案

 5日、ロシア政府は財務相が検討中の法人税に関する法案を支持した。これにより法人税は一律35%になる。
 5日の閣僚会議では、カシヤノフ首相が「会期中にすべての法案を採択することが最大の課題だ。年内に税制改革を終わらせたい。」と述べた。
 法人税は税収全体の30%を占めており、今回の法案は大幅に税負担を軽減するものである。シャタロフ財務次官は「今年の予算で考えると約一千億ルーブル、35億ドルの減税になる。これが刺激となってロシア経済がさらに進むものと考える。」と発言した。
 この改革に特別な期待をかけるのがロシアの映画界で、シヴィドコイ文化相は「これによって「ロシア・リース」が誕生しロシアの映画を貸し出す機会を増やすことができる」と歓迎している。現在ロシアの映画館で上映される国内映画は7%で、3年ぐらいでフランスの30%のようなレベルに到達させたいようだ。
 また。国立映画スタジオの株式会社化も大統領令が出され、この措置により制作本数がさらに増えるとみている。

2001年3月31日 RTR ロシアテレビ 放送

ケメロフのクズバス炭坑のガス事故

 クズバス炭坑でメタンガス事故があり、4名が死亡、6名が重傷となった。重傷者も思いやけどで危険な状態。
 事故は大規模で、250Mの位置から石炭とコンベアのベルトが地上に吹きあがった。構内の262人は直ちに避難した。この炭坑では97年にも18名の犠牲を出しており、同じような事故は13回も起きている。

刑事訴訟法の改正案

 クレムリンでプーチン大統領の指導のもと、刑事訴訟法の改正検討会が行われた。
 大統領は「国家の体制を整える中心課題である。」と述べた。
 改正の骨子は、@拘留許可は判事が出す。(今までは検事が出す)A起訴までの拘留は48時間まで。B言論による法廷審議のコンセプト。

ロシアとリトアニアの首脳会談

 プーチン大統領は、リトアニアのアダムスク大統領を招き、両国関係の協議を行った。会談後に調印された共同声明で、ロシアとリトアニアの間の出入国や物資の輸送に関する規制が撤廃された。
 会談後プーチン大統領は「このような問題は、特にバルト地域に多くあり、ロシアの利益も考慮しつつうまく調整しなければならない」と述べた。
 大統領夫人の親睦も図られ、モスクワの1247中学校では、リトアニア系の子弟が多く学んでいるが、春休みに登校して、プーチン大統領夫人とアダムスク大統領夫人の二人をパンと塩で出迎えた。また生徒による民族舞踊も披露された。

2001年3月30日 RTR ロシアテレビ 放送

ロシア極東のバム鉄道の完成

 「バム」とは、バイカルとアムールをあわせた言葉で、第2のシベリア鉄道となるが、このほど、最終工事の「セヴェロオムイスク」のトンネルが完成した。15qに及ぶトンネル工事は、地下水脈が切り抜けられ、巨大な破砕作業が77年からの四半世紀にわたって続けられ、作業員はのべ3万人を数える。
 ブリヤト自治共和国では、現地が地震の多発地帯で当初不可能とみられていたが、中止されずに継続された。貫通はほんの小規模の爆薬で壁が取り除かれ、作業員はシャンパンで祝った。
 トンネル開通で100q短縮され、大陸鉄道輸送が魅力あるものになってきたが、日本とつながれば、東京からモスクワまで12日間で貨物が輸送できるという。

チェチェンの復興

 プーチン大統領は、29日の安全保障会議で、チェチェンの復興の遅れを指摘し、資金の合理的配分を指示した。
 大統領は、16の油井が閉鎖され、16が炎上したことで、石油業界が被った被害は、復興のための連邦予算に匹敵することと、復興のためには警備体制の強化が必要であり、状況の報告義務を厳重にすべきであると述べた。
 また、一日も早い難民の帰還を実現するために、資金を直接送ることで、2001年末までにすべての帰還を実現する見通しであると語った。
 チェチェンの強制疎開難民は5万人おり、この帰還は4月15日から始められる。中央政府の用意する額は144億ルーブルである。現在作成中のプログラムは2002年からのもので、帰還は最低5年と考えられている。

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