2005.04.20
食・みどり・水を守る道民の会 総会と講演会を開催
「食・みどり・水を守る道民の会」の2005年度総会が、4月20日、札幌市・センチュリーロイヤルホテルにおいて開催され、連合北海道、構成産別、農民連盟など約80名が参加した。
総会に先立ち、東修二氏(北海道農政部道産食品安全室長)を講師に、「食の安全確保と北海道農業の発展に向けて」とのテーマで、講演会が開催された。
講演会で、東氏は、北海道農業をめぐる情勢について述べ、今年4月1日に施行された「食の安全・安心条例」が、@消費者に軸足をおいた農政の具体的実践、A道民の健康に貢献できる農業の確立、B国民から信頼される北海道農業の確立などを目指して施行されたこと。そして、「厳しい状況下にある北海道農業が生き残るためには、@持続型農業と農業の多面的機能の重視といったEU型農業政策への転換、A地域社会へ果たす農業の役割の再認識、B国内農業保護に対する国民的コンセンサスの形成などに、積極的に取り組んでいく必要がある」と述べた。
引き続き行われた2005年度総会では、2004年度の活動報告・決算報告を承認するとともに、@食料・農業、A森林・林業・林産業、B漁業・水産業、C水・環境を柱とする2005年度活動方針を決定した。
また、役員の改選で、新たに会長に選任された、連合北海道の松本容司副会長(JPU)は、「北海道において、食・みどり・水に関する課題は、本道の経済・雇用・生活に直結する重要な課題であることを、改めて再認識した。今後、道民の会の活動がさらに充実・強化されるよう、会員組織とともに積極的に取り組んでいきたい、との決意を表明した。