2008.07.14
地域医療に対する高い関心、町民ら200名参加
−長万部町で「住民の集い」開催−
地域医療・長万部集会
 連合渡島地協は7月9日、長万部町において総務省の「公立病院改革ガイドライン」及び北海道の「自治体病院等広域化・連帯構想」に伴う、地域医療のあり方に関する『住民の集い』を開催した。
 厳しい病院財政状況、高い高齢化率、進む人口減少下で、このまま推移すれば「診療所」化も懸念される長万部町立病院のおかれている現状と、地域の医療を守るための今後の取り組みについて認識を共有化していくことを目的に、「地域医療を守る渡島地域対策委員会」と「長万部地区連合会」が中心となって開催したもの。
 当日は事前に全戸配布された案内チラシの効果や天候に恵まれたこともあり、予想を大幅に超える200名が参加。その7〜8割は一般町民の方々であったことから、6月18日に開催した松前町同様、関心の高さが伺われた。
 「町民の集い」は、冒頭、長万部地区連合会・細川会長の挨拶で始まり、渡部正一郎対策委員長(連合渡島地協会長)が、本集会の開催意義や経過と課題について触れて主催者挨拶。岡部・地区連合事務局長が総務省の「公立病院改革ガイドライン」及び北海道の「自治体病院等広域化・連帯構想」について説明し、地域医療が崩壊の危機にあることへの懸念とこれからの取り組みの重要性について話された後、逢坂衆議院議員から国の政策としての地域医療課題に対する現状と諸課題について、白井・長万部町長からは町と病院のおかれ地域医療・長万部集会ている現状と今後の進め等に対し提起を受けた後、参加者からの質疑へと進められた。
 質疑の多くは、長万部としての病院存続を望む声が殆どであり、子供を持つ母としての不安、町の財政状況と今後の見通し、更には、病院改革の必要性にふれた意見・要望等々多岐にわったが、逢坂議員・白井町長の両氏がそれぞれの立場から歯に衣を着せず答えた。
 今後は、進捗状況や過程も含め、可能な限り町民と一体感を持った取り組みを進めていくことをお互いに確認しあい、また、逢坂議員も積極的に院内の取り組みを推進していくことを決意として表明し、2時間にも及ぶ「町民の集い」を終えた。
 渡島地協では7月26日にも森町で同様の集いを開催する予定。


終了後の白井町長のお話し
 多くの町民の率直な疑問や意見を聞けたことは今後の町政にとっても大いに参考になった。今後も町民へ積極的に働き掛け、悩みや課題を共有化しつつ取り組みを進めていきたい。高齢化率が高い地域事情も考慮し、病院存続へ向けて懸命の努力を行いたい。このような場を作って頂いたことに衷心より感謝をしたい。


 以 上