2006.1.10

2006年新年交礼会に500名
季節労働者問題で道知事・経営者団体・連合北海道の意識そろう

 連合北海道の新年交礼会が1月5日開催され、構成組織、国会・道議会・札幌市議会議員をはじめ、各界代表約500名が参加した。
 渡部連合北海道会長は、今年の主要課題として1.家計部門の改善と地域経済の再生につながる春季生活闘争とする、2.組織拡大に全力を傾注し、道内組織率17.5%を底として減少に歯止めを掛ける、3.本道にとって不可欠な冬期雇用援護制度の実質延長をオール北海道で実現する、4.北海道の財政再建を自立・分権の痛みととらえ、道民全体の課題として再建・再生に努める、5.明年の政治決戦に向け万全を期すことの5つを挙げ、連合北海道が勤労道民から「希望と信頼の社会実現」の担い手として認知される組織となるよう全力を尽くすことを誓った。
 来賓挨拶では、鉢呂民主党北海道代表が、小泉政権のもと格差が拡大しているとして、「小泉劇場は認められない。格差を埋めていくため先頭に立って頑張る。」と、民主党は連合北海道と一体となって運動を進めていくことを表明した。
 続いて高橋知事が挨拶に立ち、失業率が改善されていることなど道内情勢にも明るい兆しがあることを強調するとともに、連合北海道も重点取り組みとしている季節労働者の冬期雇用援護制度の問題については、「季節労働者の生活の安定・雇用の確保を図るため、オール北海道として国に要請していく」とした。
 また、上田札幌市長は、圧倒的多数が全ての価値を代表するものではないとして、「今一度労働の価値を考え、価値をしっかり守ることを労働運動の中心に据えて欲しい」と参加者に訴えた。
 来賓の最後として佐々木経営者協会会長は、「若年者の就職向上、季節労働者の通年雇用などに経営者も取り組んでいく。協力できるところは連合北海道と手を取り合って行く」と挨拶した。
 この後、峰崎参議院議員(連合北海道国会議員団会議会長)の乾杯によりしばし会談が行われ、最後に大場連合北海道会長代行の音頭により、これから1年、団結して運動を進めることを参加者全員で意志統一をした。