2006.04.10
医療制度改革を考える道央ブロック学習討論集会を開催


       国民負担増の医療制度改悪に反対!
          組合員、一般市民等で250名が参加



 集会は、4月8日午前10時より自治労会館4Fホールに250名の医療職場で働く組合員や各産別役員、退職者連合組合員、一般市民の方々が参加していただきました。
 主催者を代表して小檜山総合政策局長は、「連合は、医療をはじめ年金・介護の各制度の財政負担増を『給付の削減と国民負担増』によって乗り越えていく手法は国民の安心して暮らしていくためのセィフティーネットを破壊していくものであり、抜本的に改革されなければなりません。今回の医療制度改正法案は、医療費抑制のためにとりわけ高齢者をターゲットにしています。さらに、病院の「社会的入院者」をなくすために療養病床を大幅に減らし、老人保健施設や老人ホーム、在宅療養に6年かけて転換していく計画も出されてます。北海道は農漁村が中心で家族が介護等を出来ない家庭や老人患者を看る家族がいない者が多く、施設依存度が全国一高い地域です。すでに、『退院や負担増が強いられないか』等の懸念の声があがっており、地域の実態をふまえ『行き場のない患者』が出ないような取り組みが必要です。連合北海道は、国会審議と連動して問題ある法案事項については撤回させるための道民世論を喚起し、道民運動を強めていく決意です。」と述べました。
 連帯挨拶を頂いた大西高齢・退職者連合会長は、「私たち高齢・退職者連合への連合北海道の日頃の支援・連帯に心から感謝申し上げます。私たちは、この高齢者いじめの医療制度改悪に反対し、早くから署名活動や集会等を取り組んできています。3月2日には札幌で600名近くの組合員を集め、集会と中心街をデモ行進し、法案の問題点を訴えてきました。それがマスコミ報道され、一般市民からも激励の電話なども頂いています。国会内の勢力関係は極めて厳しいですが、民主党の各級議員のみなさんが街頭宣伝など行動の先頭に立っていただき、反対の世論をつくりあげていただくことが、法案修正やその後の政治を変える力になると確信するものです。」と力強く語りました。
 講演では、本部生活福祉局の花井次長より「医療制度改正案の問題点と課題」について詳細にわたって法案の概要、成果と問題点(法案の修正・撤回)が指摘されました。(詳細内容については職場等で活用していただくために講演集を作成して報告予定)
続いて、「医療職場の現状」として北越連合北海道男女平等局長(自治労全道庁医大支部)より札幌医大の現状について問題提起を受けました。
連合北海道としては、4ブロック(道南・道東・道北・道央)で開催した学習討論集会での学習成果をふまえ、「高齢者への負担増」「地域実情をふまえた療養病床の削減計画」等々については法案の修正・撤回を求める道民運動をつくりあげるために努力します。