午後からは、ロンドン大学経済・政治学校(LSE London school of Economics and Politiical Science)
バーカー教授は、「LAB政権が67の差で勝ったことは大変な勝利だ。政策に一貫性があることが大きいだろう。しかし昔の階級闘争をしていた頃に比べてアイデンティティ(主体性)が薄れたことは欠点といえる。」「保守党は“自分は何か”より“何に反対するか”ばかりが目について、有権者には信頼がおけないと写ったようだ。」「T・ブレア党首(首相)は、自分のやりたいことを明確に持っている。それは自由が平等に与えられる社会をつくることで、政策の柱はそれを源泉としている。」「後継者と目されているG・ブラウン蔵相は資本主義さえも実用的観点から見る人で、平等と貧困対策を重点にしている。ただその交替の時期は今はまだわからない。」などと、私たちの視察が総選挙後すぐで、これからのことはまだ何もわかっていないと、早すぎたことをユーモアを交えて語られた。
山口教授はこれまで一緒に行動してくださったが、LSEを最後に、6月初旬までの調査研究活動に戻られた。