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湾岸・イラク戦争写真展の地域開催と「イラク戦争とメディアを考える全道集会」の開催について
イラクへの自衛隊派遣の中止を求める共闘会議の取り組み
 日頃のご健闘に敬意を表します。
 イラクへの自衛隊派遣に関して、連合北海道と民主党北海道・北海道農民連盟など7団体が呼びかけ団体となり、本年2月7日に札幌で「イラクへの自衛隊派遣の中止を求める国民大会」を開催し、主義・主張・政党等の枠を超え、319個人・223団体が開催趣旨に賛同、実行委員会には58団体が参加、約3000人の方々が出席し、会場の厚生年金会館大ホールを満杯とすることができました。
 大会実行委員会は大会終了とともに解散しましたが、実行委員会呼びかけ7団体は「イラクへの自衛隊派遣中止を求める共闘会議」と名称を変更し、イラクへの自衛隊派遣に関する更なる取り組みについて、今後も共に取り組むこととしました。
 共闘会議での今後の取り組みとして下記の取り組みを行いますことから、積極的なご参加を要請します。

1.湾岸・イラク戦争写真展
 道内10地域で「森住卓」氏の湾岸・イラク戦争写真展を開催します。
開催地 期間/時間/場所 開催地

期間/時間/場所

函館 【期間】5/6〜8
【時間】9:00~18:00
【場所】函館市芸術ホールギャラリー
函館市五稜郭町37-8
新得 【期間】5/7〜13
【時間】8:30~22:00
【場所】新得公民館
新得町3条南4丁目
旭川 【日時】5/11(9:00~19:00)
5/12(9:00~17:00)
【場所】丸井前「アッシュ」1階
    旭川市1条7丁目
小樽 【期間】5/14
【時間】14:00~20:00
【場所】小樽市民センター
小樽市色内2丁目13-5
札幌 【期間】5/15〜16
【時間】10:00~20:00
【場所】札幌地下街オーロラプラザ
岩見沢 【期間】5/18〜19
【時間】10:00~18:00
【場所】岩見沢市コミュニティプラザ
    岩見沢市有明町南1
釧路 【期間】5/21〜23
【時間】9:00~22:00
【場所】釧路市生涯学習センター
釧路市幣舞4−28
根室 【日時】5/25・26(9:00~22:00)
    5/27(9:00~18:00)
【場所】根室市文化会館
根室市曙町1−40
室蘭 【期間】5/29〜30
【時間】10:00~16:00
【場所】室蘭市民会館
室蘭市輪西町2丁目5-1
帯広 【期間】5/31〜6/5
【時間】9:00~20:00
【場所】帯広市役所1階ホール
帯広市西5南7
※ 森住 卓 氏は、1951年生まれのフォトジャーナリスト。米軍基地や環境問題をテー マに取材活動を行い、現在、湾岸戦争、イラク戦争で米英軍が使った劣化ウラン弾の被 害を取材中。ユーゴでNATO軍が使った劣化ウラン弾の被曝者取材しています。今回 の写真パネルは、「イラク湾岸戦争の子どもたち」(1998〜2001年12月までの写真)と 「イラク戦争--戦禍と核汚染の中で」(昨年のイラク攻撃時から12月までの数回の取材 による写真)です。
2.「イラク戦争とメディアを考える全道集会」の開催
(1)日 時  2004年5月19日(水) 午後6時から 参加無料

(2)場 所  かでる2・7大ホール 札幌市中央区北2条西7丁目

(3)集会名  「イラク戦争とメディアを考える全道集会」

(4)内 容  アジアプレス代表 野中章弘氏と、ジャーナリスト/アジアプレス所属 綿井健陽氏の対談。
 イラク戦争は「解放戦争」か「侵略戦争」か。フセインの銅像は、本当にイラク群衆によって引き倒されたのか。「唯一の真実」「中立・客観的な報道」はあり得るのか。
 現地にとどまり戦場からリポートを送り続けたアジアプレスのメンバーの見たイラク戦争。そしてメディアの役割について、野中代表、綿井氏とともに考えます。

●日本のマスメディアは米英軍の「従軍取材」には記者を派遣した。「テレビに関して一番ダメ だったのは○○局」という野中さんは、従軍取材でも同局記者が「我々はイラクに入りまし  た」とリポートするのを見て、その思いを強くした。英国BBC放送は、自国軍に従軍しても  「我々」ではなく「英国軍」と表現するルールを定めている。メディアの独立性を守るためだ。

●日本のマスメディアにとっての今回の致命傷は「そこに特派員がいなかったこと」。現場に記 者を派遣せずに外国メディアのリポートに頼れば、覆す根拠がないから受け入れざるをえな い。戦場取材の大切さはそこにある」と野中氏は訴える。「戦場にいないことによって伝えら れていないことがある」から、現場に行かなければならない。それが後の報道検証で明るみ に出ても、受け手の側の関心が低下してしまってからでは遅い。

●「20人いたら20人が“これが真実だ”とそれぞれ違った言い方をすると思う。ひとつの真実 というのは、ありえない。すべての報道は偏向しているし、恣意的なものだ。中立性を“装っ た”報道はたくさんあるが、中立的な報道はありえない。

●マスメディアの言葉を疑っていかなければならない。政治や市民が立派で、マスメディアだ けがダメという社会はありえない。情報の受け手の一人ひとりが報道に対して働きかけをし ていくことの重要性を野中氏は訴える。 (『アジア記者クラブ通信』から抜粋)

[プロフィール]
●野中 章弘(のなか あきひろ)
 1953年、兵庫県出身。87年、報道規制の厳しいアジアのジャーナリストのネットワークである アジアプレス・インターナショナルを設立。現在、東京大学、早稲田大学非常勤講師。03・04 年度朝日新聞紙面審議会委員。編著書に『メディアが変えるアジア』(岩波ブックレット)など。
●綿井 健陽(わたい たけはる)
 1971年、大阪府出身。スリランカ民族紛争、スーダン飢餓などを取材。01年には米国同時多 発テロ事件後のアフガニスタンを取材。03年3〜4月にかけては、空爆下のバグダッドから、 「ニュースステーション」「筑紫哲也 ニュース23」などで映像報告・中継リポートを行った。
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