2005.06.29


道警不正経理の真相解明を求める緊急街頭演説会を開催 
 幕引きは許さない!「再調査と百条委の設置を求める!」

 
7月1日の第2回定例道議会の最終日をむかえる中、連合北海道、民主党北海道、「道警不正問題を徹底解明し、信頼を回復求める道民の会(道民の会)」は6月29日正午から道庁北門前で、緊急街頭演説会を行った。
 街頭演説会は連合組合員、道庁への来訪者、市民など300名が見守るなか行われ、道民の会の市川代表委員、連合北海道の峯後事務局長、道議会民主党道民連合議員会の沢岡幹事長が次々とマイクを握り、「再調査を」、「百条委員会の設置を」と訴えた。
道民の会代表委員の市川弁護士は「 怒りをもって訴えたい。6月3日は北海道にとって最悪の日となった。知事は、道警不正問題をめぐる確認監査報告を受けて、『やることはすべてやった』としてこの問題の幕引きを宣言した。しかし、確認監査は4項目の調査で4億円の使途不明金が出た。税金の4億円が使途不明金であり、品目は他にもたくさんある。他の項目も真っ黒ではないかと思う」と指摘、「道議会も何もせず、知事も何もしない、調査もしない、クレームもつけない。これは、北海道の民主主義の問題である。浅野宮城県知事の毅然たる対応を見習うべきだ。知事は道民を裏切り、『道警のためにやることはやった』のである。我々は、これからも不正のヤミを暴くために頑張り続ける」と訴えた。
 引き続き峯後連合北海道事務局長は、「道議会の最終日をひかえ、道警問題の幕引きは許せない。この問題を放置することは、警察組織の再生がされず社会秩序と社会正義はどうなっていくのか、大変不安だ」と述べた上で、「一つは、道警が自浄能力を発揮すべきだったが出来なかった。二つは、知事の姿勢を問うべきだ。『やるべきことはやった』と言っているが、宮城県の浅野知事の姿勢を学ぶべきだ。司直の手が及ばない中で道議会に特別委員会を設置を呼びかけるべきだ。厳しい道予算のなかで福祉・教育費等のカットが強行されるなかで、不正使用は許されない。三つは、与党議員は、特別委員会設置について『確認監査の域を出ない』として設置もせずに、道民の負託を受けた自らの議員としての任務を放棄している。四つは、現場警察官が一番怒っているだろう。道民から批判・抗議を受けており、警察行政が再生されないと本当の解決にならない。そのためには真相を解明する道しかない」と強調した。
最後にマイクを握った、道議会民主党道民連合議員会の沢岡幹事長は、「道議会は6月14日から質疑をしてきた。知事は、確認監査を受けて『すべて終わった』との繰り返しである。知事は道民の意思からかけ離れた判断をしたのである。4億円にのぼる使途不明金の検証に手をつけるべきだ」と求め、「昨日の予算特別委員会の道警問題の質疑のなかで、自民党は『監査委員が出ている会派から監査委員会報告に否定的な発言は問題だ』との問題発言が飛び出し、委員会は朝からストップ状態となっている」と議会の状況を報告、「知事そして与党の問題点を喚起し、道民世論を高める取り組みを強めていきたい」と決意を述べた。