2005.10.24

第15回はたらく女性の集会
男女平等を綴った「ベアテの贈りもの」を上映

 10月22日、自治労会館において「第15回はたらく女性の集会」が開かれた。
 当日は、朝から雨模様で集会への出足が心配されたが、一般公開の参加者も含め約200名が参加した。
 本集会のメインである「ベアテの贈りもの」の上映は約90分。日本国憲法に男女平等などを盛り込むことに尽力した米国人女性ベアテ・シロタ・ゴードンさんは、5歳から約10年間日本で暮らし、22歳の時連合国軍総司令部(GHQ)のスタッフとして再び来日した。
 6カ国語が堪能な彼女は、日本国憲法の草案委員会のただ一人の女性として人権委員会で種々の項目を列挙、第14条の人権と第24条の男女平等が採択された。その後米国で結婚し、日本とアジアの国々の優れた芸術家たちを米国に紹介し文化交流に尽くした。1990年代に入り歴史の承認として憲法草案に関わった事実を初めて語った。以来彼女は各地で講演を続けており人々に勇気を与えている様子は映画の中でも紹介された。
 引き続き、連合本部稲葉男女平等局長から、連合の均等法改正要求の概要、労働政策審議会雇用均等分科会での論議の経過等提起があった。
 戦後60年が経過し、男女平等社会の実現に向ける活動までに至ったのも日本国憲法の草案者のベアテ・シロタ・ゴードンさんの尽力が大きな支えである。現在の男女平等社会を語るときも忘れられない存在と認識し集会を終えた。