2005.03.11

規制緩和に立ち向かい、今春闘を力一杯闘う
交通・運輸産別が春闘勝利・政策実現集会


 春季生活闘争の本番を迎え、各構成組織で総決起集会が開かれているが、交通・運輸の産別で構成している北海道交運労協は3月10日、札幌市で「2005春闘勝利・交通運輸政策実現集会」を開いた。
 集会に参加した約200名の組合員を前に、鳥海議長(運輸労連)は「連合の方針の他に、交通・運輸の政策実現を加え、この春季生活闘争を闘う。ネバリ強く、継続した取り組みとなるが、交運労協に結集する組合員の力をあわせ闘おう」と呼びかけた。
 今日的情勢と課題について藤川事務局長(私鉄総連)が報告、提起した後、各部会から取り組みと決意がそれぞれ表明された。

 鉄軌道部会からは「2年後にJR誕生20年を迎える。8項目の政策要求を関係機関へ提出している。ネバリ強く訴えていきたい」、物流部会からは「規制緩和で運賃のダンピングが労働者に転嫁されている。30項目の改善要請を行っているが、行政の理解が少しずつ得られている。今春闘を力一杯闘いたい」、産別最賃の新設に取り組んでいるハイタク部会からは「一歩一歩前進している。規制緩和以降、汗水流して手取り15万の3年間だった。組合員の負託に応えるためにも頑張る」、バス部会からは「コスト削減が蔓延している。環境にやさしい公共交通機関として積極的に闘う」、航空・観光部門からは「賃金抑制、手当の削減が続いているが、アジアとの関係強化で北海道の観光産業の将来性はある。今後も頑張っていきたい」、港湾部門からは、港湾関連の規制緩和法案が開会中の国会に提出されていることにちなみ「来年の春には施行予定。これまでの規制緩和は労働者には生活苦しか生じさせていないことは実証済み。05春闘は行動あるのみ」とそれぞれ闘う決意を述べた。
 最後に、春闘の闘いの炎を大きくし、力一杯闘おうと団結ガンバローを三唱し気勢を上げた。
 2005春季生活闘争は、3月16日からの先行組合の回答、そして22日から26日には地場中小組合の集中回答が予定されており、いよいよ本番を迎える。