2005.06.06


みどり豊かな国 イギリス ロンドンとスコットランドを訪問
 総選挙の視察報告 その3
自立から独立へ! 世界遺産の街エジンバラと工業都市グラスゴー

ニューカッスルの駅
 18日(第3日)は移動日。ロンドン・キングスクロス駅(ハリーポッターで有名な)から、特急列車でエジンバラに向けて出発した。車内はがらがらで、至極快適。車内販売をひやかしながら、4時間あまりの旅。車内で用意された(積み込んであった)幕の内弁当は“正統派”で実においしかった。
 午後3時頃、エジンバラに到着。エジンバラ駅は谷間にあり、その駅頭にバスの出迎えを受け、乗り込んで谷間をでたとたん、そこには世界遺産エジンバラの新旧市街がエジンバラ旧市街 世界遺産そびえ立っていた。参加者一同から「お〜」との声。この日は移動のみ。ホテルで荷を下ろし、それぞれなれてきた“単語英語”を駆使して、街頭に。

 第4日(19日)は朝からバスでグラスゴーに向かった。グラスゴーは人口ではスコットランド一番の都市。エジンバラからグラスゴーのセントラル・ベルト地帯に人口の80%がいる。そして、この地帯は、いまITなどの集積工業地帯となっており、向かう高速道路の両側に様々な工場があった。このベルト工業地帯を技術的に支えているのが、グラスゴー大学で、物理・工学が充実しているとのこと。大学からは蒸気機関の発明者J・ワットなどがでている。
 
ストラスクライド大学でリンゼイ先生と懇談 グラスゴーでは、ストラスクライド大学のI・リンゼイ講師にスコットランドの自立・分権についてお話を伺った。リンゼイさんは2000年に札幌に来られて、北大で講演されているが、もともと「スコットランド憲政会議」の活動家で、いまはLAB政権の支持者である。
 リンゼイさんからは「スコットランド政府と議会は多くの仕事をしているが、全国的に格差が生まれてはいけない分野はウエストミンスター議会(英国国会のこと)にゆだねている。例えば、失業保険などだ。外交では、EUと直接つながっているし、独自の軍隊もいる。」「収入はウグラスゴー大学エストミンスター(
英国政府のこと)からの一括交付金が8割だが、使途は全てスコットランド議会が決定する。独自政策として、大学や介護の無料化を実現している」「人口が減少しているスコットランドは移民を歓迎しているが、ウエストミンスターは拒んでいる。」「北海道の自立には二つ助言がある。一つは地域アイデンティティを持つこと。二つには道民の生活を優先する政府をつくること」など、運動家としても貴重な助言をいただいた。リンゼイ先生とは、和食の昼食も一緒にしていただき、お別れした。
 その後、グラスゴー市内で、グラスゴー大学や教会を見学して帰途についた。