2005.10.13

イージス駆逐艦「ラッセン」室蘭港入港抗議集会を開催

 10月12日早朝、多くの道民の不安・中止要請を無視し、米国海軍第七艦隊所属のイージス駆逐艦「ラッセン」が室蘭港へ入港し、連合北海道胆振地協が主催した入港反対集会には組合員250名が参加し入港反対・抗議の声をあげました。
 主催者を代表して井野胆振地協会長が「第一に室蘭市は『核兵器廃絶と恒久平和実現』を宣言している。非核の証明を明確にしないラッセンの入港は認められない。第二に寄港目的が『親善・友好』とされているが、商業港である室蘭港に巨大戦艦を乗り付け、繋留経費さえ日本国の・我々国民の税金で負担させてまで『親善・友好』を強いられる理由はない。第三に巨大軍艦の寄港は、商業港の経済活動に大きな支障を発生させ、港湾労働者・関係者に不利益が生ずるおそれがある。一部には経済効果を期待する声もあるが、多くの道民は『殺戮』の兵器で利益を得ることを望んではいない」と述べました。
 連合北海道から集会に出席した小桧山連合北海道政策道民運動局長は「10月7日に道に申し入れを行ったが、『米国の事前協議はないことから核兵器の搭載はない』との外務省の回答だけで良しとしている。神戸港で行われている『非核の証明がないかぎり外国艦船の入港を認めない』との非核神戸方式を参考に、自治体の独自性として、入港を計画する外国艦船の『非核の証明』を確認すべきである」と連帯挨拶を行いました。
 集会では「我々は、米艦ラッセンの室蘭港寄港に断固抗議するとともに、今後あらゆる米艦の寄港を阻止し、平和な室蘭港を実現するために全力で闘う」との集会宣言を採択した後、ラッセンが着岸する崎守埠頭まで抗議のデモ行進を行いました。