2005.04.08

北海道ろうきん 全道推進会議を開催 
04年は目標未達 05年の運動に全力を

 北海道労働金庫05年第1回全道推進会議が、7日午後開催され、05年経営基本計画と推進会議の活動方針が決定された。
 冒頭あいさつに立った工藤 寛議長(労福協副理事長)は、3月16日に急逝された北海道労福協笠井正行会長(前連合北海道会長)を悔やみ、全員の黙祷を求めた。
 その後、開会のあいさつとして、04年度が轟ローンの不振により目標が未達となったことを重視し、女性分野への積極的なアプローチなど新たな運動展開によって05年度はこの未達を取り返す運動を呼びかけた。
 次に、船水博ろうきん理事長は、事業実績が預金・融資ともに計画未達となったことを深く反省し、「安全・安心・健全」なろうきんをつくるため、“預貸併進”の攻撃的営業姿勢に取り組むことと、3年間の中期戦略を確立することを表明した。
 その後、報告事項として、05年経営基本方針が渡部勝幸専務から報告され、当期利益は十数億あるものの、その大部分は貸し倒れ引き当ての収益計上であることや、自己資本比率は8.4%弱となるが、これは、労金連合会からの資本借り入れの結果であることなどの総括の上に立ち、05年度は団塊世代の大量退職への対応や、労金メイン化の拡大をめざしていくこと。多重債務対応やカード偽造問題など、福祉金融機関としての責務と信頼される金融機関の確立に努めることなどが提起された。
 推進会議の総括と方針では、給与振り込み・公共料金振り替えなどのメイン化が新たな融資などに結びつくことから、“ろうきんメインバンク化”を一層進めるとともに、轟・教育・リフォームなどの無担保ローンの利用促進、「推進サポート制度」の開始などについて提案され、了承された。
 政府金融庁は、都市銀行の“サラ金並みでたらめ個人融資”を野放しにしている一方で、“ろうきんバッシング”を続けている。労働者の銀行ろうきんの健全経営は、勤労者の生活安定に欠かせない。連合北海道も全力でろうきん運動に取り組む。