イラクでの香田さん殺害は断じて許せない!
自衛隊はイラクから即時撤退せよ!
武装グル−プに身柄が拘束されていた香田証生さんは、イラク・バグダット市内で遺体で発見された。最悪の結末であり、非常に痛ましく心痛に耐えない。ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に対し心よりお悔やみを申し上げる。このような卑劣極まる犯行は断じて許せない。残虐な犯人グループに激しい憤りを感じる。
小泉首相は、香田さんの身柄拘束の一報がもたらされた早々に、「自衛隊は撤退させない」と表明し、「解放に万全を期す」とものべたが、首相の言葉は交渉の余地を自らなくしてしまったといえる。
10月28日の東京新聞は、今年4月の日本人拘束事件に関して武装グループと交渉したイラク・イスラム聖職者協会幹部の「小泉首相の態度は、『早く、首を切れ』と言っているようなもの」との批判を報じている。
また、今回の事件でも情報が入り乱れ、政府は、米軍の情報に振り回され、自ら情報収集能力・交渉能力が整っていないことを露呈した。
イラクの治安は回復するどころか、悪化の一途をたどっている。昨年3月からだけでも10万人を超える人々が殺害されたことが米国の大学研究者の調査で明らかになった。
サマワでは4月に2回、8月に4回、迫撃砲弾が自衛隊の宿営地近くに着弾した。先月22日には、初めてロケット弾が宿営地内に着弾し、本日11月1日に宿営地内でロケット弾が爆破したとの報道がある。
連合北海道は、当初から大義なきイラク戦争及びイラクへの自衛隊派遣に反対してきた。イラク特別措置法によるイラクへの自衛隊派遣は12月14日に期限を迎えるが、自衛隊のイラクからの即時撤退の取り組みをさらに強めていく。
さらに民主党北海道に対し、イラクの現実を直視して新たな国際協調体制の確立を求めるとともに、「自衛隊派遣の延長を行わせないよう」国会内外での強力な取り組みを展開するよう要請(別紙)するものである。
2004年11月1日
日本労働組合総連合会北海道連合会
会 長 渡部 俊弘