2005.05.16


男女雇用機会均等法集会
「仕事も共働、育児も共同」

 
連合北海道男女平等参画推進委員会主催の「2005年男女雇用機会均等法集会〜仕事も共働、育児も共同!〜」が5月14日、札幌市で開催され、全道各地から250名が参加した。
 講師として落語家の桂文也さんを迎え「桂文也のジェンダーブレイク〜笑って・感じて・気付いて・変わる〜」と題し、家庭や社会の中に潜む男女差別の問題を「ジェンダー落語」を交えながらわかりやすくお話いただいた。
 桂さんは、人間が生まれ育っていくプロセスの中で、多くの場合は家庭の中で男としての父親の役割、女としての母親の役割があり、そんな夫婦のあり方を子どもたちが見聞きし、身に付け、すり込まれて本人が気づかないうちに滞在的に男というものはこうあるべき、女というのはこうあるべきもの、そうした固定的で後天的な男女の役割分担、本来人間がもつ意志や能力や個性とは一切関わりなく性別のみによって押し付けられた役割、この間違ったジェンダー意識をなくしていくことが男女共同参画社会を実現させる最も必要不可欠な問題とし、自分自身がどう気づき、自分がどう変わろうとする意識をもつかが大切だと述べた。
 参加者からはジェンダーフリーバッシングの問題や、講師がジェンダーフリーにめざめたきっかけはなんだったのか質問がだされ、バックラッシュ(揺り戻し)の動きもある現状や自分の生まれ育った環境や人権などの社会問題に自分なりの考えをもっていたことがきっかけとなったと話された。
 その後、佐藤連合北海道男女平等参画参画推進委員会事務局長より第4回の男女平等参画アンケート調査報告の中間まとめや男女雇用機会均等法の改正について、経過、6月の男女平等月間の取り組みについて報告や提起があった他、自治労(上出洋美さん)・北教組(八島はるみさん)・サービス流通連合(松坂武敏さん)からそれぞれ職場の実態報告がされ、北海道ウイメンズ・ユニオンからはセクシュアル・ハラスメントの防止・被害者救済制度の確立に向けて報告があった。
 最後に地協や地区単位でお互いの認識を共有できる場を多く持つことの大切さやこの集会に集まっただけでは何も始まらない、連合においてもアンケートの結果をふまえ、実効があがる計画をたてる努力をしていくとし、均等待遇の実現に向けて集会に参加した一人ひとりが自分自身の問題として受け止め職場・地域から取り組んでいくことの集会アピールを確認した。