2005.05.16


組織化のエキスパートを養成
ユニオンスクールが開講


 連合北海道は組織拡大のオルガナイザー育成を目的としたユニオンスクールを5月13日、札幌市で開校式させた。
開校式では17産別・1地協からの受講生30名を前に、連合北海道渡部会長が「連合の重点課題は雇用と組織拡大。組織拡大は運動の生命線。労働組合の組織率が10数%では勤労者のセーフティネットとは言い難い。存在感を示すには30%以上の組織率が必要。ここで学んだことを組織に持ち帰って広めてほしい」と激励した。
当日は早速第1回目の講義が行われ、連合組織拡大センター中央アドバイザーの大星輝明さんから、UIゼンセン同盟の全国オルグとして活動してきた経験を元に「組織拡大活動の進め方」について、またUIゼンセン同盟北海道支部長の森澄男さんからは「オルガナイザーの心得と取り組み方」についてそれぞれ勉強した。
 大星さんは「正義感を持つ、問題意識を持つ、手がかりをみつける」と組織化にあたっての心構えを話し、「組織化の技術を磨くことが組織化につながる」と体験の積み重ねが大事だと述べた。
 一方、森さんからは「相手の話からヒントをもらう、宿題をもらう、知らないことは言わない」などをはじめとするオルグのさまざまな注意点を伝授いただいた。
ユニオンスクールは7月11日までの2ヶ月間に6回の講義を予定し、北海道大学大学院の道幸教授から労働法の入門から労働条件の変更、賃金と労働時間などについて学習し、労働組合作りに関わる基礎知識と実践教育を行う。連合北海道では秋にも2回目のユニオンスクールを開校する予定。