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2005.11.04
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沖縄嘉手納基地の戦闘機訓練の千歳移転・分散に関する要請行動
11月4日、連合北海道と石狩地協は道に対し、東アジア最大の米空軍基地である「米空軍嘉手納基地」から発生する騒音軽減策として、F15戦闘機訓練の一部を航空自衛隊千歳基地に移転・分散させるとする在日米軍再編に関する中間報告について、明確な拒否を求める要請行動を実施した。
要請を行った小桧山政策道民運動局長、山本石狩地協会長は、「嘉手納基地訓練の一部移転・分散は、沖縄の痛みを分かち合うことではなく、危険の分散・拡大であり、矢臼別演習でも狙われている「固定化」につながるものである。また、この間の矢臼別移転演習での『沖縄で行われていた年間の発射数を10日間で実施し、沖縄で行われていなかった夜間訓練を実施する』など『沖縄と同質・同量』との約束がまもられず、また、嘉手納基地においても、『騒音防止協定』を反故にして行われた、早朝4時からの爆音を伴う訓練など、日本政府・米軍の『約束すら守らない』言動に不信・不安を感じており、全く認められず、反対する。基地問題の解決に必要なことは、米軍基地の確実な整理縮小、最終的には在日米軍基地は米国へ移転・撤収するという『当たり前』のことである」と述べ、道として千歳への移転・分散に明確な拒否を要請した。
道は「正式な要請、詳細な情報が無く判断のしようがない状況にある。いずれにしても、沖縄の負担軽減ということでは、道としては、既に『矢臼別演習場における沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施』を受け入れていることで、沖縄の負担軽減を担っていることもあり、難しい問題であると考えている」と回答した。
(要請のやりとり)
『連合北海道・石狩地協』
嘉手納基地訓練の一部移転・分散は、沖縄の痛みを分かち合うことではなく、危険の分散・拡大であり、矢臼別演習でも狙われている「固定化」につながるものである。
また、この間の矢臼別移転演習での『沖縄と同質・同量』との約束がまもられず、また、嘉手納基地においては『騒音防止協定』を反故にして、早朝4時からの爆音を伴う訓練が行われた。日本政府・米軍の『約束すら守らない』言動に不信・不安を感じている。
嘉手納基地訓練の一部移転・分散は全く認められず、反対する。
基地問題の解決に必要なことは、米軍基地の確実な整理縮小、最終的には在日米軍基地は米国へ移転・撤収するという『当たり前』のことである
『道回答』
在日米軍再編に関する中間報告では、訓練の移転については、日米間の相互運用性を向上させる必要性と訓練活動の影響を軽減(沖縄の負担軽減)する目的で、嘉手納基地をはじめとして、三沢基地や岩国基地から他の基地への訓練の分散を拡大することに注意を払うと記載されております。
中間報告に先だっての札幌防衛施設局長からの説明では、「米軍戦闘機の移動訓練については、現時点では決まったものはないが、千歳基地が移転先としての候補地の一つである」「具体的な内容などについては、引き続き日米間で協議を進めていく」「千歳基地以外の候補地として、築城、新田原、小松、百里があがっている」という内容でした。
道としては、具体的内容が決まっていない現段階では、対応を検討できる状態にないものと考えており、今後、地元自治体と連携を取りながら、国への情報提供を要請するとともに情報収集に努めて参りたいと考えております。
いずれにしても、沖縄の負担軽減ということでは、道としては、既に「矢臼別演習場における沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施」を受け入れていることで、沖縄の負担軽減を担っていることもあり、難しい問題であると考えております。
沖縄の負担軽減の解決は要請の内容通り「米軍基地の整理縮小」と考えており、渉外知事会を通じ、国に対し要請しているところです。
『連合北海道・石狩地協』
道の「受け入れは難しい」という見解を断固貫いて頂きたい。民間航空機の離発着にも影響が予想される。この間の矢臼別での米軍演習で不信感は強く、恵庭・千歳の地元でも「許すわけにはいかない」との声が多く上がっている。道民の安全・安心をしっかり守るようご尽力されたい。
『道回答』
正式な要請、詳細な情報が無く判断のしようがない状況にあります。国に対し情報の提供を求めていく。 |
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