連合北海道地域ユニオン第2回定期大会開催 未組織労働者の結集を目指して

「連合北海道地域ユニオン」総会が、9月28日、札幌市・定山渓において、役員・代議員あわせて約40名が出席して開催されました。
 大会では、2001年度の活動方針、98年の結成大会以降の活動経過などを承認・決定するとともに、田中宏佳連合北海道副事務局長を委員長とする新役員体制を決定しました。最後に、組織の拡大を目指し、未組織労働者の声に十分に応えるべく、活発な活動を展開していくことを誓い合い、盛会のうちに大会を終了しました。
 冒頭、挨拶に立った田中委員長(連合北海道副事務局長)は、「1998年10月に、産別加盟という連合の加盟形態ではくくれない組織、そして未組織労働者の受け皿として、連合北海道地域ユニオンが結成された。この間、労働者を取り巻く厳しい環境を反映して、連合北海道の??相談ダイヤル?≠ノ寄せられる未組織労働者の数は確実に増えてきている。しかし、現状の地域ユニオンの活動は、連合北海道の日常業務の中で活動している実態にあり、今後は未組織労働者の期待にこたえうる、目に見える独自の取り組みの確立を目指して、活動していく必要がある」と述べました。
 大会では、活動経過が承認されたのに続き、?@親睦・交流活動の取り組み、?A組織拡大の取り組み、?B雇用確保・労働条件向上の取り組み、?C労働者自主福祉運動への参加−の4点を柱とする2001年度活動方針が提案され、満場一致で承認・決定されました。
 役員改選では別掲の役員が選出され、最後に大会宣言を採択し、閉会しました。
【2001年度役員体制】
執行委員長  田中 宏佳(連合北海道)
副執行委員長  新野 勝昭(石狩地域ユニオン)
   〃     渡部正一郎(渡島地域ユニオン)
書記長  桜田 憲治(連合北海道)
書記次長  山本  功(札幌地区ユニオン)
執行委員  桧山、留萌、宗谷、十勝、胆振、釧路、根室、網走の地区ユニオンから各1名
会計監査  後志、空知地区ユニオンから各1名
2000年度地域別最低賃金
周知徹底全国一斉キャンペーンの実施

 本年度の北海道地域別最低賃金は厳しい経済環境の中、労働側委員のねばり強い奮闘により、当初の使用者側の凍結論をうち破り、時間額633円、日額5,060円で決定しました。
 しかし、労働基準監督署の調査で、監督実施事業所のうち最賃額を知らない企業が61.5%、最賃額が適用されること自体知らない企業が12.1%もあることがわかりました。
 このような実態を踏まえ、連合では最低賃金の周知徹底のため、全国一斉のキャンペーンを実施し、連合北海道でも9月29日の札幌市における街宣・ビラまき活動をはじめ、全道の地協所在地においてキャンペーン活動を行いました。

第9回日ロ極東会議がサハリン州で開催
16年の歴史に幕 新たな交流へ

 「日ロ極東シベリア・北海道各界代表者会議」は、かつて「日ソ極東会議」として1984年に出発し、北海道と旧ソ連極東各州との経済・文化交流と友好関係の拡大に大きな役割を果たしてきました。
 特に第1回のハバロフスク会議は、冷戦のまっただ中で、閉ざされた鉄のカーテンの向こう側に、初めて一般の目が届いたという意味で、大きな感動と成果を上げてきました。それは「同じ人間」の社会と、政治体制の壁をあらためて認識させたことでもありました。
 会議は2年ごとにロシア(ハバロフスク・イルクーツク・ウラジオストク・ユージノサハリンスク)と北海道(札幌)で交互に開催し、今年は第9回をむかえ、8月28日〜30日の3日間、ロシア連邦サハリン州ユージノサハリンスク市チェーホフ劇場で開催されました。
 連合北海道は、団長に笠井正行 連合北海道会長、副団長に根本良作 連合本部組織行動局長、事務局長に松浦俊一 連合北海道広報道民運動部長を役員として、産別・地協・労働福祉団体から19名が勤労委員会に参加しました。
 ファルフトジーノフ サハリン州知事、堀 北海道知事が出席して始まった会議では、最終日の総括文書の中で「日ロの創造的パートナーシップの確立」をうたうとともに、「自らに課せられた歴史的な使命を終えた」として、歴史ある極東会議の収束を宣言しました。
 この会議は、「森・プーチン会談」の直前に開催され、少なからず影響を与え、また与えられたものと言えます。
 冷戦前と後で劇的に変化した両国関係の中で、いまだ未解決の領土問題に、新たな道筋をつけるため、「重層的な交流の進展」の視点で、プーチン・ロシアとの緻密なつきあいが始まったといえないでしょうか。

