小樽港10 月の貿易 水産物 若干下回る

小樽港の10 月の外国貿易概況の輸出入総額は約33 億4500 万円で前年同月比1.4%の微増だった。総額の9 割強を占める輸入のうち、主力の水産物が前年実績を1 割強割り込んだことに加え、好調だった輸出額も今年になって初めて前年実績を下回ったことも響いた。輸入額は、前年同月比4.4%増の約31 億2600 万円。今年になって好調を維持してきた水産物は、主力のカニが同42.8%減と大きく落ち込んだ。冬場に期待できるニシンも同44.3%の大幅減だった。逆に、これまで不振だった穀物が大幅に増え、全体を押し上げた。
このほか、ロシア向けの中古車携帯輸出は、1月からの累計が6766 台と、昨年一年間の実績(6131台)をすでに上回った。98 年夏のロシア経済混乱から低迷していただけに、小樽税関支署は「回復の傾向がはっきりした」とみている。輸出額は約2 億1800 万円で前年同月比28.1%減。

 

花咲港の案内所が看板変えた

花咲港は、カニなどを積んだロシア船の入港が多いことで有名だが、ロシア人向け案内所の看板が書き換えられた。
いままで「市立」の表示がなかったため、ロシア人が有料案内所と誤解することを防ぐため。
ロシア人船員に商店街や医療機関などを案内する。
ところで、一番ロシア船員の出入りが多い小樽には案内所があるのだろうか。
小樽市に聞いたところ、確かにあった。このほか稚内にもあるよう。
北海の富を運んでくれる彼らに、十分な対応が望まれる。

 

サハリンの石油生産順調

サハリンの石油会社「ロスネフチ・サハリンモリエネフティガス」は、今年の採掘計画がほぼ順調に終了したことを公表した。
それによると、10月まで石油123万トン、天然ガス14億立方メートルで、計画を上回った。この結果、同社の納税額は、11億ルーブル(約44億円)になった。

 

ロシア産の活カニの輸入好調

稚内と小樽の税関支所が9月の貿易概要を公表した。
それによると、総額で稚内が13億6000万円余(前年比42.3%↑)、小樽が27億8000万円余(前年比15.5%↓)と、稚内が好調であった。
そのわけは、活カニ・活ウニの輸入が好調であったため。小樽の不振の原因は、穀物の輸入が不振であった(55.1%↓)ためで、これはロシアとは無関係。むしろサケマスやカニの輸入は好調であった。
まだまだ北海道のカニは、ロシアが支えているようだ。
しかし、プーチン大統領が「活カニ禁輸法政化」を打ち出しそうで、そうなるとその業界は大変だろう。

 

国後島に発のチャーター便が飛んだ

政府のチャーター便が中標津空港から国後島メンデレーエフ空港に、初の航空便として飛んだ。
直線距離では100キロなのに、航空路の関係で500キロも飛んでいかなければならなかった。使用機材はサハリン航空のアントノフ機。
来年はもと島民の自由交流にも使いたい考えだが、日ロともに、行政が膝つきあわせて航空路や使用機材などの改善を調整する必要がある。
領土問題は大衆レベルでは無いも同然。港ではロシア人がうろうろしているではないか。
行政がいつまでも手抜きしているから解決しない。

 

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