2005.04.04


「破綻状態の財政、こんな日本に誰がした!」
退職者連合第6回時局講演会で日本の財政を学習

 北海道高齢者・退職者団体連合が2月中旬から開催してきた時局講演会の第6回目が4月22日に開かれた。講演会には約150名が出席し、民主党ネクスト経済財政・金融担当大臣の峰崎参議院議員から「日本の財政」について学習した。
 峰崎参議院議員は現在の日本の財政について、「税収は5割、借金に依存している不健全財政。実質上、破綻状態にある」と分析し、その要因に「役に立つかどうかわからないまま進められた公共事業の拡大」、「橋本内閣の下での財政構造改革の失敗」、そして「少子高齢化の進展により社会保障関係費の増大」等があるとし、「若年層をめぐる雇用構造の劣化はこの国の将来を支える人材を劣化させている。社会保障財源の多くを次世代・現役世代の拠出に求める仕組みになっており、このままでは深刻な事態に立ち至る」と述べた。また、少子化対策について「スウェーデンでは子どもが8歳になるまで、父親60日、母親60日、どちらがとっても良い日数360日の計480日の育児休業が取得でき、そのうち390日まで賃金の80%保証」とスウェーデンの例を説明。日本の少子化対策の遅れを指摘し、持論としながらも「移民を入れなければならない時がくるのではないか」と述べた。
 このような現状と要因を説明した後、峰崎参議は@不要不急の支出を削減する、A国民の税負担、B予算編成システムの改革、C地方分権の推進など8点にわたって財政改革のポイントを説明した。
最後となる第7回は5月14日(土)13時から「さっぽろテレビ搭2F会議室」で、小林千代美衆議院議員を講師に「平和・軍縮・核兵器廃絶」の講演が開かれる。