2005.07.04
第31回地方委員会を開催
05春闘の中間総括と07政治決戦基本方針討議案などを確認
衆議院11区(十勝)に石川知裕氏の推薦も決定
連合北海道第31回地方委員会が7月1日、札幌市で開催され、前期の運動の中心となった春季生活闘争の中間総括や、2007年政治決戦に対する闘争基本方針である「真・開拓時代 北海道の創造と展望(第一次案)」をはじめとする各議案が承認された。
冒頭あいさつに立った渡部会長はまず国際問題にふれ、「ブッシュ・アメリカにすり寄りすぎる小泉政権のつまずきへの道は明らか。日本もドロ沼に陥りつつある。慎重に対応しなければならない」と指摘、さらに日中、日韓関係の悪化についても「歴史の価値判断は様々。共通認識にたつことは難しい」と述べた上で、「日本がアジア地域の各国とどのような関係を保ち、未来を共有しようとしているのかが問われている」とし、「戦後世代が東アジア地域における新たな共同体づくりに共に汗することを可能とするビジョンを共有することが問題改善の大きな課題だ」と述べた。一方、国内問題については多くある課題の中で郵政問題にふれ、「与党内の不和はあるが強行されるのではないか」と見通しを示しつつも、「公社になって2年しか経過していない。4年の実績を踏まえ、総括をし新たな方針を作るというのが道筋」と指摘、「国と地方の債務670兆円をどう整理しようとするのか中で論議されなければならない。国民にとって利益をもたらすものか疑問。なんとしても廃案にしたい。成立しても施行を阻止したい」と決意を述べた。春季生活闘争については「まだ闘いは半ばの状況だが、未組織労働者への波及は限定されていると判断せざるをえない」ときびしい判断を示した。最後に道警問題にふれ、「道民が納得する内容になっていない。現場警察官の名誉回復のためにも不正支出の背景を明確にしなければならない。今後も道民の会とも連携し署名活動、講演会を行う他、今後も道議会でも百条委員会の設置を求めていく。追求の手は緩めない。正義を取り戻す闘いだ」と述べた。
激励に駆けつけた民主党北海道の沖田幹事長も道警問題にふれ、「道議会最終日の今日、百条委員会の設置については否決された。道民の会、道民と連携し今後も引き続き追求していきたい」と決意を述べるとともに、「道政奪還の目標を定めた。道議会でも単独過半数をめざす。各地域で道政奪還に向け力を合わせてほしい」と呼びかけた。
この地方委員会では衆議院第11区の候補予定者の推薦が確認され、候補予定者の石川知裕さんは「連合の皆さんの力を背に政
権交替に向け全力でがんばる」と力強く決意を語った。
また、昨年11月に解散となった炭労の関係者で6月17日に結成された炭労離職者対策会議の連合北海道加盟も承認され、田中良一代表が「高齢者が多いが、連合の皆さんの足手まどいにならないよう一緒に活動していきたい」と抱負を述べた。
なお、第1号議案の「2005春季生活闘争の中間総括」、第2号議案の「真・開拓時代/北海道の創造と展望」、第5号議案の「組織財政特別委員会第6次答申の中間報告」については、いずれも10月27、28日に開催予定の第18回定期大会で最終的なものが正式提案される予定。
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