2001年6月27日
防衛庁長官
中谷 元 殿
日本労働組合総連合会
北海道連合会
会 長 笠井 正行
航空自衛隊F−4型機の機関砲誤射に関する申し入れ
6月25日午前11時頃、北広島市富ヶ岡の「北広島リハビリセンター」駐車場周辺で乗用車などの破損被害が発見されたことについて、航空自衛隊北部航空方面隊第2航空団は、訓練中の沖縄の南西航空混成団所属のF-4EJ戦闘機から発射されたものと認めた。
その後の調査で、200発の搭載訓練弾のうち188発が発射されたことが確認され、弾丸の一部は「北広島リハビリセンター」とそれに隣接するゴルフ場の「サンパーク札幌」で発見されたが、今も捜索中にある。
この事故について、幸いにも人命への影響はなかったものの、市民生活に大きな被害と脅威を与えたことは明らかであり、二度とこのようなことが起こらないよう、以下の諸点を申し入れるので、政府の真摯な対応を強く求める。
記
1.原因究明を徹底し、それまでの間、航空自衛隊機によるすべての訓練・演習を中止すること。
2.人口密度の高いわが国の状況に鑑み、万一の場合、人命被害が予想される陸地上空での訓練・演習は、絶対に行わないこと。
以 上