2005.05.10


第76回全道メーデー 各地で25万人が参加

 連合北海道は5月1日、第76回全道メーデーを札幌市大通公園西8丁目広場で開催。あいにくの雨模様の中、400団体・約1万3千が参加し、労働者の祭典を祝った。また、道内では4月29日から5月1日にかけて210地域で開催され、25万人が参加した。
 札幌市で開催された全道メーデーでは渡部大会長(連合北海道会長)が「小泉政治は急ぐ必要のない郵政民営化法案の成立にこだわり、深刻な雇用問題についてはほとんど念頭にない」、道政についても「政策なきセレモニー型道政が展開されており、雇用対策に積極的な手だてを講じようとする姿勢が見えない」と述べ、労働者が置き去りにされている政治・行政の実態を強調した。また、憲法論議が高まりつつある状況を受け、「勤労道民の求めるのは、不戦の理想を高く掲げ、戦火を交えることを極限まで抑制することによって世界平和の新たな構造をつくることに貢献する憲法だ」と今回メーデーの意義を述べた。
 来賓として出席した上田札幌市長も「みんなで考えなければならない。60年守り続けてきた憲法を変える必要性はない。この点に労働者の力をあわせてほしい」、道内選出民主党国会議員を代表し横路衆議院議員は「歴史は忘れることはできない。憲法9条を守らなければならない」と、憲法問題にふれ、あいさつした。
 この他、麻田北海道副知事、小川勝也民主党北海道副代表からもあいさつをいただいた。また、7月に行われる北広島市長選挙に出馬予定の木本由孝さんも出席し、「市民本位の市政をめざし情熱と行動力でがんばる」と力強く決意を述べた。
 この後、メーデー宣言と「雇用の安定・創出と格差是正・均等待遇の実現を求める決議」、「定率減税の縮小・廃止の撤回を求める決議」、「戦後60年 平和行動のための決議」を採択し、参加者は3コースにわかれて「不払い残業撲滅!不安だけの小泉政権打倒!」シュプレヒコールしながら市内をパレードした。
 一方、式典に先立ち行われたアトラクションでは仮装コンクールの表彰やお楽しみ抽選会が行われ、当選番号が読み上げられるたびにため息と歓声があがっていた。ディズニーランドを射止めたのは、全開発の女性と中小労連の男性。