7月7日から9日間の3日間、「障害者にやさしい北海道検証の旅」を“道立森少年自然の家「ネイパル森」”で80名が参加のもと行いました。地元自治体である森町ならびに渡島地協の全面的な協力を得て、無事に全日程を終了することができました。
1992年からレジャーサービス連合によって行われてきたこのツアーは、ボランティア活動の輪をさらに広げるため、一昨年からは連絡北海道の主催行事として産別にも呼びかけて開催されてきています。
ツアーには、車椅子利用者を中心とする障害者とその家族24名が参加し、介助者として連絡北海道事務局、レジャーサービス連合をはじめ自治労・北教組・電力総連・情報労連・JR総連・全開発の各産別及び渡島地協・札幌地区連合から、そしてDPI事務局・学生ボランティア6名が加わりました。 札幌からは、リフトバス(エクセルバス)、マイクロバス、リフトワゴンの各車両を利用し、宿泊地である森町の「ネイパル森」へと向かいました。
現地へは、予定時間の13時から1時間遅れの14時に最終組が到着し、遅い昼食を急いで済ませた後、早速、現地での第1日目の研修が始まりました。
冒頭のオリエンテーションでは、まず実行委員長である連合北海道田中副事務局長から主催者を代表して、この「検証の旅」の意義と連合北海道として今後のボランティア活動の取り組みへの抱負が述べられ、続いて、「車椅子障害者の介助方法」についてDPI世界大会札幌組織委員会の西村事務局長から説明があり、各ボランティア参加者が介助方法を実際に体験しました。
オリエンテーションに続いて、「札幌盲導犬協会視覚障害者仲間の会」佐藤会長から、「中途失明者における社会参加」と題する講演があり、視覚障害者の実状といま社会に求められていることについて当事者としての生の声を聞き、車椅子利用以外の障害者についても視野を広げることができました。
その後、「ネイパル森」に隣接する「ちゃっぷ林館」で入浴し、18時からは同館で交流夕食会を行い、その中で競馬ゲーム・カラオケ大会などにより、親睦を深めることが出来ました。
2日目の8日は、9時からアクションプログラムとして、パークゴルフ、七宝焼き、大沼ミニツアーが行われ、参加者はそれぞれ希望するコースに参加しました。
11時30分からの昼食では、共催産別のレ・サ連合ならではの企画「どっちの料理ショー」を行い、レ・サ連合組合員で本職の料理人である川筋一司さん(南代表・・・ローストビーフ)と木下万栄さん(北代表・・・ちゃんちゃん焼き)の両名がその腕を競い合いました。
昼食後、函館に移動し、あいにくの雨の中ですがベイエリアを中心に函館市内視察を行い、「検証の旅」の主目的である市内の観光施設のバリアフリー化などの検証を行いました。17時からは、レ・サ連合の傘下組合である函館国際ホテルにおいて、函館市史編纂室の紺野室長から「箱館の誕生から箱館開港」と題する講演が行われ、18時からは同会場において夕食交流会が行われました。地元から渡島地協、DPI世界大会函館準備会の代表者からそれぞれ歓迎の挨拶があり、同ホテルの労組谷口委員長からホテル利用のお礼と歓迎の挨拶がありました。料理内容も本格的なフルコースで、参加者全員大いにその味を堪能しました。その後、前日のカラオケ大会、当日の七宝焼き、どっちの料理ショーのそれぞれの表彰を行い、大いに会場がわきました。
最終日の9日は、午前中、アクション・プログラムとしてパークゴルフ、バードウォッチング、大沼ミニツアーなどを行い、昼食後、「ネイパル森」を出発、午後6時に全員無事、札幌に到着しました。なお、前回までのツアーがかなりハードなスケジュールであったため、今回は時間的な余裕を持たせつつもバラエティーに富んだ内容づくりに努力した結果、障害者はとその家族に大いに好評を博しました。一方、介助者として参加した組合員にとっても、このツアーは、日頃は障害者と接する機会が少ない中で、障害者とマンツーマンで車椅子を押したり、入浴・食事の介助を行うなど、貴重な体験となりました。
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連絡北海道は、7月25日、札幌市・北海道教育会館において、第21回地方委員会を開催し、昨年の第11回定期大会以降の活動の総括を行うとともに、第12回年次大会に向けた諸活動の取り組みについて協議決定しました。
