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2008.03.10 |
「3.8国際女性デー全国統一行動北海道集会」が開催されました
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連合北海道は、3月8日「3.8国際女性デー全国統一行動北海道集会」を自治労会館において開催しました。
主催者挨拶で連合北海道男女平等参画推進委員会委員長の工藤和男副会長は「国際女性デーは1857年3月8日、ニューヨークの働く女性たちが、低賃金・長時間労働に抗議を行ったことが起源と言われます。1908年3月8日には女性たちが賃金改善・労働時間の短縮と参政権を求めて、賃金・労働条件の向上を表すパンと、女性の尊厳・人権の確保を表すバラを掲げデモを行い、以降、女性の政治的自由と平等のために闘う記念日として全国で様々な行動が展開されています。今年は、この行動から100年周年にあたります。連合は1996年から春季生活闘争の統一行動としてこの行動に取り組んでいます。さて連合が春季生活闘争の中心に据える『格差是正』ですが、格差社会が注目され始めたのは、男性社会に格差が生じたからです。パートや派遣、賃金格差、母子家庭等々の問題を抱え、過去にも、格差の底辺・弱者の多くに女性がたくさんいました。格差社会が注目を集めている今こそ、この格差社会を『根本』から是正させる好機です。連合は春季生活闘争などを通じ、『格差是正』に向けた様々な取り組みを行っていきます」と主催者挨拶しました。
その後、東京大学准教授の「瀬地山 角」さんの「笑って考える少子高齢社会」と題した講演を行いました。
自身の子育て体験を交え、実践を伴った研究者としてのスタンスは説得力がありました。瀬地山さんは、「少子化」を林業にたとえ、植林と伐採を行っている業者より伐採のみを行っている業者の方が経済効率はよいが、伐採ばかりしていると30年後には破綻を来たす。現在の日本のシステムは、「みんなで労働力を再生産する」というコストの積み立てには目を向けようとせず、出産・育児や介護等を雇用する際のマイナス要因と考えており、将来のリスクに対応できていない。
今後は、男性も育児休業をとることやワークライフバランスを進めていかなければならないと話しました。
次に「女性の働き方を考える」をテーマにパネルディスカッションを行いました。小林千代美さんからは「働く人の二極化現象がある。正規・非正規を問わず均等待遇を保障するとりくみが重要であり、喫緊の課題である」また、広田まゆみさんからは「『同一労働・同一賃金』となっているか、性による差別がないか洗い出しが必要」、小林郁子さんからは「組合運動を続けること、女性の参画の重要性」等について提起がありました。
最後に、国際女性デーの意義や今後の取り組み、さらなる運動の前進を確認する集会アピールを全会一致で採択し閉会しました。
以 上 |
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