北海道・サハリン労組定期交流を実施

 9月18日から22日の日程で、サハリン州労働組合連合のアゲーエフ副議長を団長とする一行7名が札幌と函館を訪れました。
 19日に連合北海道に来た一行は、笠井会長・船水事務局長など常駐執行部の歓迎を受けたあと懇談し、お互いに景気回復の兆しが感じられる状況の中で、労働問題が頻発していることなどから、連携を一層つよめることや、未解決問題(領土問題)の平和的解決に努力することなどを話し合いました。
 一行は、札幌医大、北海道電力などの施設見学や労組交流、小樽・函館観光などハードなスケジュールを元気にこなし、帰国しました。
 来年は、連合北海道の代表がサハリンを訪問する予定です。

自動車税軽減措置廃止反対
対道交渉で、当初案から一定の前進を引き出す

 道が本年の第3回定例道議会に提案を予定している自動車税軽減措置の廃止について、連合北海道では、この措置の廃止は未だ好転の兆しが見えない道内経済を直撃し、道民生活にも多大の悪影響を与えるものとして反対の立場をとってきました。
 7月31日には、関係産別で構成する対策委員会を設置し、8月1日に道の株丹総務部長と道議会の各会派、8月19日には道の真田副知事に対し、「実施するにしても、道案の大幅な修正が必要」との申し入れを行いました。
 その後、道の当初案に比べ1年先送りされ激変緩和、周知期間が設けられるなど一定の前進が見られたため、連合北海道は、9月8日に対策委員会を開催し、「連合北海道の考え方」を施策に反映させていくことを前提に、平成14年4月1日から実施する道案を概ね了承することとしました。
【連合北海道の考え方】
1. 積雪に係わる軽減措置を廃止するのであるから、凍結路面対策を含め積雪が原 因となる交通障害・支障が発生しないよう、特に、公共交通で重要な役割を果たしているバス会社の支援を含め、万全の対策を行うこと。
2. 本道の自動車ユーザーは、スタッドレスタイヤを始めに冬期装備での負担を抱え ていることを考慮した、本道独自の自動車税のあり方について検討を行うこと。
 また、国においては、複雑な形態となっている自動車関係諸税の見直しが進められているが、道においても課税自主権との関係において自動車関係諸税のあり方を論議し、簡素化や軽減・廃止等を国に求めていくこと。

 2000高齢者保健・福祉フォーラム
??人生匠の集い?♀J催
ゆたかで健康な老後を目指して

 「2000高齢者保健・福祉フォーラム〜??人生匠の集い?=vが、9月11日に札幌市・かでる2.7において、退職者連合を中心に520名の参加のもと、開催されました。
 フォーラムでは、札幌緑愛病院保健婦の渡辺由紀子さんから「健やかな高齢社会のために〜精神の老化を防ぐポイント」と題する講演があり、??ゆたかで健康な老後を送るためには、精神の老化をいかに防ぐかが重要?≠ニの話がありました。
 その後、連合北海道各組織から提供された景品による抽選会が行われ、大いに盛り上がりを見せました。