地方委員会ではまず、第1号「2000春季生活闘争の中間まとめ」、第2号「第42回衆議院議員選挙闘争の若干のまとめ」の2本の議案について提案・承認され、今後さらに精査し今秋の第12回年次大会に議案として提出することとしました。
続いて、第3号「幌延深地層研究所(仮称)計画に関する見解と対応方針」、第4号(1)「一般会計中間報告・会計監査報告」、第4号(2)「北海道南西沖地震被災者児童生徒支援事業決算報告・処分」などの議案をそれぞれ提案し、承認を受けました。
また、役員の欠員補充が行われ、副会長に吉村喜明氏(北教組/委員長)、会計監査には古川義雄氏(交通労連/財政部長)をそれぞれ選出しました。
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安全センター「5カ年計画」検討委員会答申
連合北海道は、連合本部の「中小職場の安全衛生向上5カ年プラン」の問題提起を受けて、99年8月、「北海道勤労者安全衛生センター」(安全センター)に対して、「北海道における中小職場の安全衛生改善5カ年計画」の検討を委嘱しました。
委託を受けた安全センターでは斎藤和雄北海道大学医学部名誉教授を座長とする検討委員会を設置して議論を重ね、この4月に答申書をまとめ、安全センターに報告しました。
この答申は、安全センター第4回総会(5/19)で報告されるとともに、2000年度第1回理事会(7/4)で確認し、7月5日、安全センターから連合北海道に報告されました。
内容は、現在の職場を取り巻く安全衛生の実態を踏まえ、「9つの運動目標 4つの統一課題」を基本に、2005年までの5カ年計画を推進していくとして、連合北海道加盟産別・単組と安全センターが一体となり、中小職場の安全衛生活動をステップアップさせる構想となっています。
連合北海道はこの度、安全センターから報告・提起された「北海道における中小職場の安全衛生改善5カ年計画」を、今後の労働安全衛生対策活動の柱と位置づけ、産別、単組、地域に至るまで共通認識を持ち、一体的な取り組みを進めていきます。
なお、具体的な取り組みについては、安全センターとの連携を図り、「連合北海道安全衛生対策委員会」で議論の上、実践・推進していきます。
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連合は2000年の平和運動として、21世紀を核のない平和な世紀にするため、1、平和の運動を次の世紀につなげていく2、ヒロシマ・ナガサキの心を広げていくことをねらいとし、8月3日〜9日を「ピースウィーク」として、集会や行進などの平和啓発の取り組みを全国で行いました。連合北海道は7月27日18時から旭川市のニュー北海ホテルにおいて、約100名が参加して「ヒロシマ・ナガサキ平和学習会」が開催されました。
学習会は、医学的立場からの原爆被害の解明と、核爆弾の使用が地球上の全ての動植物を壊滅させることとなり、私たちは今、何をなすべきかを伝えるビデオ「もし、この地球を愛するなら」の上映と、8歳で実際に広島で被爆した真田保氏(北海道被爆者団体協議会理事・私教協元役員)の講演が行われました。
真田氏は、8月6日の広島の悲鳴な状況を語るとともに、その後の被爆者への差別・イジメに苦しんだこと。そのために積極的に労働組合活動を行うまで出身地を隠していたこと。結婚・出産へのためらいと不安。現在も癌など病気への不安を抱えて生活していることなど、被爆者の悲しみが戦後・現在も続いていることを、実体験として生々しく講演しました。
学習会の最後に、松井春樹 上川地協副会長から「平和運動の重要性を再確認させられたと思う。ガイドライン法・盗聴法・国家国旗法の制定に始まり、教育基本法の改正へと、キナ臭い動きをする政府に歯止めをかけるために、我々の運動は極めて重要である。連合として第一回目のヒロシマ・ナガサキ平和学習会であり、これを契機とし、平和運動を強化しよう」との閉会挨拶がありました。
連合北海道では、各地協・地区連合から要請があれば、学習会などへの講師派遣や、ヒロシマ・ナガサキのパネル、原爆・沖縄に関する平和啓発のビデオ(アニメ映画を含む)の貸し出しを行っています。
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