2005.09.09

JILAF(国際労働財団) 中東アフリカ北部チームが北海道に
民族と文化の融和で世界の平和を確立

ろうきん本店で 国際労働財団(JILAF)は1989年に連合が、労働分野における国際的な交流と協力を推進するための機関として設置したが、その招聘事業の一つである“中東・アフリカ北部チーム”が9月8日来道した。
 チームのメンバーはアルジェリア・エジプト・ヨルダン・モロッコ・パレスチナ・チュニジア・イエメンの7ヶ国8名で、JILAFの阿部副事務長の引率で、大風14号の強風がまだ吹き止まない新千歳空港に降り立った。
 昼食の後、道庁赤レンガ会議室で北海道の概要と雇用労働政策などについて説明を受け、メンバーからは予算規模や負担の割合などの質問があった。
 その後、北海道労働金庫を訪問し、船水 博理事長(前連合北海道事務局長)から、ろうきんの理念と業態について説明を受け、メンバーからは、会員・理事会の構成や金利設定の実態など細かいことまで質問が多く出された。同席した全労金労組とも交歓した。会議のあとは、本店営業部を見学したが、労働者のつくった金融機関について、ことのほか興味が深かったようだ。
 夜には北海道の郷土料理であり、彼らの宗教上も問題(豚肉不可)のない“ジンギスカン”を食べ、北海道の夜を楽しんだ。
 チームは9月1日に来日し、東京で講義と労働関係団体の訪問をこなしてきており、地方へ出るのはこれが初めてで、北海道の自然にはひどく感激していたようだ。
 チームは9日午後、広島に飛び、広島の平和記念館等を見学する予定で、その後14日に離日する予定。
 メンバーのパレスチナ労働総連盟 ムハンマドさんは「日本の労働組合の温かい歓迎に心から感謝する。特に北海道はそれに加えてすばらしい自然が大歓迎してくれたようだ。世界のグローバル化に対抗し、世界平和の確立と相互理解のために、労働組合の国際連帯を強め今後も交流を続けたい。世界の民族と宗教と文化の違いを乗り越えた国際労働運動を作り上げよう」と感想を述べた。