2004・10・21 bP3 組織・中小労対部

ハイ・タク最賃新設を求めて
石狩地域総決起集会を開催

 10月20日、ホテルユニオンにおいて『ハイ・タク最賃新設を求める石狩地域総決起集会』が開催され、全自交、交通労連の組合員や各産別から200名余りが参加した。
 現在、ハイ・タク労働者は、2002年2月のタクシー規制緩和による増車や新規参入、長引く不況による利用者減により運送収入が低迷し、賃金・労働条件が悪化している。ハイ・タク最賃は、タクシー運転者の賃金を底支えすることを目的に、法律によって設定するもの。今年は、6年越しの取り組みの成果が実り、道内24,000人のタクシー運転者のうち11,000人余りの合意を獲得し、新設を申請するための要件を満たした。
 そして、10月22日に開催される北海道最低賃金審議会において、いよいよハイ・タク最賃の新設に関する調査・審議が諮問されることとなり、この日の集会は審議会を控えて、新設に向けた決意を全体で確認し、気運を盛り上げていこうと開催された。

 主催者を代表して連合北海道の渡部会長は、@ハイ・タク最賃の新設は経営者と対決するものではなく、経営の安定に資するものである。A昨年の広島県に続き、全国で2件目となる北海道の申請にとどまらず、今後、他の都府県でも声を上げる必要がある。B2005春季生活闘争では、企業内最賃協定を締結することにより、ハイ・タク最賃新設の足がかりをつくることが重要と述べたうえで、道民の幅広い共感を得る取り組みを展開し、労使が共益的立場に立ち、何としてもハイ・タク最賃新設を結実させようと挨拶した。
 続いて、北海道ハイ・タク最賃協議会の三上事務局次長から情勢報告があり、道内のタクシーの供給過剰状態に規制緩和が拍車をかけ、ドライバーの労働条件の不利益変更や事故が相次いでいる。利用者が求めているのは安全・良質なタクシーであり、そのためにもハイ・タク最賃の設定は必要とした。
 次に、全自交の篠原副委員長と交通労連ハイタク部会の嘉藤部会長から、それぞれ決意表明が行われ、これ以上の労働環境の悪化と生活破壊を食い止めるため、ハイ・タク最賃新設に全力をあげることを力強く表明した。
 最後に、ハイ・タク最賃新設を求める集会アピールを採択し、団結ガンバを三唱して閉会した。