2008.09.12
原油と物価高騰から道民生活・産業を守れ!
9.11危機突破1万人集会を開催


■オール北海道で危機突破の決意を確認
1万人集会
 連合北海道は9月11日、道生活協同組合連合会、(社)北海道消費者協会、(社)札幌消費者協会、道農民連盟、道商工連盟、労働者福祉協議会、高齢・退職者団体連合の8団体で構成する実行委員会の主催により、『道民生活、経済・産業危機突破1万人集会』を札幌の大通公園8丁目広場で開催した。会場には、文字通り1万人に迫る参加者が結集し、原油や物価の暴騰から道民生活と道内産業を守るため、オール北海道で総力を挙げることを確認しあった。
 集会は、道生協連の伊藤専務の司会で幕を開け、冒頭、実行委員会代表である柳連合北海道会長が主催者を代表して挨拶した。
 柳会長は、「本集会は原油や食料高騰による深刻な影響について、取りまとめた政策要求を行政や政治に訴え、解決と実現に向けた起点」と強調した。さらに、物価上昇の中で賃金や年金が上がらない一方、灯油代だけでも年間70,000円から88,000円に上る家計への負担増(生協連試算)で、冬が越せるのかという道民の不安をよそに、『あなたとは違うんです』といって放り出した現政権の責任は重く、許し難いと批判。そして、国民・道民の暮らしの安心・安全を担保するよう、政治・行政に求める行動を起こしていきたいとの決意を示した。
 続いて、来賓として駆けつけた高橋はるみ知事は、「思いは皆さんと一緒。補正予算でしっかり対策を打ちたい」とし、知事自ら原油・物価対策の先頭に立つ決意を示した。また政党関係の来賓として挨拶した民主党・小沢一郎代表は、自民党総裁選の5人の候補者について「いずれも安倍、福田内閣を支えてきた人たちばかり」とバッサリ。『国民の生活が第一』として民主党政権の実現を訴えた。このほか来賓には、横路衆議院副議長、新党大地の鈴木代表、社民党道連の山口副代表からご挨拶をいただき、それぞれに自公政権による国民軽視の無策ぶ1万人集会のデモ行進りを批判した。
 次いで、実行委員会を構成する団体から3名の報告と決意表明が行われた。道消費者協会の橋本会長からは、全道で集めた7万筆を超える署名をもって、灯油や物価高騰から生活を守るため道に抜本対策を求めていく取り組みが紹介された。道農民連盟の山田委員長は、7月から肥料価格が60%も値上がりするなど、深刻さを増す農業経営の窮状を報告。退職者連合の渡辺会長は、後期高齢者医療制度による冷酷な高齢者いじめを止めさせるためにも断固、政権交代が必要と訴えた。
 この後、消費者・生産者など広範な道民の声を政府にぶつけ、原油と物価高騰によって脅かされる暮らしの危機を突破していこうとする決議案が、商工連盟の井上専務から提案され割れんばかりの拍手で採択された。これを受け17日には道に対して、翌18日には内閣府などへの中央要請を行うことが報告された。
 集会の締めは、柳会長の音頭によるガンバロウ三唱。札幌の夜空に1万人の怒りの雄叫びが響き渡り、今こそ国民本位の政治を実現しようという参加者の思いが、一気に頂点に達した。引き続き集会参加者は2コースに分かれ、市民にアピールするデモ行進を行い気勢を上げた。


■地域でも運動のうねり

 道内各地域でも、原油・物価対策を求める動きが日増しに高まっている。連合の各地協は、地域の消費者や経済団体、農業関係団体などと共同で地域集会を開催。11日までに10地区・5,600人が参加した他、消費者協会の署名への協力活動や自治体要請などを精力的に展開中だ。


 以 上